South China Sea News/*
May 1999
May 30
■ちょいと雷に打たれて焦げておりました。まだ耳とか口からぷしゅ〜〜と白い煙が立ち上っております。髪はもちろんちりちり子門真人風です。気分は「口から手を突っ込んで背骨をつかみ、洋服の裏表を返すように肉をひっくり返し」たが如きです。ってまぁこれに似た描写を以前に某18禁アニメ(「うろつき童子」。ブジューさまが出てきてそこら中でイタしてらっしゃるお話)で見たんですが、どうも目に焼きついてまして、ぺしゃんこにしょげる事態が起きるごとに気分は「肉塊化」を起こし、肉の塊と云えば「うろつき童子」のアレよね、というのが我がおつむのルーチンなのです。ちゃちい絵でしたが肉と血の臭いがばばーんと漂ってくるような奇怪なアイデアでしたなあ…しかも肉をひっくり返し始める場所は本当は口じゃなくて別の口だったり。って下ネタも不発じゃん、だめじゃん俺。
■今月18日をもって、いつのまにやらこのSouth China Sea Newsこと[南国備忘録]も三年目に突入しとりました。大家の▼紅茶王子こと山口さんにはいつもお世話になりながら何の御礼も出来ず申し訳ないばかりッス(いつか帰国したらお詫びに▼ワイアールソリューション事務所の大掃除サービスをしよう、と今思った。忘れませんように)。こうして居候しつつ南シナ海から微弱な電波を飛ばしているだけの究極にマイナーな出版局で、どこかの誰かの役に立つ情報を少しでも発信しとるかと云うとどうもそんなこともなく、それでも毎日チェックしてくれている方がいるとわかるのはやっぱりありがたいし嬉しいことです。もうちょっと香港ならではの話題を復活させたいでヤンす。とりあえず近いところで今度の金曜日の「六四」十周年は注目したいと思ってます。
■Microsoft Windows98に付属しているフリーソフトであるらしい「Net Meeting」を用いた画像+音声による双方向通信(ってんですか?)を先日某所で体験した。モニタの前に座り鬼太郎の親父にしっぽが生えたようなカメラに自分を撮影させつつ、液晶画面に表示される海の彼方のセンセイのお顔と声にむかってマイクを通じて質疑応答をするのである。おお、なんかこーゆうのって俺が小学生の頃はヱスヱフ小説に出てきた装置だよなあ!とどきどきするも、やってみればあっけなく、些かの不思議さを感じる隙もない(パソコンソフトの機能にいちいち不思議がってちゃいかんだろうって?そりゃごもっともです)。
■雷後遺症でしばらく毎日更新は無理かもしれませんが、ReadMe隣組はくじけず続けるつもりです。留守のあいだの順位をお知らせいただいたなつめさんとmashさん、ありがとうございました(サイト紹介はしばし待たれよ!ってごめん!)

May 20
▼ReadMe隣組の5/13〜5/20分をまとめてアップしました。なんとか一ヵ月は続けてみたいものだが、そうすると合計60個余りのサイトを見にいくことになる。もし一年続けるとしたら、730個か。ふむ。
■しかし都合により5/22(土曜日分。土曜の夜10時過ぎに発表)のReadMeDaily順位発表を見られないのです。どなたかお暇な方、メールで教えていただけないでしょうか。お礼にあなたのHPも一緒に紹介します。ってまるで魅力ないお礼…。

May 16
■「ReadMe隣組」なんて橋にもボーにもひっかからんマイクロマイナー企画(なのに夜も更けて帰宅してから毎日二つ分のHPコンテンツをじっくり読むのはなかなかしんどい)と最近新たなるお気に入りサイトが続々見つかったおかげで継続的睡眠不足中。だが気分的には(他の要因も盛りだくさんで)かなり充実している。で、いくつかおつむのシステム手帳にメモしておきたいことなど。
▼YES EYE SEEKSさん5/14暫定日記の記述。「生産的な会議」を運営することについて。
[MEMO1]是。参加者の「意識」に会議進行と結果の出来が左右される、というのは言葉に表わせば当然の理なのだが、実際に会議(又それに類似する場)に参加しながらその理を意識し続ける(←あまり楽な行為では無いだろう)だけの高度な「自意識」を抱くひとは非常に少ない。殊にネットではその匿名性(この「匿名」とは何ぞや、というのもかなり重要だ)が「(理を保つための)意識の放棄」に拍車をかける。私はまだネットを使うようになって2年と少ししか経っていないのでごくごく狭い世界のネット知己を得ているに過ぎないが、上記の暫定日記で触れられたような「座談」に加わりある程度の結論を互いに協和し導くに能うだけの「意識」を保ち続けられるだろうというひとを、オンオフを含めて(勿論自分を含めて)知らない。
少しズレるが遥か大昔の学生時代に聞いた「本当の社会主義社会を創るには」という苦笑用の小話を思い出す。マルクスが唱えた理想の共産主義社会(国家)は、国民の数が、その国民全員を養うに足る国家生産をなしうる程度に大きく、かつそれ以上には大きくなく(もちろん資源とインフラに恵まれ)、かつ国民の全員が大学かそれ以上のレベルの十分な教育を授けられており、大学教育レベルでの「社会主義システム」の原理を理解しており、それを実行するにあたり十分に自己と他者の関係と国家の仕組の有様を理解し容認し歓迎しており、国が飢えたとなれば皆が飢えることを理解し実行するに些かの迷いももたない、そういう「意識」を身につけた国民がそろわないと不可能だというのである。うへへ。しかしそんな国でおこなわれる会議でもやはり生産的に運営するのはは難しいかもしれん。
■「ロジックから逸脱した者は排除されて、ロジックを共有する者だけが残るのが掲示板だというのであれば、それはなにかトートロジーのような気もする。」(「玲奈の逃避行」1999/4/29より)
[MEMO2]この発言の主旨とは別だが、「掲示板」の部分を「ML」にするとどうなるかな、やはり意味は通るかしら、と考えてみたり(びくびく)。
ちなみに上記の発言を含む一連の流れを最初から通して理解しようとすると、実際に議論がなされた掲示板以外に、その背景あるいはプロローグとしてこちらに吹き荒れた(今もか)嵐まで遡らねばならなかった…ああ、すっかり夜が明けたス。
そんな久しぶりに激流(?)めいた電網漂流の中で、ある方のプロフィールを読んだところ、おそらく同じ日に同じ場所で同じ大学院の試験を受けていたひとだったことが知れて(もちろん彼の顔は知らない)何故かどきどきする。私はもちろん不合格で彼は合格したのだったが、これは「くそう、俺がやりたかったことをやりやがって」という嫉妬なのだろうか。それから十数年経た今もまだこうしてどきどきするということは、よほど未練があるのだろうかな。あと十年してもまだどきどきするのかな。などとセンもないことを愚図る月曜の夜明け。
■(閑話休題)児童売春ポルノ禁止法が可決される方向にあるようだが、さて身体的に成熟し分別も出来上がった18歳未満の彼や彼女とセックスしたくなったオトナはどうしたらよいのだね、ヒロシ君(はあ?なんですかいきなり?)同意の上での性交渉は罰せられないのだろうかなあ(なんです、なんなんですか先生)いや、例えばデートしてだよ、「おいしいもの食べよーね」「僕(あるいはアタシ)が今日は奢ってあげるよ」で、それからイタしたばあい、それは何かを相手に与えた見返りにシタという解釈をされるのだろうか(そりゃまあそうかもしれませんねえ)つまりこれからは18歳未満の男の子を可愛がってはいかんのか。ううむ(先生?)
■さてこの月曜火曜はお隣りのシンセン経済特区とその隣の東莞市に短期出張。というか上司のお供であるが、このために半年有効のマルチビザを会社にとってもらったので、これから半年間は中国に出入り自由である。そのうちシンセンにまたムチャ辛い四川料理を食べにいこう。珠海のリゾート村もいいかな。長い連休があればもっと上(=北方)にも行けるのになあ。イーニンとか。どうもかつての天山の向こう側に行きそびれたのが今もって悔しい。
■ReadMe隣組は出張から帰ってきたらまとめてアップします。今回は「写るんデスか?」「やおい書評」「肺魚観察」「19歳論客」でかなり豊作。特に上でも発言を引用した彼女は、おそらくあの彼女にすらいずれ勝つ(<勝つってなに、勝つって)だろう、おそらく(根拠なく推定)。彼女、そしてどこかにいる彼女と同じ彼女たちが生きる21世紀に栄光あれ!

May 12
■「誤爆」か「爆撃」かと問うならば答えは前者であるはずだが、ステルスB2機は与えられた目標を攻撃する任務には成功したのだから、言葉をひねれば「爆撃」とも云える。中国国内の新聞などでは「誤爆」ではなくはっきり「爆撃」の意味になる用語を用いて報道しているそうである。
■香港では少数のデモ隊がアメリカ領事館に抗議行動をしかけたが、おおかたの人は大陸の騒動を冷静に観察している。いつものとおり新聞各紙は派手な見出しで「反米潮流全国を席捲!」「米大統領中国人民に陳謝!」と書き立てているが、それは「日本軍国主義、釣魚島主権を蹂躪!」とか「ゴミ清掃車暴走で哀れ老婆死す!」といった日常のかしましい報道と変わらないレベルである。そういう報道とは離れたところにある香港の人たちの本当のきもちはどのようであるのか、もちろん多種多様な見解があるだろうが、最も冷静な意見は例えば同僚のP嬢の台詞に見ることができると思う。いわく、「大陸で騒いでいる彼らはね、生活上のさまざまな鬱憤をこういう機会に発散しているのよ」「六四の時と同じね」。
■全ての中国人がアメリカやNATOの行動に対して理念と道理を以て憤慨しているわけではないのだと誰もが理解っているはずだ。今騒いでいる彼らの中には二つのグループが混ざりあっている。
(A) 本当に起きたことを理解している。それに対して自分の理念に基づき感じた憤りを見せつけたい、表現したい、訴えたい。
(B) 騒動に参加したい、動きたい、叫びたい、壊したい、攻撃したい。
投石したり車に火をつけたりしているひとたちの中に「うわーい」と笑っている表情が見受けられることを見落とすわけにはいかない。確かに彼らははしゃいでいるように見える。怒鳴り叫び仇に噛みつくことによるカタルシスを求めているように見える。だがそうやってはしゃぐ人の向こうには、北約(=NATO)の行動に対してきっちりと抗議したい、反対したい、とする十分に冷めた意志の持ち主(A)が確かにいる。(A)がいるがゆえにそこに「行動」が生まれたのだから。
■しかし一度行動が行動として生まれ大きくなると、主導していたはずの者の手から溢れ去り漏れ走り、誰の支配も受けないままどうどうと轟き流れてしまうばかりの「何か」に彼らは浸されている。例えばアメリカ領事館へのデモが厳しく抑制された広州では、溢れたそれはドイツ領事館に、あるいは日本領事館への投石に姿を変えてゆく。あるいは浙江大学での過剰な反日行動にも現われる。「日本人なら自殺して謝れ」と云ういささかクラシックな浙江大学生の表現には、日本人を嫌悪する気持ちももちろん含まれているが、更に深いところから湧き出た純粋な苛立ちが感じられる。それはおそらく彼ら自身の内側からやってくるものだと思う。なにか濁ったマグマのようなものがこの大きな国のひとびとの背中や足元には溜まっていて、たまに流れ出るように見えるのだ。
■それにしてもCIAがそんなポカをするだろうか。というのが全世界共通の疑問じゃないかと。
▼「廃本生活」創刊号が航空便で届く。テーマは「ボツ」。文章原稿だけではなく4コマや本格的なアメコミ調の鉛筆漫画なども載っている。決して同じベクトルではないのだけれど、かつての「月光」やアニメ雑誌になる以前の「OUT」の真面目でマイナーな特集が放っていたあの一種裏返った波長がなんとなく期待されて、ともあれ読み耽るのが楽しみである。送料オーバーしてまで送ってくださったので何かお礼をしたいなあと思うが、何がいいか、すぐに思いつかない。
■10/5/99のReadMe隣組:▼紺碧島へようこそ!さん。M$社製オンラインゲーム「Age of Empires」に関する情報がメインのサイトで、成績表など大変細かく念入りにアップされてます。他にICQイントラネット化情報なども有り。[634or643位40票]
■11/5/99のReadMe隣組:▼たわごと日記さん。こんぴゅーたと弓道と電GOがレゴブロック状に組み合いかつ不協和していない不思議な頁。弓道の稽古風景が非常に詳しい。日記のアンテナリンク(?)もあり。[1217位12票]
■12/5/99のReadMe隣組:▼たく日記さん。ICQ、競馬、グインサーガ、バカ写真など各種コーナーに展開する「たくぺ〜じ」の日記部分。「生麦事件」と「今週のお写真」、特に▼「事故多しスピード落とせ」、これは必見。[1289位12票]
■睡眠も食事もちゃんと取っているつもりなのに、いったい何の罰が当たったか、右頬と眉間に近来まれに見るおっきいぼつぼつが出現。人面ソ(漢字忘れた)になっちゃったらどうしよう。でも人面上の人面だったらお面を被ったみたいで変化無いかも?って何故か絵柄を手塚治虫ではなくエコエコアザラクで想像してしまい、泣いてみる夜更け。

May 9
■昼過ぎに起床。バゲットとソーセージ+スープをすすりながら、ブックマークの整理と電網巡り。生で会うことも声を聞くこともメールをやりとりすることも生涯ないだろう見知らぬ人の日記を一年分読む。するとアラ不思議なんだか彼のことがだいぶん理解ってきちゃうのよ、なーんて甘ったるい展開にはもちろんならない。どうして毎日こんなにきちんと実のある内容が書けるんだよコイツ、と、若い彼(学生さんだった)が羨ましく、自分の粗忽な、コツソショウショウ的文章がぼんやりとうらめしいだけである。窓の外は霧。
■さて今年は十周年である。もうあれから10年経つのですね。恐らく歴史の教科書から消し去られることはもはや無いだろうけれど、また同時に生々しい記憶や体温や声をもってあの夜のことを伝えるひともどんどん少なくなってゆく。焼き打ちにされ陸橋から吊るされた兵士の死体も、血まみれになり戸板に乗せられてどこかへ運ばれていった学生の姿も、テレビ画面を通して見た記憶として私は覚えているけれども、それを知らないひとにどうやって伝えたらよいのかはもうわからない。戦車の前に酔っ払ったようにふらふらと立ちはだかっていたあのひとは今どこにいるのだろう。彼はあの時確かに戦車のキャタピラが立てる音を聞いたはずだ。そしてそれは彼だけの記憶に埋もれ消えていくしかない。是も非もなく。「六四」。こんな呼び名もいつか綻びて溶けていくのだろう。
■それにしても誤爆って云われても。
■電網漂流をしていて真面目なデータにでくわすことはあまりないのだけれど、今日はこんなミニ知識を得た。世界における携帯電話の普及率、さてトップはどこの国?もちろんアメリカ?いや日本?まさか香港?実はインド?
■実はフィンランドだそうである。IRCといいLinuxといい(ってこれをここに持ってくるのにむちゃくちゃ無理があるが)なんだかこの国は電気機器やソフトウェア関連においてひそかに世界から一歩いや十歩くらい未来に乖離してるんじゃないのか。おまけに第2位はノルウェイ、第3位はスウェーデンだそうで、これはもう北欧が密かにかつとんでもなく世界を置き去りにして進化しちまってることの証しではなかろうか(妄想)。寒いくせに豊かな国々め。最後に生き残るのはバイキングの子孫たちなのか。<誰に問うとる
■ちなみに第4位は日本だそうです。しかし疑い深い俺は思う、北欧の普及率と日本の普及率における質的違いがあるのではないかと。
■9/5/99のReadMe隣組:▼日本ケミカルさん。こちらのようなWEBデザインもやはりコジャレ系と呼ばれる一群に含まれるんでしょうか。独り言系日記(松嶋菜々子絶賛萌え中らしい)の他にCGIを利用したWEB大喜利(お題に対するネタ投稿)とか時事ネタの漫才ねた頁があったりしてにんとも才気溢るる薬品会社っぷり。非常にこざっぱりとした、綺麗過ぎるくらいきれいなデザインッス。[790位25票]

May 8
■諸事情により非常にむしゃくしゃした。息抜きにえろ話なぞ書き散らしてみる。おんなのこに塗る話とか(むむ)おんなのこが塗る話とか(うぬ)。しかしこういう駄文は自分のパソコンにたらたら打ち込んで一人で読み返して難しい顔をしているうちはいいが、知り合いに読ませても平気でいるのはなかなか大変であるのコト。何故と云って「あ、コイツ(=えろ作者)あの時こういうことしてるんか」なんて思われたら恥ずかしい。いやそれは読者の完全なる妄想でありまするが。って俺だけですかそーいうこと考えるのは。俺は塗ったり塗られたりしませんもちろん。いや嫌いなわけじゃないです。ヌルのはいいですよね、ええ。でもえろ話は息抜きにはならんことがわかったので中止中止。
■むしゃくしゃした時はやはりタクラむのがよいでしょう。企むといっても最近は年齢相応にわきまえのある、投じた費用が無駄なく結果に実ったのぅ、うむうむ美味であったぞ、いや今度のはちと渋かったのぅ、まぁそれもたまにはよいかどれ干しておけば甘くなるかもしれんわぃ、と納得できる企みをくわだてたいのです。ただ漠然と食べること、学ぶこと、遊ぶこと、創ること、消すこと、捨てること…という望みを抱くのではなく、オトナなら、具体的にきちんと計画を作り費用を計算して実際に楽しみにできなくてはいけない。企むというのは「夢」じゃなくて「種」ですね。まぁ夢は夢で種とは別に持っていないと、これまた寂しいわけですが。夢とは違う、ほんとうに現実に手で触れ肌で愛でることが出来る何かである種。ことに品の良い種をいくつか(たくさんあり過ぎても困る)持っているオトナっていいなあ、自分はそうなってるかな?と時々ふりかえりじっと手を見る。そしてしばしば「種」は「夢」へと溶けてしまい、あるいはひょんなことから「夢」が「種」に変わる日もあったりするわけです。
■短編集「時代小説の楽しみ(11)魔界への招待」(縄田一男編/新潮文庫)を読書中。野村胡堂から半村良まで、妖美怪奇な短編13篇。深く吹く風に乾き蠢く江戸の闇、跋扈するは謎の喰肉鬼、恐怖の髑髏坊主、呪われた武家屋敷に響く美姫のすすり泣き…といった世界で一足お先に納涼中。うわあ、蝋燭から人間の指が!
■納涼と言いつつここ数日の香港はやたらと涼しい雨模様で、GW後半に遊びに来た方にはお気の毒であった。こういう冷たい湿気の満ちた夜に香港島の中環(Central)から金鐘(Admilarty)、湾仔(Wan Chai)の辺りをバスの2階に乗って上を眺めながら移動すると、「低くたれこめる雨雲」というものを本当に目の前に見ることが出来る。雲の中に頭をつっこんだセントラルビル(最上部の形状から私は「注射針ビル」と呼んでいる)が自らを照らすライトに浮かび上がる様は、まさに「魔界都市」とか「妖獣都市」とかいった陳腐なタイトルに似合うあざとい怪しさを振りまいて屹立している。言い古された喩えで「香港の夜景は『ブレードランナー』のようだ」というのがあるが、あそこまできらびやかではないにせよ、やはりどこか異世界風の背筋にぞくっとくる光景である。
■5/5/99のReadMe隣組:▼小人通信さん。日記は日常系(ってなんだそれ)。「読書リンク」のコーナーは、ご自分が読み終わった本について他のWEBサイトでアップされた個人の感想を検索し、数箇所づつピックアップ、ご自分の感想と合わせてリンクを張ったもの。手間がかかっているだけあって、読者は挙げられた本について手軽に複数個人の感想を読めるわけで、実にナイスアイデアだと思います。[766位27票]
■6/5/99のReadMe隣組:▼ゆ〜らしあ大陸ほっつきあるき…さん。写真たっぷりの世界各地の旅行記と写真術コーナーなど。拝見したところ、この10年弱で香港を6回訪れていらっしゃる。中でも97年の香港返還前夜〜翌日の様子を記録した「何が変わるか香港」は、言葉ではなく写真であの時の香港の街に流れていた生の空気を記録しようとした気迫が感じられました。写真はやや重めですが、とても綺麗。[1018位17票]
■7/5/99のReadMe隣組:▼にぐるのホーム頁さん。日記というよりいろいろな書きものを集めた頁。「くうねるあそぶ集」の第1段として執筆中の、日本の極一部にだけ伝わる謎の盤ゲームカロムに関する報告書はたいへんわくわくする読み物です。謎だ。[順位アクセス数不詳]
■8/5/99のReadMe隣組:▼私的で無敵な近況報告さん。日記は日常系(ってだからなんだよそれは)。でもホーム頁のテーブルタグによる飾り罫はなにかこう、爽やかな五月晴れを思わせるものがあり、実はとっても凝ってたりするあたりが大人だなあとか(苦しい)。愛車シトロエンBXの頁も熱いけどセーラーファイターの頁はもっと熱い。ビデオが見てみたくなりました。[1143位12票]
■脳が要求するので20時間ほど寝たところ、金田一少年の事件簿ちっくな「和風劇場殺人事件」の夢を見た。どういう仕組みでこんな夢を見るんだべなあ。とかのんきな事を云ってる場合じゃなくなってきたです。来週は久しぶりに中国に出張かも。

May 4
■やる気はあるのに体がダルい一日。
■さてこの「だるさ」というもの。人間個人の個体たる主な標識であるところの脳味噌が独立したものである以上、相手が感じている感覚を(痛みでも痒みでも性の快感でも同様に)自分の脳内で比較体験するべくもない。それがかなうとなると「あたしのダルさってさーこうゆーのなのよ、ほら〜」「うわ!よっちゃんのダルさってなんか重いね!」「えーじゃあみっちゃんのはどんななの?」「こんなんだよ〜」「きゃあ!なにこれかったーい!すっごい窮屈じゃん!だるー!」といった具合に感覚を交換しあってみんな仲良し世界は平和、なんてことになるかもしれんが、そこに存在するダルさそのものは消えないのでやはり医者にいけ。
■「万葉の人びと」を読み終えた時の満足感とさみしさ(林間学校から家に帰りついて、ああもう旅行は終わっっちゃったんだーとしょげる小学生の気持ちに似ている)からしばし本を開く気分にならなかったが、本日はリハビリに皆川博子の短編集「骨笛」(集英社文庫)を選択、読了。雨で編んだ人形細工のように現実と幻想が柔らかくはかなくあっけなくからまり暗闇に溶けてゆく数篇のオムニバス。体の内側に霧が降りる感覚。雨の夜に読まれると尚甘しかと。
■4/5/99のReadMe隣組:▼おしゃべりカラスのワールドトラベルさん。11名の執筆陣による18編の旅日記メイン。96年1月のスタート以来こつこつと築かれてきたコンテンツの総量現在31MB300頁画像ファイル690。ナスカ地上絵遊覧飛行などの動画コーナーも有。レイアウトはなんだかテヅクリ感覚満載なんすが、そしてフレーム使用なんすが、かゆいところに手が届く懇切丁寧なナビゲート。明日仕事じゃなかったら全部読んでますアタシ。[661位32票]
■本日の一枚:BEYOND IV。実に久しぶりに聴いたけれど、ある意味コレが人生の分岐点だったのね、としみじみ思う世紀末。でござるね。にんにん。

May 3
■違和感。国際宅急便で、あるいは普通の郵便で会社宛てに毎日多くの海外からの書類が届く。希にその宛名に国名として「CHINA」と記入されていることがある。この街は中華人民共和国の一部なので国名がそう記されているのはおそらく間違いではない。しかし非常に違和感がある。果たしてこの違和感は優越感の変化(へんげ)したものなのか。だとすれば香港に存在する大陸に対する優越感、優越という一元的な表現では表わし切れないなにか非常に曖昧に込み入った、しかしやはりそれは「優越感」であろうが、それによって私もすっかり浸透されている。どうであれそこに差は歴然と存在している、少なくとも物質的なものに一重二重に覆い被さるあのATMOSPHERE、それは「豊かさ」という名の空気だと言うことも出来るし、あるいは豊かさの上に生じるもっと別の汚れた(あるいは満たされた)何か、だとも言えるが、そのヴェールを香港は母国に与えてはいない。
■東京近郊の暮らしと香港での暮らしにあまりたいした差はない。電気のソケットの形が違うだのしょうゆ味の煎餅が売ってないだのという苦しみはほんとうは苦しみにはなりえない。だが香港には「お金を恵んでください」とつぶやきながら虚ろに町角に座り込む多くのひとの姿がある。彼らは大概老いて生気を失い疲れてそこに座っている、跪いている、あるいはその先が失われたままの太股や肘を晒している。だがさらに香港を抱えるように広がる「国境」の向こう、経済特区の街にはそれが子供の姿で登場する、その違いはいったい何であるのか。それはもっと奥地の村や村とも云えぬ集落に物乞いをする子供がいることを意味するのか。否、彼らは彼らで閉じている、壊れかけたまま閉じている。社会主義市場経済というなにかねじれたものの向こう。否、ねじれているのは社会主義ではない。断じて社会主義そのものがねじれているのではない。市場経済が破綻しているのでもない。市場経済そのものが機能しないのではない。与えられた条件の違い。それだけが違う。私が飢えを知らずに生きてきたのはそれだけの違いでしかない。そしてその違いしか、この世界には差異を呼ばない。
■体調下降週間であります。こんなところであれですが女性の皆さん、体調下降週間に入るとおなかも下降したりしませんか?私はいつも急降下して泣いています。苦しい。どうしてでしょうか。まあ永遠にモノが降下してくれないのも非常に困るんですが。やはりこういうものは漢方がよかろうか。せっかく本場にいるんだから一度はちゃんと専門に処方してくれるお医者さまにかかってみたいものですが、漢方の薬を煎じるのはやたら面倒臭そうで足踏みしています。大人のげんこつふたつかみっつほどの大きな紙包みに包まれた萎びた葉っぱやら茎やら得体の知れないなんやらを2時間煮つめなさい、それが一日分です、なんてとてもとても。それに今うちにやかんないし。
■3/5/99のReadMe隣組:▼馬場日記さん。Wコウジマニアックスという今田耕司・東野幸治関連情報サイトの一コーナーで、TVWatchingメモ日記。なんだか日本にはとってもたくさん面白そうな番組があるんだなあと思い知らされて涙ぐむ俺様。頁の色が乱視検査風で目が揺れ揺れよん。[686位26票]
■本好きというか「本好きという好事家」、あるいは▼「廃本生活」という言葉になんとなく憧れるひとに。逢ってみたくなるひとだなあと勝手に思ったりして宣伝。ってここで宣伝しても全然効果ないでしょうが。

May 2
■知り合いの大半が連休中だったりすると自分までそうであるかのような錯覚に陥るっつのは、社会人失格かの。ヤバめの夏じゃよ。
■何故かこの週末はWEB小説をがりがり読み更ける二日となりはべり。一度読み始めると、多少の誤字脱字や表現のお粗末さにはあえて鈍くなって、ともあれ全部読み通さないと気がすまない状態なり。テキストそのものは黒地に白文字であっても灰色地に黒文字であっても、そこそこ目に負担のかからない配色であればかなりの長時間(3時間とか)でも問題ござらんかった。 それよりも気に障ったのは頁をめくる=次のHTMLファイルを表示させるまでの待ち時間でござる。これにはかなりイラツき申した。ファイルを分割しなくてはならない長編の場合、考慮しなくてはならん点ではあろう、たぶん。
■うぬ、またJ禁を検索してこんなとこまで流れてきた方がいる。なんだか哀しいですぞ。いっそここにキナカの大えっち文章でも書いちゃえへへへ、と考えるのはいつもの天の邪鬼精神からですが、訴えられたくないのでやめときます。
■2/5/99のReadMe隣組:▼mashの本棚さん。長編自作SF小説と江戸古典文献研究のコーナーがメイン。トップ頁かなり重めです(テーブルでそれぞれ背景画像が入ってるから?)。小説は遺伝子工学の専門用語の嵐が吹き荒れまくってます(注釈を読んでもちんぷんかんぷんです)が、登場する少女のイメージがなんだかその嵐に負けないくらい可憐でなかなか楽しめました。但し時間がある時じゃないと全部まとめては読めません。[780位20票]
■金曜日から今年初めての台風警報が発令されていたのですが、ざっぷりと雨が降ったくらいで大きな被害もなく去っていった模様。そして心は「われゆかり」に夢中。うふふ。