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xgag's ex - South China Sea News
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22/Mar/07

近くには魚の卸市場があります依然として行方不明のOptio555ふぁいず君のかわりにやってきたCaplio R5ことりお子さんで、走行中のミニバスから撮った香港仔(Aberdeen)の中心部。28mmの実感が沸かんなー、と撮る人間の腕を無視して言ってみます。

写真真ん中の、ちょっと建物が無くてへっこんでいるあたり、の向こう側にある一群が、以前に住んでいた香港仔中心(Aberdeen Centre)のマンション団地。今は、そのすぐそばの別のマンションの一室にときどきイソウロウしています。どれもだいたい25〜28階建てです。にょきにょき生えている足元はテナントになっていて、スーパーやドラッグストア、昔ながらの街市(がいしー/マーケット)、公共図書館、日用衣料品・パン・肉・果物・生花・食堂・本屋・家電店にもちろんコンビニも揃い、たいがいの用事は街の中で足りるのです。小中学校や幼稚園もそばにあります。

香港は、たいがいの場合、こんな風にマンション団地と商店街と映画館などがごちゃっとまとまっているひとつの塊が「街(町)」の単位になっています。もちろん大金持ちが住んでいる地区はまた別。地下鉄や鉄道の駅があるオモテの街はもっと大きいし、新しく開発されたところはもっと綺麗なビルばかりで、なにこれ未来都市?みたいな場所だって無くもない。
香港仔は香港島の南区(ビクトリア湾とは反対側、南シナ海に面した側)にあって、香港特別行政区の中でもかなり古い街のひとつで、たぶん亀有とか本所とか神田明神下とか、そういう感じかと思われます。名物は古くから馳名の魚丹(ゆっだーん/魚肉ボール)。左下に見えている幹線道路をはさんだ反対側は、海に面したプロムナード(と隣の島へ行くフェリー乗り場)。対岸はアプレイジャウ、というまた別の街で、その夜景はこんな感じ。↓

パースが狂ってる

河のように見えますが正確に言えば海です。
手前が波止場沿いのプロムナードで、たぶん、右端のネオンがちらついている桟橋から、写真の左側ずっと奥にある海上レストラン珍寶(ジャンボ)への渡し舟が出ています。でもいつもガラガラ。こんなところからわざわざ船でいくひとがいるの?って思うのだけど、たまに見かけるとお客さんが確かに乗っている時もある。 真ん中あたりに並んでいるのは、小さな船をそのまま使った水上レストラン。と云うより食堂。
ここに住んで会社に通っていた頃、わざわざ遠回りのバスに乗って帰ることが多かったのは、ルートの最後に坂道をぐうっと下るところがあって、その降りていくスピード(だいたい暴走一歩手前程度に速い)に合わせて、このじゃぼじゃぼしたマンション夜景がぐわぁんと広がる一瞬を楽しんでいたからです。


03/Mar/07

よこにーながいー

いっぺんこういうのやってみたかったわけです。三脚も何もなく、自分で横に回りつつ4枚撮った写真を単純につなげました。ちょうど繋ぎ目のところがパンフレットの折り目みたい。
農暦新年が明けて5日目の2月22日、お昼過ぎのビクトリア湾と対岸の香港島。撮った場所は、九龍尖沙咀の突端にあるArt Museumの外側2階ベランダ(真下のプロムナードは混んでたけど、ここは無人だった)。数日前からずっと霞(ガス)ってもやもやしていた空が午前中にとうとう降り出して、その雨があがった直後です。旧正月の休みが明けたばかりでそんなに空気汚染もひどくなく、にわか雨が残った汚れをついでに洗ったようで、冬にしては妙にくっきりと対岸が見えたのでした。
the world is getting smaller...♪などと英語の曲を根暗く歌っていた香港のロートルバンドがおりまして、今回は彼らの33周年記念ライブを拝みにいったわけですが、しかし実際にビクトリア湾をはさんだあっちとこっちの距離は年々狭くなりつつあるようです。埋め立ても進むし、街中の再開発も進んでいます。古いビルはどんどん無くなっていきます。見るからにキレイで溌剌として、姿形が凛々しくすらある真新しい高層ビルも大好きだけれど、角っこが丸くて全体が煤けてて、今にも人肉饅頭作りのオヤジがのっそりと裏口から現れそうなビルの艶気にはかなわないと思うので、だいぶさみしいです。かつては「香港」「九龍」「新界」と否応無しにはっきり分かれていた何かが、否応無く分かれていることでかえって面白かった何かが、徐々に滲んで消えてゆく感が幽かにあります。
でも、この南国の港湾都市に住まなくなってすでに5年。さみしいと思うのは異邦人の勝手な感慨ですのう。

いやしかし、中環(セントラル)のフェリー乗り場をやたら街から遠くしたのは許せん…!


08/Jan/07

はーながさいたーはーながさいたー現在住んでいる家を建て直したのが2000年。当時母の妹が「新築祝いに」と贈ってくれた鉢が、その年に一度咲いたきりずうっと葉っぱのまま蕾をつけず、半ば枯れかけながら、かろうじて水だけは与えられ室内に放置されておりました。それがこの冬どういう具合か花の茎が出来て、5センチ程度の可憐なお姫さまたちがどんどん咲いているのです。暖冬のせいなのか、もしやもともと「七年に一度」な花なのか。花には疎いのでよくわからない。でも蘭は白いのが好きなので、ちょっぴり嬉しかったのです。

めちゃ甘い蕾の段階で、蕾の頸や茎の節々にごくちいさな透明の雫がぽつぽつと生まれていました。吸い上げすぎた水分を放出しているの?と思ったら、なんと蜜。花弁の内側じゃなくて外に出るものなの?節からも出るってどゆこと?もしや、も、漏れてる?咲いたら消えるの?と、経過を見ていても、そのままぽつぽつと花の頸にくっついています。指先で軽くふれると、直径1ミリくらいのまあるい雫のまま取れる。これが実に、驚くほど甘い。子供の頃に舐めた躑躅の蜜の何倍も甘い。これが蘭の力なのか…!(何)こんなのを蜂や蝶が食べているんだとしたら、そりゃあせっせと頑張って蜜ハンターにもなろうってもんだ、と勝手に納得。ウルトラ天然甘味料としてどうにか収穫できないものかな。紅茶一杯分くらいなら十分に甘くなりそうです。

このお姫さまたちの隣には、香港で語学センターに通っていた頃に老師のひとりから分けていただいた観葉植物の名無しくんがいます。当時は若葉がふたつっきりの赤ちゃんだった彼。一緒に貰われてきた子たちは枯らしてしまい、彼だけはなんとか生き延びたものの、6年後に日本に連れてきた段階で、葉っぱが数枚程度のひょろひょろ虚弱児。その後もろくな世話をせず水だけあげていたら、とうとう根づまりを起こしたか昨年春には「も、もうあかん」な青息吐息の萎れっ葉しか出なくなり、ようやく大きい鉢に植え替えました。そうして迎えた夏。まあ伸びること伸びること、ちょっと待てSFXかよ!誰だよナカに入ってんの!そりゃ今まで世話しなかったのは悪かったよ、わかったからもういいから!てくらい生い茂り、いまや立派なひとりジャングル状態に。でも、冬になるとぴたっと成長が止まります。植物って変。おもしろい。


02/Jan/07

謹賀新年!
今年の目標のひとつ:あっちこっち手を広げすぎなネット上の「書き場所」を整理整頓すること。

元日の夜に母と話していて、いつのまにか意図せぬ重たい内容の会話になってしまった。最後は普段の調子にけろっと戻って終わったので、それはそれでよしとするも、夢に続きが出てきたらなんともやりきれんなあとうじうじ夜更かしする。結果、全然関係無い夢を見た。第1部は、エヴァもどきの少女と何やらのメカメカしい物体が活躍する総天然色よのなかみんな液状化現象(のシーンしか覚えていない/その液体<頭上に溜まっている>の中にざっぽりと“埋まり上がる”感覚はものすごく覚えているのに…)。第2部はおそらく「計算」とか「箱」とか「計画」とか「集合」といった“感じ”に関係する、わりと気分が良い夢だった。一度目覚めてから(その時点では具体的な内容をはっきり覚えていたので)「うーん、ちょっと続きいっちゃおっか!」と二度寝したら、次に起きた時にはどんな夢だったかすっかり忘れている。まあ、そんな日々の繰り返しな人生です。

初詣は、自宅から徒歩7分ほどの小さな小さなおやしろへ。散歩の途中で立ち寄ることがよくあるのだけど、いつ行っても誰の気配も無い神社。でも、ちゃんと境内(と云えるのか微妙な広さ)はきれいに掃き掃除してあって、「たぶん江戸時代に植えられたはず。だから樹齢400年ぐらい」とたいへんアバウトな説明書きが脇に立っている杉の大木には新しいしめ縄が掛かっていて、お正月のご挨拶看板も掲げてあった。

ANAのマイレージが最小額の特典商品と交換するのにぎりぎりのポイント+有効期限で、ずいぶん前から、かなりチャチな出来ではあるが天体望遠鏡を狙っていた。しかし実際どの天体を観るというのだ、と急に迷いはじめる。たぶん、たまに月のクレーターを眺めてぞくぞくするくらいが関の山。でも「マイ天体望遠鏡」ってやっぱり憧れだし、どうしよう。


29/Dec/06

参加するしないにかかわらず、まずその存在を忘れることはなかった盆暮れのオタクの祭典。この年末はけろっと忘却のかなたに置いていたことに直前になって気づき、びっくり。いよいよ卒業する時期が来たのかと身構えてみたものの、身構えてどうするものでもない。

ずいぶん狭くて浅い趣味・興味の範囲でずうっとうろうろしているよなあ、と思っていたけれど、もしかするとそれでも範囲を広げ過ぎているからいつまでたっても浅いんじゃないかと思えてきました。「中途半端な知識で恥ずかしながら」とすら云えないほど浅いのは、オトナとして如何なものか。
かと云って、一度芽生えた興味を消すのも難しい。あれもこれも知りたい、あれもこれも食べてみたい、さわってみたい、行ってみたい、聴いてみたい、それを知らない誰かに教えてあげたい、それについて調べたい、考えたい、それを頭からかぶって眼だけ出して世の中を眺めてみたい、という贅沢。贅沢ですが、無駄に遠慮をして遠ざからなければならないものでもないと思う。でも遠ざからないのなら、正しく堂々と何かに(何もかもに)感謝しながら進まなければ、きっとばちがあたる。時間が足りるか否か、どこまで行けるか(たぶん庭先ぐらいまでだけど)、とは別の話。

妹のお古の破れ三味線が家にあって、修繕すれば使えるというので、あれよあれよと話が進んで民謡三味線を習うことに。楽器をいじるのなんて生まれて始めてだけれど、母も習っている旧知のお師匠さんの自宅で一対一のお稽古なので、気が楽ではある。チントンシャンでもベベンベン、でもない黒田節からスタート。さて続くのでしょうか。


01/Dec/06

近所のちいさい神社の紅葉 携帯カメラ練習中

写真を入れるタグとかすっかり忘れてますが何か。
今どき、手打ちhtmlを自力で勉強しているひとってどれくらいいるのかしら。ともあれ1年9ヶ月ぶりにftpソフトを立ち上げましたよ。もうすっかり新しいサイトを作るような気分でいっそわくわくしますが、これはあれですか、何年かぶりに本棚の奥から出てきた漫画を「うお!こんにゃところに!」とがふがふ一気読みして、またすぐ忘れるのと同じ現象ですかのう。


20/Feb/05

南関東ガス田まん真ん中在住です。寒いです。

「インスタントラーメン 食べ過ぎ 吐血」である日検索してきたひとに思いをはせる。本人の身の上に起きたことなのかしら。それともそういう状況をなんらかの理由で想定しなければならない職業のひと?漫画家?編集者?ていうかそんな状況に陥るひとって?ラーメンはどこの?辛いやつ?辛ラーメン?辛ラーメンだな?

全員が「ぜいいん」で店員が「ていいん」になっちゃう私のおつむの内側では、来日はずっと「らいじつ」と発音されている。間違いなのはわかっているのに直りません。今日は「頬」を「ほほ」だと思って打ってたらどうやら「ほお」が正しいらしい。迷走は度を深めるばかり。

10年以上ぶりに献血をした。昔からどうも血が薄めで、採血前に比重を調べる検査では、検査液に落とした滴が素直に落ちきらず必ず中途半端なところでふわーりふわーりと浮遊する。「おお、びみょう」と困り顔の看護士さんとふたりでじっと眺めているうちにするんと落ちていくので、「じゃ、ぎりぎりOKってことで」と案内されて採血に及ぶのが常。今回はなんだか人好きのする可愛い茶髪の看護士さんが担当で、「あっ、手が冷たーい!これを握っててくださいねっ」なんてホッカイロを握らせてくれて、お喋りもすごく愛想がよくて、ばあやはたやすくときめいた。400mlでもそんなに時間はかからず、血液検査の結果が欲しくてやったくせに、なんだか名残惜しい気持ちで献血車から降りたとです。

4月の沖縄って、もう夏?


08/Feb/05

ちょっとした打ちこみ仕事のはずがなかなか終わらず、夜なべに昼夜逆転がどっかり続いて、あげく飲まず食わずで一日寝倒す始末。おなかも壊すし。へんな汗かくし。これは緩慢なジシではなかろかと思いながらもどうしても起き上がれないとは、もしや弱ってる?

柔道一直線なひとが県知事選に立候補。現職ビッグママ堂本とどう渡り合うんだろう。おおかたのノンポリ県民は「何故いまサクラギケンイチ?いや別にいいんだけど、なぜ?」な気分でピンと来てないと思う。別にタレント出身だからどうこうってのもないけれども、なかなか重たい厄介な県ではあるので、ビッグママみたいな体格でないとやってけなさそうな錯覚がある。

唐突な言い分メモ:歴史や経済の本をこっそり読むのは楽しい。でも真面目な難しい内容になればなるほど、読む側は用心しないといけないところが面倒だ。背の高い葦が生えた湿原を行くように一歩一歩足場を確かめて進まなければ、浸っておぼれてうっとりしたっきり、そのまま下流に流されていく。いっそ甘ければ流されてもいいかもしれないけど、社会科学をやるひとたちが展開する解釈や理解は、まだ熟れていないくだものみたいにぎゅうぎゅうに渋い。その渋さが次の滋味を生むのであって、最初から渋くない木の実なんて無い。だから渋みでぎちぎちになった口をときどき洗う水があればいい。それは何か。それを自分の脳味噌から調達できるひとだけが、この湿原を渡って学問の彼方へ進むのか。

驚いたことにこのお粗末な日記風備忘録も今年の5月で丸8年です。過去日記を撤去しようしようと思いつつ面倒で放ったらかしてますが、もういいかげん整理した方がいい、それはわかってるよヒロシくん…。それにしても8年ですよ。あの頃生まれたお子さんが小学2年まで育つ時間ですよ。香港の返還式をテレビで見ながらオンタイムでチャットしてた皆さんお元気でしょうか。お元気な方はお元気なようですが(何)。

明日は農暦元旦。祝neih新年快樂!恭喜發財!真っ赤な街に行きたい。行って獅子舞にでくわしたい。


31/Jan/05

ほんとに最後のライブかも知れないしとにかく香港に来い、としつこく誘われる旧正月直前。でも急ぎのお小遣い稼ぎもあり、無碍に断ってしまった。思うに、もう彼等に供出するものはこの懐にはほとんど無いし、収蔵するものもたぶんほとんど無い。どんなに大好きだった対象もこんな風に一番ではなくなる時が必ず来る(と、思い至る過程をもう何度も経験しているのですっかり慣れたもんでもある)。とはいえ、我が懐に、かなり奥の方でもさもさと埃を被りつつ今も有るものがすっかり消えることもない。なにせ莫大な量なんです。再見理想。

あいかわらずガッコウの宿題はほったらかして、文字と音についてのろのろ本を読んだりしている。モジとオト。それは言葉の肺と心臓みたいなものですか。でも世の中には、日頃喋っているオトをちゃんと表わす文字を持たないひとが大勢いる。例えば広東語で複数の存在や「〜とか、なんかそんな」と云うニュアンスを持つ「でぃ」という音は、1分喋っていたら5回は使うほど頻繁に登場するけれども漢字が無くて、仕方なく書き起こす時は口へんに「的」を添えた当て字やアルファベットのDを使ったりする。個人的には、関西弁の「〜しはる」も、本当はそれ用の漢字があって然るべき独特の意味を持っている気がする。字が無いのに意味があるオトはたくさんあります。逆に、字だけ残してオトが消えてしまった昔むかしの言葉もたくさんある。

「黄鳳凰、紅鳳凰、粉紅鳳凰、藍鳳凰(ほぁんふぉんふぁん、ほんふぉんふぁん、ふぁんほんふぉんふぁん、らんふぉんふぁん)」。それではこれからこの早口言葉に挑戦してもらいます、とご丁寧に書き起こされたアンチョコを準備されて「ヤダよ、俺漢字読めねえんだから!」と流暢な中国語で言い返すABC(American Born Chinese)の台湾アイドルが居て、彼の頭の中では今自分が喋っている言葉は常に音だけで理解されているのかしら、と不思議に思ったり。でもどこがどう不思議かというのもよくわからなかったり。フェイ・ウォンがかつてシャーリー・ウォンという名前で香港で活動し始めた頃、北京から出てきて間もない彼女はろくに広東語を喋らなかったけれど、今となってはそんなこともない。ただやっぱり時々不思議な、なんだかしゃりしゃりした篭もる響きが混じるなあ、と映画『2046』を見て改めて思ったり。話がずれるけれども、この映画では登場人物を演じる役者の母国語がバラバラで、でもその言葉で互いに喋って話が進行していく。その結果北京語を話す父と妹を持つ姉娘役のフェイが、本来の自分の言葉でもある北京語ではなく広東語で話しているのが面白かった。
どっちにしろ、日頃気軽に喋っている最中に、自分がいま喉と口を使って発しているオトを脳内にいちいち字幕化してるひとなんていやしない。

子供の頃は、コトバの「音」は「文字」より先に来て、文字はいつも後から現れた。小学校で漢字を習う時の、なんだかやたら面倒だった感じを覚えている。その音も意味も私は既に知っていて、それをどんな書き順で書くかを知るだけの単純な作業に、時々どうしようもなく疲れた。もう知っていることをいちいち確認させられるようで、書き取りの時間はいつもイライラしていた。
例えば「熱い」というやたら画数の多い字を習う何年も前から、大概の子供はもう「あつい」という音も意味も知っている。「熱い」と「暑い」の意味の違いも知っていて、習いたての時分は漢字を間違えて使い(私はながらく間違えていた)、そのうち違いをちゃんと覚えていく。日本語で育つ子は「熱い」「暑い」「寒い」「冷たい」の意味と用途の相違を覚えるのに10年もかかったりしない。
でも中学高校の6年間を終えて、hotとwarmの違いをちゃんと云えるかしら。熱いと温いの違いだけかしら。coldは気温にも温度にも使えるの、じゃあ雰囲気を表わすのにも使えるの?

外国語を習う場面になると、どうしても文字が音より先にくるきらいがあって、それがどこかを痺れさせてしまう気もする。これどう読むの?どう使うの?じゃなくて、これ何て言ってるの?さえわかればいいのに。


26/Jan/05

一年半くらい前に買ったポータブルDVDプレーヤが壊れた。TVを見たりCDを聴いたりは出来るのに、肝心のDVDが再生できない。シンセンからやってきたパボディスクだからかと思い、プロパーなディスクを入れてみたけど「うーん、うーん、これは何?これは何?」と永遠に唸るばかり。DVDで仕入れた韓国産お馬鹿SFドラマを寝床で見る予定がパアになる。それはツマラナイので、購入した近所のコ○マに持ち込んで修理を依頼してみる。家電の調子が悪くなって修理を頼むなんて初めてです。まあこれまで運がよかったのさと思っておく、それぐらいぎりぎりなやる気で。それが出ないと外を歩くことも出来ない。

ドラマは2話まで見た。「(人間の能力を凌駕する)人ならぬ者たち」が出てくる話だから一応SFだろうと思っていたのだけど、かなり笑えるオハナシな予感。たぶん13話分ぐらいあるはずで、2話の段階でもう大概のストーリーが見えているのである意味安心。ていうかレゲエ男が颯爽とヨーヨーでヒト殺すなんて!そんなねじりドーナツみたいな刀誰も使えないし!狐の一族なのになんで蛇頭の杖?…みたいな深夜の劇画調がすこぶる好みなBC級で、きっと最後まで見る予感。字幕は中文。たまーに、役者の韓国語の発音が字幕ととてもよく似ている。
韓流は日本よりずっと前から中国台湾にどっと吹き流れて今も一応名残っているので、韓国国内でまだDVDにパックされていないドラマなども、どでかい中国市場ではさっさとディスク化される。上記のなんちゃってSFドラマは昨年夏頃に韓国KBSでO.A.されたもので、パッケージを見ると「台湾の家庭内用途」にリリースされた体裁。でも印刷された文章は全部簡体字だし、これを貸してくれた友達が入手したのはシンセンか香港だ。リージョンコードは当然all。そのゆるさが美味しい。

ニュース番組を見るのがいやだなー、と思うような国会とか判決とか、そんな些細なことですっかり嫌いになる。この国が。安易過ぎる。でももともとこの国家には愛着が無い。国土は好きだけども。


11/Jan/05

百万年ほど昔のことですが、成人式には地味なグレーのツーピースで出席しました。振袖イラネエからその分の金でオラを外国さ行かせてくれ!と頼んだ、あれが学生時代最初の我が侭でしたか。

引き続きポンホンボンの呪縛。ポンホンボンの前につく数を現わす単語の、語尾の発音によって「ぽん」になるのだよ、という曖昧なルールはある。「いち」「ろく」「はち」は、「いっ」「ろっ」「はっ」と語尾が撥ねる段階で、喉が(kの音を発声する形に似て)舌の付け根によって蓋が閉まっている。そこからまた喉をひらく音hで始まる「ほん」を発声するのはけっこう負担がでかい。あるいは唇にやや力を入れて強く破裂させなければならない「ぼん」に続けるよりは、まあ軽めの「ぽん」の方が楽だ。「いっぽん」「いっほん」「いっぼん」と云いくらべてみるとわかります。…なんてことをいちいち教わりながら覚えなければならないとしたらうんざりだ。
それに、数をあらわすコトバの語尾が変わることも多い。一個は「いっこ」なのに一枚は「いっまい」ではない。人間を数えるときは「いっにん」や「いちにん」ではなく「ひとり」「ふたり」(なんで「ふとり」じゃないのか?)だけど、三人以上になったら「みたり」とか「みとり」じゃなく「さんにん」だ。こういうのも勉強しはじめたひとにとってはやたら面倒で、覚えるのがイヤだろうなと思う。

否、意外と楽しいかもしれない?
プルミエール、ドゥージエーム、と覚えた頃はなんだか呪文を覚えるような楽しさがあった、ような気もする。

広東語は語尾がt、k、pで終わる単語が多いですが、どの音で終わるか迷った時は、その漢字の日本語の音読みのお尻の子音をもってくればだいたい当たる、とかつて教わった先生が言っていた。中国漢字の古い音がコトバに残る同士なのでそういうこともあるらしい。中国の音を残す、という点で、単語の70-80%は中国起源だという韓国語はどうなのか、トリビアとして薄らと知りたい。よく例に出るカムサハムニダのカムサ=「感謝」は、ガンシェ(北京語)かんしゃ(日本語)ガンヂェ(広東語)とどこがどう似ていて違うかしら。「学生」だと、シュエション(北京語)・がくせい(日本語)・ホッ(ク)サン(広東語)・ハ(ク)セン(韓国語)。びみょう?イタリア語とポルトガル語とスペイン語ぐらいの違い?それより深い違い?違い方がそもそも違う?

最近知って「なぜだ!」と慄いた(大袈裟)のは、早口で「一、ニ、三、四、…」と順に数をかぞえている時は四を「し」と云うのに、「十、九、八、七、…」とカウントダウンしてくる時は必ず「よん」と云ってることです。普通は「よん」が多いけど、赤穂浪士は「しじゅうしちし」であって「よんじゅうしちし」じゃない。こんなことはどこの国の言葉でもあるはずで、いつのまにかどこかでどういう具合でか刷り込まれて育つ人達はそれでいい。でも大人になってからそのコトバを習う人達は敢えて自分の脳味噌に皺を寄せて覚えていく。ガリ版用の硬筆で引っ掻いて刷り込ませる苦しみと悦楽。呪文を知るのは悦楽。


08/Jan/05

届いたブツを見て一年分のチケット運をいきなり使い果たした悪寒に包まれる、そんな松の内もとっくに終わりました。
まずい。今年はノンキなこと云ってられないはずだヨ?いつからか知らないけど?
でも今年のおみくじ@成田山も大吉だったのでそこはなんとか、どうにかこうにか、せめてハズレは無しにしてくれませんかお不動様。

朝日新聞が1月4日から「漢字圏」と題した連載コラムを始めていて、でもちょっと内容が薄い気もする。何年か前から時々このテーマ(漢字文化圏、と「圏」を使う意識)でこの新聞に記事が載るのは、興味を持ち続けている記者さんが居るってことなのか単に誰でも書き誂えやすいテーマだからなのか。「圏」という漢字が持つニュアンスは果たしてその圏内に共通するものなのか。

「1月1日(ついたち)は元日(じつ)で、2日(か)は日(にち)曜日(び)です」
で、やっぱり日本語を勉強するひとはこのへんで「いやああ!」って泣くのかな。「どうして鉛筆はいっポンにホンさんボンですか!どういう活用ですかどういうルールですかポンホンボンて!ポンホンボンて!」と叫ぶひとの憤慨は、私達が「なんだよこのリエゾンてよ!なんだよ大過去て!なんでhを発音しねえんだよ!発音しないなら書くなよ!」「パッチム?知るかんなもん!」と泣くのと同じか。そういう憤慨を乗り越えていつのまにか慣れてしまった後にはもう二度と味わえない興奮。大人になってから漢字を勉強するひとは、どんな風に「これのどこが字だよ模様じゃねえかふざけんな!」と思いながら覚えていくんだろう。その興奮は私にはわからない。どっちにしろアドレナリンがたくさん出ると記憶は定着しやすいかもしれない。

メモ:死への憧れと死ぬことへの憧れはだいぶ違う。その違いが楽しいと思う。
楽しい、というコトバはくたくたのworn outぶりが好きでよく使う。安易だ。


05/Jan/05

いまさらながら謹賀新年。
あいかわらず世間より数日〜数年遅れて生きております。とりあえず穏やかな年明けを迎えられたので神様と仏様に感謝です。
元旦、市内で一番メジャーと思われる麻賀多神社に歩いてお参り。神社の先にある中学校へ通っていた頃の遥かな記憶を掘り起こし、たいがい45分もかかるかと思って別の道を選んだら30分で到着…。てことはあの頃この道を通っていればもっと寝坊していてもよかったのではないか?知らずに2年と1学期のあいだ俺は無駄に早起きしていたのか?と悄然としつつ珍しく2礼2拍手1礼。

中1の3学期に転校して、卒業までずっと前の中学の制服で通いました。あとから普通に入学した妹は皆と揃いの上着に丸襟のブラウスと24ヒダのプリーツスカート、そんな可愛らしい集団の中でお固いブレザーにYシャツにボックススカートの「おねえちゃんひとりだけ違ってて目立りまくり」だったらしい。でもどうしても同じ制服を着る気にならなかった。ちゃんと友達は出来たし学校生活にも特に不満は無かったはずだけれど、なんか閉じてたのかも知れない、と今さら思う。お手軽な閉じ方ではある。
中学時代の私が気づかなかった道は「薬師坂」と云う急勾配の坂道で、武家屋敷のそばにある。梅がもっと咲いた頃にもう一度歩いてみたいです。

さて先月末からずっと、ふざけ半分で腐女子文化圏と外国語の知識を得ることについてあれこれ具にもつかないネタで脳味噌(と時間とPCのリソース)を使っていて、でも何らひとつのconceptionにも辿りつかない、ぶらぶらぐるぐるした道程を楽しんでいる。色水の上澄みをかきまぜて遊んでいるのと同じような快楽で、パズルとか迷路に似ている。まあキモチヨクてたまらない、こんなことで快感を得るならいったい脳味噌だけで暮らしていけるような錯覚すら生まれる(でもそれは絶対無い、カラダの快感も大切です)。

英語や中国語の時と同じように、息を止めて水に潜るような感じで接していればどこかからほつりほつりとほぐれてとっかかりも出てくるのだろうかと思って韓国語を眺めていても、どうもそういうものでもないらしい。しかし確実にほつれは見出せる。「かよって」も「とおって」も「通って」であるけれども意味が異なる、日本語を習うひとがそのことを理解する平均時間と同じくらいの時間で、どれだけ何かを知ることが出来るかしら?


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