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Trivial Pieces of Life
a day in the life in hong kong...
something unexpected, or something over expected.

南国暮らしの中で出会った香港ならではのよしなしごと。備忘録に記すにはちょっと大きめの塊になる話題をぼちぼちまとめています。


Mandatory Provident Fund
07/MAY/00

■MPF (Mandatory Provident Fund)が今年中にスタートする。中国語では「強制性公積金」、略して「強積金」。香港特別行政区指導の下に実施される退職金積み立て制度である。一年に60日以上雇用された18歳〜64歳の者は、この制度に従って、給与にある一定のパーセンテージを乗じた金額を積み立てなければならない。パーセンテージは毎月の収入の額にもよるが、大部分は月給の5%に当たる金額で、同額を雇用主と被雇用者がそれぞれ支払い、当人の65歳の退職時点(それ以前に退職する場合はその時点)まで積み立てておく。円満に退職する場合、総額が被雇用者に支払われる。
■よく語られるように香港は長らく「自分の身は自分で守る」レッセ=フェール的社会風土が奇跡的に残っていた土地で、儲けに儲けてその金で楽をする、儲けられなかった奴はそれなりの末路をたどる、というのがこれまでだった。もちろん社会機構的に救済システムが皆無なのではなく、慈善団体も数多くあるし(日本などよりよほど活動的に見える)、民生局のようなお役所が、冬場に凍死しそうな住所不定氏らを収納したりもするが、これはあくまで「人道」の見地にたったものである。公の制度として老後を応援するFUNDは無かった。
■諸々の経緯を経て発足するMPFは、しかし公の制度と言っても、日本の国民年金や厚生年金のように政府や政府に準じた機関に払うのではない。預け先は一般の商業銀行である。制度に加入する会社がそれぞれの預け先金融機関を任意に選ぶのだ。むろん銀行はMPF発足によって莫大な運用資金を得るわけで、目下「我が銀行をこそ御社のMPFパートナーに!」と宣伝にいとまがない。また、預け先の銀行によっては、積立金をどのように資産運用するかも被雇用者個人個人に選択の自由がある。例えば、MPF開始後数十年に渡って預け続けることになる若いひとにはハイリスクハイリターンの運用プラン(株式投資。香港では以前から銀行が株式投資業務も請け負っている)、制度が開始されてもまもなくリタイアする既に年配のひとには、銀行預金とほぼかわらないが安全性の高い運用プラン、といったアドバイスをする銀行もある。
■つまり同時期に入社して同じくらいの月給をもらっているふたりが、まったく同じ金額を積み立てていくとしても、運用方法に別々のタイプを選ぶことで、やがて引退時に受け取る金額は大きく異なる可能性があるのだ。MPFの実質は単なる「退職金の積み立て」ではなく個々人の「退職金積み立て投資型貯蓄」であり、このへんが香港というか、まともに利息がつく銀行ゲームの妙味というか、面白いなあと思う。とかいってないで自分も選ばないといけないのだけれど。


LUNAR YEAR-ENDING, IN TOWN
20/JAN/00

■農暦正月まで残すところ一週間、といったあたりで方々に花市が出る。一番大きいのはCauseway BayのVictoria Parkで開かれるもの。花と言っても、吉祥の色=黄金に通じる橙の鉢植えや同じ色の大きな実をつける枝の切り売りが主で、他に財を成す願いをこめた竹の鉢(いくつもの細い竹を丸くまとめてウエディングケーキ式に段差をつけ、水鉢に活けてある)、ねこやなぎや小さな鉢植えの薔薇、サボテン、濃いピンクの梅、ダリアなども売っている。花を手に人々が行きかう街はお正月カラーである真紅と金色に埋る。紙製の真っ赤なひだひだぼんぼり、おめでたい四文字熟語を筆文字で印刷した掛け軸、その掛け軸を掲げて踊るまんまる太った子供の意匠の門飾り。街頭雑誌屋が利是(らいしー=お年玉)のポチ袋をずらりと地べたに並べるので歩道も赤くなる。のりしろ付きの袋に金色で大きく「陳」「孫」「張」「李」など送り主の姓が印刷されているものと、「萬事如意」「生意興隆」などおめでたい言葉を印刷したものの二種類があり、だいたい20〜30枚程度がひと袋。
■もち米製の正月菓子「にんごぅ」も出回り始める。「にん」=年。「ごぅ」は、米へんに、羊の縦棒が下に抜けない+よつてん(四つならぶ点)。形は決まって魚、特に錦鯉の姿で、サイズも等身大(でかい)。もちごめ製の甘い練り菓子だ。魚は中国語では「ゆぅ」と発音するが、これが「余(=財が余る、裕福になる)」の音に似ているため、年賀関連の絵にも魚がよく登場する(鯉をかかえて満面に笑みをたたえた金太郎腹当ての赤ん坊の図柄など)。同じように語呂合わせで蝙蝠(こうもり)も縁起のよい文様として使われる。蝙蝠の「蝠」の字が「福」と同じ音だからだ。もちろん、はっきり顔がわかるようないかにも動物めいた模様ではなく、くねくねっと左右対称に開いた柔らかい棒線のような意匠が多い。
■伝統的菓子の他に、スーパーではクッキーの詰めあわせ缶が人の背丈を越える高さの壁を作って並ぶ。どうやらクッキーの詰め合わせがお歳暮というか年始廻りのおみやげの定番らしい。外国から輸入されてきたものばかり、デンマークやベルギー、フランスあたりのメーカーの丸くて大きくてガポン、と開けるタイプの、蓋に薔薇の花や外国のお城が描いてあって、小さい頃ビー玉やシールや秘密のがらくたをしまった「たからものかん」みたいな、あの缶だ。ピークの時期になると、レジの脇やスーパーの出入り口にラッピングサービスの台が出て、アルバイトのおねえさんがピンクやブルーの包み紙に缶をがしがし包んでいく姿が見られる。寒風吹く中の仕事であることも多く、クリスマスケーキの売り子バイトと同じような感じである。 
■年越しは「過年(ごぅにん)」と云う。今年は新暦から一月とすこし遅れての過年だ。


NAMES OF RACE-HORSE
12/JAN/00

■香港の競馬は毎年晩夏に始まり、次の年の夏が盛りを迎える前の6月頃にシーズンを終えるが、その間毎週水曜と土曜にレースが開かれる(通常はナイトレースのみ)。競馬場は歴史あるHappy Valley(繁華街に隣接するビルの谷間に埋った競馬場)と、新界Shatinの計二つ。場外馬券売り場(Hong Kong Jockey Club)は住宅街なら必ずひとつ軒を構えている。出走する馬は英文中文ふたつの名前を持つが、見ていると面白いので記しておく。
●正統派●いかにもな「飛虎雄風=FLYING TIGER」「駿昇=SHARP SHOOTER」。アクションゲーム系の「清雄稱覇=CLEANPAIROFHEELS」。時代劇めいた「長勝将軍=BEST WIN」「長勝風采=BEST OF ALL」。
●中国民俗文学系●漫画っぽい「小龍仔=BOY DRAGON」にいかにも爽やかな「喜追風=WIND CHASER」。読んで字の如し「有運来=YOYO EXPRESS」と「富萬家=THE RICH MAN」、いつかはなるぞ「香港之星=「STAR OF HONG KONG」。願いを込めて「平民百勝=FAITHFUL ASSURANCE」そのものずばり「収銀=SILVER COLLECTOR」(銀=おかね)。歌謡曲っぽい「朋情永固=GOOD CONNECTION」、俺にまかせろ「我知幾時=WE KNOW WHEN」。
●なにか狙っているらしい●「特好新聞=BEST NEWS」。空からやってきた馬「宇宙艦隊=STAR FLEET」に「炮弾人=BOMBERMAN」。おまかせください「計算精確=ACCURACY」、懐かしいぞ「査理天使=CHARLIE'S ANGEL」。確かにそうだが勝てるか心配「健康第一=HEALTH FIRST」。
■さあ第4コーナー回って外枠からきた「健康第一(きんほんだいやっ)」!逃げる「査理天使(ちゃーれいてぃんさぃ)」!「健康第一」追う!「査理天使」!「健康第一」!「健康第一」!一着「健康第一」入りました〜!(ナレーターのテンションは日本の競馬中継と同じです)ってな感じでしょうか。


TV PROGRAM OF HONG KONG POLICE
4/DEC/99

■香港政府は専門の機構を通じていろいろな広報番組や企画番組を制作しているが、警察も「警迅」というPR番組を持っている。警察の各種活動(「こんな新型車両を導入!」)や、最近の犯罪傾向(再現ドラマで学習)をリポートし善き市民に防犯を呼びかける内容で、男女のタレントが警官の制服に身を包み司会役を勤める他、現役警部もタレントはだしのトークで登場する。再現ドラマはもちろんプロの役者が「金出せうりゃあ!」と脅したりすかしたりしており、なかなか飽きさせない作りになっている。ちなみにオープニングのテーマソングは成龍が歌う「警察故事(ポリス・ストーリー)」。


BILLS-MONEY-COINS
13/MAR/99

■現在1000ドル、500ドル、100ドル、50ドル、20ドル、10ドルの紙幣、および硬貨で10ドル、5ドル、2ドル、1ドル、50セント、20セント、10セントが流通している。帳簿上ではセントの1の位も存在するけれど、実際のモノやサービスの値段でセントの1の位(例えば何かを買ったら10ドル52セントになったり)は無い。
■紙幣の発券銀行は香港上海銀行、Standard Chartard Bank、それに中国銀行の三行。三つの銀行とも各額面を発券しそれぞれデザインは異なるが、色は統一されている。1000ドルは黄色、500ドルは茶色、100ドルは赤、50ドルは紫、20ドルは深緑、10ドルは明るい緑。1000ドル札と10ドル札は流通量が非常に少なく、滅多にお目にかからない。この三つの銀行は紙幣発行以外に通常の銀行業務も行っている。空を切りさく超高層三角ナイフ型中国銀行香港支店ビルと、蟹みたいな変形合体ロボみたいな妙な形の香港上海銀行本店ビルの風水話は有名。また上記三行以外にもアメリカ系、中国系、欧州系の各銀行が星の数ほどひしめきあっている。
■キャッシュディスペンサーは各行とも365日24時間稼働している。預金の引き出し、クレジットカードの振替、残高紹介、普通預金から当座預金(個人小切手の引き落としはこちらからされる)への振替が出来る。引き出しで出てくるのは500と100ドル札のみ。日本のようにガラス張りのブースの中にしかめつらしく機械が鎮座ましましている場合もあるが、ほとんどは街路に面した各支店の壁に剥きだしである。お金を引き出しているすぐ後ろを通行人がいったりきたりしている状態で物騒な気もするが、意外とその辺りの治安はいい。香港はアジアでもなかなか治安がいい方である<黒社会(ヤクザ)内部を除けば。
■銀行は大きく3つのグループに分けられ、そのグループの中では互いの支店同士のディスペンサーが使えるが、グループをまたいでは使えない。例えば香港上海銀行と恒生銀行は同じグループなので、恒生銀行のカードは香港上海銀行のディスペンサーが使える(その逆も可)。が、中国銀行系の各銀行ではお金を下ろせない。スタンダードチャータード銀行はどちらの系列でもない第3のグループなので、どちらでも使えない。これはけっこう不便。ちなみに地下鉄の各駅には必ず恒生銀行の支店が入っている。


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