South China Sea News/*
September 1999
Sept 28
■今週は4日しか働く日がありません。10月1日金曜日は中華人民共和国建国記念日。おめでたい國慶節で祝日です。特に今年は区切りのよい50周年。中国のお役所もしっかり長期閉鎖されるようです。だから輸出申告だの原産地証明だのを前倒して申請し、かつ出来ればさっさと中国国境から外に出しておかないと何かと面倒です。いきなり休暇前の輸出ラッシュです。シンセン経済特区と香港を結ぶ幹線道路がむちゃくちゃ混んでいます。荷物が間に合わないかもゴメンネと云われます。俺は「すいません荷物遅れます」のメールをお客さんに打ちます。お客さんは怒ります。俺は「ごめんなさい」と謝ります。早く送れる船を探します。船会社は儲かります。
■こういうものごとの流れは世界中のいたるところに同時に重なりあい絡まりあい布団綿のように不定型に存在しています(上の例はまるでなっちゃいない例です)。その流れのからまり具合やからくり具合を調べたり研究したりする学問は楽しいだろうなあと思います。学問が「楽しい」という形容に甘んじてくれるなら。
■香港でも「バイオハザード3」ブレイク中。攻略本(中国語版)がセブンイレブンで売られている。たぶんこの週末三連休でクリアを目論む香港人も多いはず。カウンタでは「22世紀殺人網路(←「Matrix」中文タイトル)」の正版(=海賊版ではない正規版)VCDも売られていた。通常のプラケース+PP包装ではなく、ビデオのような専用ソフトケース入り。一瞬買うかと迷うが、DVDソフトも既に出ていることを思い出して我慢。つーかどちらもデッキを持っていないのでして。ていうかお金が没有。

Sept 27
■9/20辺りからReadMe!のDailyランキングが復活していたようです。いつのまにか▼絶望の世界が超上位にいてさもあらんと顎をなでたり。ぼちぼちReadMe隣組も再起動。
■土曜日は久しぶりに来港のYさん&在港のSさんと一緒にチムシャツイの香港老飯店でごはん。Yさんからお土産に「すべてがFになる」「笑わない数学者」「冷たい密室と博士たち」(森博嗣/講談社ノベルズ)+楽しい裏話をもらって好開心。暗闇貿易のお相手ばなりんからは「クローム襲撃」(ウィリアム・ギブスン/ハヤカワ文庫)が届く。読みたかった本がぞくぞくと自動的に手元に届く暮らしです。すばらしい。多謝。やっぱり神様はいるような気配。大学時代の親友(と云うよりこっちが一方的にお世話になっていた)Rさんから不意に電話。Rさんは私をアンタ呼ばわりしてくれる世界で唯一のひとである。2年程ご無沙汰していた不義理を詫びる。
▼一刻警察さんはミステリ・ホラー・ファンタジー関連の出版スケジュールや噂がまとまっていて便利。で、期待するのは『エロティシズム12幻想』(エニックスから11月に発売?予定のオムニバス)。京極夏彦が描く「エロティシズム」ってどんな風なのだか想像がつかないので逆に楽しみ。京極氏の文体は緻密であやふやで眩惑的ではあるけれどエロティックだと感じたことはない。しかし金子國義(表紙)の絵には何故かそぐう気がする、ということは金子氏の絵も私はエロティックだとは感じていないのか。いやまさしく。
私信:私は逆に「普段読んでるWEB日記(9/27)」は知り合い以外では男性のものの方がずっと多いし、女性の日記の方がくどいものが多い気がします。男女で互いの感覚がひっくり返っているんでしょうか。
■女が爪に色を塗るのは唇に紅を塗るのとどれくらい似ていますか。何が似ていますか。どうして似ていますか。また逆に、似ていないのはどこですか。例えば食事をした後爪を塗りなおす女はいますか。眠る前に紅を塗る女はいますか。いつそれは剥がされますか。誰が剥がしますか。どうやって剥がしたいですか。どうやって剥がされたいと伝えますか。

Sept 23
■台湾の大地震(「集集大地震」という名になったらしい)を報じる香港各紙。もともとカラー写真を多用する写真週刊誌的ノリが強く、慣れると日本の新聞が非常に無味乾燥に見えてくるぐらいだが、一日目はやたら倒れたビルの姿ばかりが目に焼きついてまいった。二日目は、親族を亡くして天を仰ぎ痛哭するひとたち。三日目はどうなるか。
■自分の親の正確な年齢を即答できますか? 実は恥ずかしながら私は出来ませんでした。生年月日は覚えていても、昭和と平成の計算がすぐに出来ないので漠然と「○○歳ぐらい」という認識でいたのです。今日、改めてちゃんと数えてみました(「認識」はだいたい「現実値」に合致した)。ついでに生年月日を覚えている友人知人が西暦2000年に満何歳になるかも、システム手帳の来年のカレンダーに「○○(名前)生日34(年齢)」といった具合に書き込んでいきました。そういうひとたちは、片手よりは余るけれど両手で十分足りる数しかいません。あらかたみそじばかり。20代のひとはいますが、40代のひとはいません。40代になった友達って、どんな感じなんだろうか。このままひたひたと生き続けてゆくとあと数年でよそじーずに突入するのですが、その日々がもしやってきたら、今夜カレンダーに「○○34」とか「××32」と書いたひとたちを「○○41」とか「××43」と書いているのだろうか。そうやって書いていきたいひとだけを書いているので、できれば書く名前が減らずにいるとよいです。それから、書きたいけれど誕生年月日どころか本名さえ知らなくて書き込めないひとを、いつか書き込めるようになるとよいです。
■手帳やノートの類、便箋、なにか紙を束ねたもの。ろくに使いもしないのにやたらと買いたくなりますよね。なりませんか。文房具ってフェチズム沸き沸きですよね。沸きませんか。鉛筆やらペンやら、こうなんていうか、むらむらとつい試し書きを。しませんかそうですかわたしだけですか。うそだ。みんなやってるんだ。

Sept 20
■土曜のダダ寝分を取り戻すべく日曜は出社したのだが、ぎりぎりまで厭だ嫌だ(どっちの「いや」がより「いや」らしいかな)と愚図っていたので変な時間から仕事を始める。夜8時過ぎまで作業してからシンセン出張帰りのSさんと待ち合わせ、Causeway Bayの和食系合体食堂「屋台村」で疲れた同士ぐったりとごはん。仕事の残りを家に持って帰ってやろうとしたのだが、からだのだるさが抜けずまた愚図り、半分眠って半分起きているうちに朝になる最悪のパターン。体調ダウンの中そのままタクシーに飛び乗り(早朝で道が空いていると、南の果て香港仔から都心のチムシャツイまで15分とかからない)、早朝からガガガガガとしゃにむに働いてみたところ、夕方に見事エンスト。よれよれとすがるように乗った帰りのバスは冷凍庫並みのクーラーで萎れたわが身にダブルパンチ。しおしおのぱー。
■こういう時は何か楽しいことを考えて、おつむからじわじわと復活するのがよいです。そこで今後の休暇計画を練ろうと来年のカレンダー(香港の祝日入り)を買いましたぞ。香港には仏教/儒教/キリスト教の文化と中華人民共和国の規定するものそれぞれの祝日があるようです。以下は西暦2000年の香港における祝日(年によって日付が変わるものが多いのだ)。
  • 1月1日…一年で最初の日は休み(2日からは通常営業)
  • 2月4〜7日…旧正月大晦日と元旦+二日分の祝日
  • 4月4日…清明節(Ching Ming Festival)お彼岸のようなもの
  • 4月21〜24日…イースター連休
  • 5月1日…Labour Day(いわゆるメーデー)
  • 5月11日…Buddha's Birthday
  • 6月6日…端午節(Tuen Ng Festival)日本の「端午の節句」とは違う
  • 7月1日…香港特別行政区成立記念日
  • 9月13日…中秋節の翌日(中秋節当日は月見の夜が重要、会社は半ドン)
  • 10月1〜2日…中華人民共和国建国記念日とその翌日
  • 10月6日…重陽節(Chung Yeung Festival)
  • 10月25〜26日…Chistmas Day+The first weekday after Christmas Day
今年から8月の抗日戦勝記念日はなくなって、かわりにお釈迦さまの誕生日が祝日になったようです。日本と比べて祝日の数は多いのかな少ないのかな。ともあれなけなしの有給休暇といかに組み合わせるべきか、勘案のしどころじゃわい。来年は日本以外の国にも旅行したいなあ。

Sept 18
■台風でつぶれた木曜の分の仕事を休日出勤して片付けなければならなかったのだが、体調がいまひとつ優れず(余談:「あまりよくない」という意味で「思わしくない」と使うのは意味がずれていることを今日知った)、一日寝ていた。台風の被害は16日の日記に書いた以外にも、湾仔のガラス張りの税務署ビルが強風のため蜂の巣状態になったり、空きコンテナを利用した小屋が海に落ちたり、無謀にもサーフィンに出かけた若者がひとり行方不明になったりしたのだが、昨日出勤してまじまじと「風」の威力を目のあたりにさせられたのは、なにしろありとあらゆる場所で街路樹がのきなみ枝をへし折られたり文字どおり根こそぎ倒されていたことだった。枝がちぎれた後の生々しい傷跡にどうしても目がいく。枯れてしまう木も多いだろう。植物がはたして「苦痛」を感じるかどうかはわからないが、とにかく痛そうでたまらない。
■ライター北尾トロさんの日記▼「廃本生活」。出版世界のうらおもてを飄々と泳いでいる様が面白く、わざとためておいてまとめ読みするのを楽しみにしているのだが、読むたびに喫茶店あるいはカフェに憧れてしまうサブリミナル効果があるのが困る。香港には杉並とか荻窪界隈にあるような喫茶店は無い。イギリス人がスノッブにお紅茶を嗜むような店もきっと無い。サンダル履きの香港人のじいちゃんたちが朝から新聞片手に茶をすする頑固一徹の茶店はあるかもしれないが、この場合の「喫茶店」とはちと違う。自分のお気に入りの喫茶店あるいはカフェを見つけられたひとは幸福だなあとつくづく悔しくなる。「カフェと本屋」と云うネタでは同じ北尾さんの▼NY日記もさらっと読めて、いきなりニューヨークに行きたくなったりするのでやはり悔しい。
■閑話休題。▼「日記圏」という更新報告サイトに登録してしばらく経つ。私の登録番号は218番だが、最近は500番台までサイト数が増えたようだ。日付変更直後にその前日24時間中に更新報告をアップしたサイトの番号を100番づつに分けて見てみると、
datetotal0-100101-200201-300301-400401-500501-
9/1775site10.7%1.3%8.0%24.0%37.3%18.7%
9/1868site10.3%1.5%7.4%14.7%36.8%27.9%
となっている。100番台200番台が少ないのは、いさんで登録してはみたものの、やはりコンスタントに更新を継続していくことが難しいことを示している。逆に0-100番台がそれでも残っているのは、この「日記圏」が生まれた頃からきちんと更新し続けるヴェテラン日記者がいることも示している…ってすげえヒマ?あたし?
■えー、このページの戦闘力と防御力を▼スカウターで計測したところ、攻撃力:4330、防御力:2072である。魔法で一掃されるザコキャラ並み。計測する度に違う値が出るのかもしれないけれど。
tudさんの日記で紹介されていた▼音声入力方式に腹の皮よじれまくり。必見。怪魚。

Sept 16
■朝6時、激しい雨音(冷房の室外機に雨粒が激突する音)で目が覚めた。雨も凄いが風も凄い。キッチンの換気扇が外から吹き込む風を受けて電力で回る時と同じかそれ以上の勢いで回転している。羽根が立てる低い唸り声が部屋中に響く。慌ててテレビをつけたらシグナル8(通勤通学停止レベル)のひとつ上をいくシグナル9が出ていた。5時頃発令されたらしい。これでいつもより寝坊していられる条件になったのだが、風音にせかされて起床。顔を洗うと水が冷たい。いつもはぬるま湯なのに。
■6時半頃、更に発令されるのは16年ぶりという最高レベルの警報シグナル10になる。雨風ともに非常に強い。九廣鐡路(鉄道)とフェリー航路、新界の地上を走る軽鐡(路面電車)はすべて運行停止。地下鉄はとりあえず15分に一本の運行を維持しているが、その駅まで行くバスも走らない。証券取引所は取引きを中止。銀行も営業停止。もちろん普通の商業店舗は全部休業、学校も休みだ。水も食料も切らしているので階下のコンビニ(こんな時でもコンビニだけは開いている)でとりあえず水4リットルと上海粗麺(レンジで暖めるコンビニフード)を買う。出歩いているひとはほとんどいない。台風は8時前現在香港の東南40キロの海上を北西に向かって接近中。絵に描いたような直撃コースだ。油断してゆるく閉めていただけの窓が風の力でおしひらかれ、窓際においておいた缶が床に落ち、映画の効果音並みに鋭い音を立てる。思わず背がすくむ。
■午前9時過ぎ頃から妙にあたりが静かになる。台風の眼に入ったのだ。風は弱まり雨も止み、空は明るくなり薄い鼠色の雲のむこうに青味が透けてみえるほどになる。朝食を取ってからネットをぶらぶらしていたが、妙な時間に起きたせいか眠くなり、2時間ほど寝てしまった。起きた頃にはまた風と雨がひどくなっていて、再びテレビをつける。依然シグナル10。画面ではテレビ局のレポーターがまぶしい黄色のビニールカッパとヘルメットに身をつつんで「決死の」レポートを報じている。
■「シグナル8以上が出たら外を出歩くな」と云う政府の勧告にはちゃんと理由がある。都心では強風のためいろいろなものが頭上から落ちてきて危険なのだ。今日は佐敦の目抜き通りで2畳くらいの大きさの分厚い看板が落ちた。旺角ではタクシーの後部ガラスが続々割れた。映画村のセットが半壊した。方々で街路樹が折れて通りを封鎖した。10メートル四方もある竹の足場と工事現場用ネットが高層ビルから吹き剥かれて落下、道を覆った。工事現場のクレーンが倒れて反対側のビルに突き刺さった。怪我人は400人を超えたらしい。内10人が重傷。一人死亡。
■シグナルは夕方6時頃にようやくレベル8に下がった。台風は香港の南を通過し、マカオに北隣する珠海あたりに上陸したらしい。さて明日は文字どおり台風一過の晴天となるか。
■せっかく一日休みになったのだから…と思っても、こんな風に時間が出来るとかえってぼんやりしてしまうことは朝からわかっていた。素直にネットをうろついたり本を読んだりテレビを見たり(再びテレタビーズ萌え)、無為に薄暗い嵐の日を過ごす。萩尾望都の「半神」(小学館文庫)を久々に読み返した。SF/ファンタジーの佳作10本を収録した短編集で主に80年代の作品が多いが、75年発表の「温室」は、今なお読むたびに濃い薔薇の香りに縛られる。モトさまの薔薇は何故かくも魔的に薫るのだろうなあ。

Sept 15
■台風「約克(York)」は徐々に香港に接近し、午後になって警報がシグナル3になる。夕方になっても雨はほとんど降っていないのだが念のため早々に会社を出て、夕食にRoyal Garden Hotelのベーカリーで残り物のサンドイッチを入手し、バスに乗る。6時半。二階席に座りやおら「ディスクール」を読み始めるが、いつのまにかぐっすりうたたねしている。帰宅を急ぐ車で道は渋滞していた。香港仔到着7時半。まだ雨は降らず、そのかわり風がとても強く吹いている。ミネラルウォーターを買ってコーヒーを入れ、ネットをぶらぶらしながらサンドイッチをほおばる。8時。今夜中にはシグナル8になると同僚は云っていたが、テレビの画面表示を見る限りではどうやら警報そのものが消えたようだ(台風警報発令中はどのような番組を放送中であれCM以外の時間は警報マークが画面隅に表示される)。9時、テキストエディタでこそこそとメモをいじったりひねったりしていたが、いきなりQuadraがフリーズして消えてしまい、やる気をなくす。白湯を飲みながら眠気が再び訪れるのをぼんやりと待つ。冷房のファンの音ばかり耳にはいる。
■本日の電網漂流:「日本の古代史を研究するために有用と思われるリンク集」▼閼伽出甕(aka-de-mika)。通史資料、考古学、宗教、民間信仰、民族学、伝統行事などの、関連記事のURLがドぎっしり詰まった宝庫。膨大な数で全部を廻りきるには一年以上かかりそう。民間信仰のあたりをふらふらしてみたい。

Sept 14
■携帯電話が欲しいのである。しかし香港のケータイは日本のおもちゃみたいな華奢なシロモノ(あれ、ぐぐっとやるとボキッと折れたりしないの?)に比べてやけに幅広だったり折り畳み式だったりして、あまり好きではないので迷っている。香港でのメジャーな携帯電話メーカーはNOKIA、MOTOROLA、ERICSSONなど。そうそう、年末に発売されるNOKIAの新作(NOKIA8850。ぎんぎらメタリックシルバー&コンパクトボディで香港っ子の目を釘付けにした前作「髭剃王」の後継機)は、マットなチタンシルバーのスライド式でちょっとかっこいいが、予価HK$5〜6000(日本円で7〜9万円)と云われてはいかにせむとて。
■本日の電網漂流:▼The Geography of Internet Address Space "Map Gallary"。イギリス全土のIPアドレス密度を3D化した画像にかなり魅かれる。ゴブリン塚かはたまたおさびし山か。彼らが醸し出すあの薄らと冷えて内側はずっと地下深くどこかへつながっているものの感触を、わたくしは幻視する。<云いすぎ
■まだ暑い…。夜帰宅してから、PCのある部屋とリビングの冷房をつけて数時間放っておいても、壁を触るとほんわか暖かい(泣)明日からはお天気が崩れると云うことだが、ひと雨ふた雨くらいではゆだった南国は涼めないぞぅ。

Sept 13
■9月ももうすぐなかばと云うのに、何がどう狂っているのかいや狂ってはいないのか、ともあれここ数日香港を襲っている熱波は凄まじいです。昨日はハイキングに出かけた男性二人が「熱死」する事件が起きました。おまけに台風が接近していて夕方には雨も降り、カンカンに熱したガラス瓶に水をジュッ!と差したような状態でもはや大気は「湿気」というより「水蒸気」?オレら知らぬまに水棲人間に改造されてる?この首ンとこのこれ、えら?(ぱくぱく)わーえらだよー。ってなぐあいに濡れてます。
■東経大の山田先生が作成した▼韓国・北朝鮮の市郡名のカタカナでの簡易表記をぼうっと見ていると、韓国朝鮮語の発音と広東語・北京語・日本語の相似や相違がなんとなく見えてきて面白い。「江」は広東語では「コン」、韓国朝鮮語では「カン」だが何故か北京語では「ジャン」になる。しかし「永」は韓国朝鮮語は「ヨン」で北京語でも「ヨン」だが広東語では「ウェン」でややずれる(日本語は「えい」で更に違う)。「北」は「ベイ(北京語)」「パッ(広東語)」「プク(韓国朝鮮語)」「ほく(日本語)」でなんだか日韓が一番近いみたい。こういう比較遊びで面白がっているのが素人の醍醐味ですか。いやなんだかこれは面白いので後で表でも作ってみべか。
■夜の近況:じわじわと「ディスクール」読書。7〜8月頃BBSでtudさんを中心にご教示いただいたCYBER PUNK/ROBO/MANGAに関する諸々を読み直したりテーブルタグ組んだり、M.C.もちょっと考えたり…ってそれはともかく、あたくしがまだろくにププププレステをいじり倒していないうちにPS2ですって?どういうことなの。

Sept 12
■来月は自分の誕生月なので、何か記念になることをするか、記念になるものを買いたい、と思いました。ものを買うとしたらいつも身につけていられるものがいいんですが、さて。
■香港でも大ブレイク中の"台湾のアムロナミエ"(だそうです)こと張恵妹が、旧啓徳空港跡地(=都心にぼかんと出来ただだっぴろい空き地)にて2days野外コンサート開催。キャパ2万5千人。こういう使い方は面白いですね、いっそディズニーランドも離島なぞに作らずここに建設するのはどうだろうか。
■ちと青地がまぶしいですが、▼Deracine(根無し草)文明のおはなし。「ふむ?」度高し。
■SONYのAIBOが香港にも登場。人呼んで「機械狗」。なにかちょっとやくざな感じが。

Sept 11
■気がつけばそろそろ中秋節でやんす。街のそこかしこで月餅絶賛売出中でげす。スーパーや金物屋(季節物屋)では、ピンクやオレンジの薄紙に細かい花模様を散らした蛇腹の手持ち灯篭(ランタン)が6つで200円、ろうそくもあるよ、今年は香り付きもあるよ、なんて感じで店頭に並んでおりやす。灯篭は蛇腹以外にも金魚や花の形が定番でござんすが、日本のお祭りの夜店で売られているプラスチック製のお面と同じで、その時子供たちのあいだで流行っているキャラクターを型取ったビニール製のもの(中は豆電球)もよく売られておりますよ。今年はHELLO KITTYとボンバーマン(って名前でいいのかな?)をみかけやした。こうして中秋節が過ぎてしばらくすると、やがて上海蟹が市場に登場して、これでいよいよ秋がやってくるってな具合で、深緑色の甲羅行列が待ち遠しいですなあ。
■半期末締めが何とか終わって、尖東の好時中心(Houston Centre)地下2階の利園酒家(Lee Garden Restaurant)にて納会ディナー。利園はチェーンレストランですが、どの店も味はよいと評判らしいです。尖東(チムシャツイイースト)地区で食事場所に迷ったらおすすめ。特に点心メニューの大根ロール揚げが最高です。千切りにして柔らかく柔らかく煮た大根を、クロワッサンの要領でぐるぐるロール状にして揚げたもので、外はカリカリ、噛むとシャクッ!とほごれて、中は驚くほどジューシー。大根の旨みを満喫出来る逸品です。他に尖東地区では、シャングリラホテル地下の「香宮」もおすすめ。ゴージャスな内装とサービスで、まろやかで優しい味付けの広東料理がいただけます。「下手に探検を気取って失敗するよりはちょっと予算を張ってでもちゃんと美味しいものが食べたいな」という向きに。同じくらいのグレードでは、チムシャツイの九龍酒店(カオルーンホテル)地下2階の「環龍閣」も、落ち着いた雰囲気でヌーベルシノワーズ風の広東料理を楽しめます。
■納会では久しぶりに紹興酒をいただきました。十年ものの「古越龍山」が非常に美味しかった。香港では甘い砂糖漬梅干しを杯に落として酒の渋みを柔らかくしますが、私は台湾風にレモンかライムを数滴垂らしていただくのが好き。中華料理にはやはり紹興酒が一番でござる…と云いつつ他に青島ビールやワインなどもかっぽかぽいただいたので、宴の終わりにはかなりいいあんばいに。帰りのバスで降りそこねて気がつくと見知らぬ停留所にたたずんでいる。見上げると闇夜にそびえる巨大ウエハースのやふな平べったい高層公屋(市営団地)にぐるりと取り囲まれており、「わーいちょっとウルトラQ〜」とにやにやしてますます変なひとに。
■本日の電網漂流。あるひとの▼教え
■さてヒューゴー賞のノヴェル、ノヴェラ、ノヴェレットの各部門はどう違うんでショッカーー?(純粋な疑問)と一瞬困った(まあ俺が困る必要はない)が、世の中どんなものでも親切に説明してくれるひとがいる。てことでやはり▼短篇と中篇の区分のことでした。でもこういう風に区分をつけることの意味が、なんと云うかこうずぶっと納得のツボにはまらないのです。長編でなければ表現出来ないものがある、長いながい物語ゆえの感動がある、あるいは短編だからこそ凝縮され爆発力を持つ魅力もある、というだけのこと?
■濡れているものがそこにある方が好みであります。例えば SFは濡れているか?少なくとも宇宙はびしょびしょだと思うんですね。ではミステリは?
■わたくしの▼精神年齢は45歳だそうである。幼稚度31%大人度71%ご老人度37%。まあ小学生並みのおばかさん加減でウンチクばかり垂れる立派なばあやってところかしら。やはり「最近の若者のはやりを知らない」「立ち上がるときによっこいしょと云う」に「はい」を選んだからですか。
■流行りといえば、わたしはまだピカチュウの鳴き声を聞いたことがない。この黄色い電気ハムスター(鼠というよりハムスターだと思うんだけど←とケチをつけるあたりがおばさん)は、香港でもHELLO KITTYと勢力を二分する人気者。たれぱんだも夏のあいだはなにやらもよもよとそこら中に発生していたけれど、ポケモンには遥か及ばない様子。何にせよ勝手に頭の中で「ピカチュウ!」という鳴き声を想像しているばかり。実は香港では広東語風に「パッカィチョン!」とか鳴いていたら可愛いと思う。
■「恋愛のディスクール」は意外と読みやすい。というよりわたしがこれを読みやすいと感じる体質になっていたのだろう。小学生の女の子が読んで理解してもいっこうにかまわないが、しかし、彼女は「あのひと」を崇めたり貶めたりするのもきっと短い時間ですむだろうので、その分味わう苦さが少なくてちょっともったいないわねえ、などと、ばあやは嫉妬する。この嫉妬がまたひとつのディスクールなのかもしれません。

Sept 8
■夜、冷たい茶を飲みながら画面を眺めていると、がたん、と急に眠くなり、なんとなく机につっぷしているうちに知らずしらずまどろんでいたのだったが、いきなりぎゅっと首根っこを捕まれて目がさめる。からだの芯がどうどうとほてっているが表面は薄ら寒く、なにやら漁り火を飲み込んで酔っ払った烏賊のような具合でゆらゆらする。とてもだるいのだが寝ぼけているのかどうかはわからない。ぬるくなった茶で喉をゆすぎ床に入るが、まもなくうなされてふたたび目がさめる。部屋が熱いので冷房をつけて寝なおすと、悪い男が植物に呑み込まれて死ぬ、それは死ぬというより何かに消えていくようなものだ、と納得する夢を見てまた目がさめる。さっき起きていたのは夢であったかどうかわからなくなっている。そんなことをぼんやりカンガエながらまた目がさめると、朝だった。
■次の日ははげしくおなかをこわした(泣)。薬が無いのでタオルをおなかに巻き、その上からもこもこのフリース生地オーバーコートをかけました。冷房が効いた部屋でぬくぬくする。これぞ頭寒足熱<ちょっと違う
■もうすぐ公開される米映画は「The Thirteenth Floor」と「The sixth sence」。数字をタイトルに入れるのが流行ですか?ちなみに「The sixth sence」の中文タイトルは、「第六感」…ではなく、「鬼眼」でした。なんだか手塚ちっくに感じます。
■「恋愛のディスクール・断章」(ロラン・バルト著、三好郁朗訳/みすず書房)読み始め。「みだらな」と訳されている元の言葉がどのようなものか知りたいんですが、例えば他の誰のためでもなくそのひとのためにだけ祈るというのはなかなか淫らな感覚ですね。
■明日は1999年9月9日。会社の同僚C嬢によると「リフト(=エレベータ。香港では英国風にリフトと呼ぶ)が急に止まるかもしれないから気をつけて」とのこと。何故リフトなのかは不明なれどラジオで言っていたらしい。

Sept 5
■人生のしがらみってやつがあり(「しがらみ」って便利な言葉だなあ)体力的にも精神的にも疲労がたまっております。今回はかなりディープな感じ(笑)。回復を期してしばらく休養いたしたく、更新頻度はゆっくりめになるかもです。<奇特にも毎度おいでいただいている皆様へ
■おいでいただいていると云えば、たまに日本国おかみ関連機関のドメインからアクセスいただいておりますが、先日はNASA.govからアクセスが。なんでNASA?なぜ?お、俺は何も悪いことはしてねえ!衛星写真は撮らないで!
■なーんて弱音を吐きましたのは、マジで体がみしみしとダルく、丸一日寝ても体力が戻らなかったからです。これは仕事で徹夜明けのまま灼熱のシンセン工場巡り棚卸し大行進なぞ行ったからだ、いささか無理をしすぎたのだ、と思いました。しかし先刻ふとコーヒーを飲んだらいきなり復活。そういえば出張先では飲めなかったし、昨日もぐったり死んだまま飲まなかったな…そうか、そういうことか…俺のカラダはもう…(苦く笑いながら狂った眼でネスカフェゴールドの瓶を睨むわたくしはつぶやく…「この壷はよいものだ」←たしけて)
■まあカフェインは絶対必要ですよ、生きていく上で。ねえ?
■はんぱ話:「話の流れをおもしろ可笑しく魅力的に作る技術を磨くにあたり、落語や漫談は非常に勉強になる」という命題について、大方のひとは賛成してくれると思う。そしてまたいわゆる「ツッコミ」、この時にカタカナで表記される大阪系の技は実に身につけるに難しいものである、という意見にも、ツッコミ文化圏外出身の方は賛成してくれるだろう。圏外の者も聞いてわからなくはないので一緒に大笑い出来るが、かといって自分でそれをやれといわれてもどうにもこうにも水から揚げられたタコかイカ、いや、びくとも動けない点でナマコとかひらめとか、そういう情けないありさまで「えへ」と笑ってごまかすしかない。その情けない自分が予想できるので、ツッコミ文化圏外者はある時は吉本興行に敬意を払い、ある時は「ほーら大阪芸人が面白い」と笑い飛ばして放っておき、その情けなさから逃れ続けている。この逃亡はある種の特権である気もする。何故ならツッコミを幼少時から細胞膜のひだのひとつひとつにまで仕込まれたツッコミ者は、その情景から逃げない、いや逃げられないからだ。つっこむべき場面で彼等は必ずつっこむ。つっこまざるをえない。つっこまずにいるのは苦しいだろうか。くしゃみを我慢するのに似ているだろうか。それとももっとエロティックな禁忌に近いだろうか。ツッコミというだけあって(←どうもまだダメダメです)。
■純粋な質問:皆さん、おへその掃除はどのようにしていますか?やっぱりお風呂上がりに綿棒ですか?おへそってあんまりいじるとお腹をこわしませんか?
■フレーマー見物にもいささか飽きてきた晩夏の候、来る秋冬の夜長に備えぼちぼち雑文系のHP巡りを始めています。と云いつつ本日の電網漂流は▼バルタンルアー。海老の匂いのオイルですって。ついうっとりしてしまった。またNASAに狙われちゃうよ。
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