South China Sea News/*
April 1999



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参加してみました【日記圏】
いつもお世話になってます【稀譚時報】

April 30-May 1
■メールびっくりがとう。お元気そうでなによりです。
■私信(1)N君へ:直接の語源は確かに「やまなしおちなしいみなし」であったと思うのですが、そうやって揶揄(多くの場合は自己揶揄)する対象は、この言葉が使われ始めた当時から、大半がホモパロディであったと云うのが私の認識です。というのも山もオチも意味も無いようなありさまになる作品とは大概が他愛の無いキャラクタ遊びで、それらはあの時代(70年代後半〜80年代前半)に初めて世の中に現われた大量の「表現遊び少女」たちが気紛れに紡いた、うたかたの泡のようなものでした。ロボットアニメの男性キャラ同士がキスしているだけのイラストで矯声をあげ大騒ぎしていたのもつかのま、一度それらが世に出れば(「世」と云ってもこの場合は非常に狭い限られた場所、端的に云えばコミケですね)、あっと言う間にエスカレートして大胆なSEX描写が幅をきかせるようにもなりましたが、同じようにこの時代を境にして女性が主役で登場する(ロリコンものを含む)エロパロディ同人誌もどっと増えたのですから、およそ世の中にえっちなものが嫌いなひとなど少年にも少女にもいないことを示している、ただそれだけのことだとも思います。まあ今はそんな経緯はどうでもよいくらいの広がりがあって一論では片付けられないですけれども。狭義に見れば、ホモパロディではないけれどもなんとも真に脱力するようなものを指して「これがほんとのや、お、い。(はあと)」とベタな突っ込みを作者が自己言及する「あとがき」は今もあるようです。この例にならって云うならこの日記も正にやおいです。
■どうも最近濁っとります。いや濁るのはいい、澄んだ日記なんか書く三十路オンナは信用しないが吉つーかまず無理ですこの年齢で澄むのは。つーか人間澄むのは死ぬ前だけでイイです。だから濁るのはいいんですがほら、濁って美味しくなるか濁って飲めないシロモノになるかというのが問題で。誰か呑んで試して、っていや腹壊されても責任とれないっすけど。呑むのは好きなんすけど。呑みますよけっこう。で、すぐ酔います。
■28/4/99のReadMe隣組:▼what's talking about?さん。コンピュータウイルスMellisaに隠された陰謀を決死の覚悟で告発してらっしゃいます<嘘です。HP内でリンクされてる「迷枠撲滅委員会」は最近参加者減ってるみたいですがコンセプトには基本的に賛成。[順位/アクセス数不詳]
■29/4/99のReadMe隣組:▼くるくるくるりんさん。SFとガンダムがベースな方の雑記頁。「長崎ちゃんぽんとリンガーハットの関係」「たまぴっちの面白さ」など日常の「んッ?」について軽くツッコミつつさらりと書かれてます。しかし特筆すべきは▼全国各地に伝わるレインボーマンの替え歌収集頁でしょう。おもわず投稿しちゃいました。みんなもすれ![順位/アクセス数不詳]
■30/4/99のReadMe隣組:島根大学の卒業生&在学生がメンバーのアカペラグループ▼「Doo-Bies」のHP。とても見やすく綺麗なデザインなんすが、肝心のライブ活動はどうやら最近ご無沙汰の様子。がんばれ。[1302位8票]
■1/5/99のReadMe隣組:▼山科日記さん。たまに拝見してます。新聞各紙の社説を辛口ですぱすぱ切って落とす孤高の剣客ってイメージだったんすが、G2号が上司の許可無くバードミサイルを打っちゃう古いネタを使われているを見て、ちょっと微笑んだ私でした。いつもはもっとずっと上の順位のはずですが、GWでお休み中だからでしょう。[1401位5票]
■私信(2):あの頃の香港は本当に面白かったね。どこをどう歩いても豊かで柔らかく濡れている、触れれば触れるほどさらに貪りたくなる女の体のようだった。彼女は綺麗だった、けばけばしくていろいろなものの匂いがした、あまりの気持ちよさにえぐったり切り裂いたり噛みちぎったりしても、気がつけばこの女の内側に呑み込まれてた。あの熱、あの臭気、あの液体はいったいどこへいったのだろう。またいつか彼女は蘇るのか。僕はそれを待っているのか。

似野馬盡管奔向前
凌亂脚印那可有規例
這市鎭未分清与紅 
誰又看破這可怕一代 
太眞!

April 27
■「万葉の人びと」(犬養孝/新潮文庫)を読み中。万葉集におさめられたいくつかの和歌とその歌をよんだ人物像を、歌が生まれた歴史と風土に照らして解説した本。と云ってしまうとやけに無味乾燥としているが、本編はNHKのラジオ講座で著者が語ったことをそのまま書き下ろした口語体で著されており、身近な柔らかい表現が溢れんばかりでたいへん読みやすい。ほんとうにその時代その場所を旅しその風を浴びその山を望みその川のほとりにたたづむが如き解説。和歌が映画なのだ。頁をめくるたびに新たな情景が迫り涙が出てくる。「良書に巡りあう」とはこのような幸せを言うのかなあ。まあその本の内容を各々個人がどう感じるかは、それこそ人の数だけ幸せの種類があると同じくまた異なるのだけれども、しかしきれいなもの、せつないもの、はげしいもの、うつろふもの、いずれ何処かに消えてしまう、されど名残るものを愛するひとは、今すぐでなくても、いつか機会あらばご一読ください。
■ついでに古代日本史のあやふやな知識も少しおさらいできマス。天智(中大兄皇子)天武(大海人皇子)の両天皇が兄弟だったのはなんとか覚えていたけれども、持統天皇が天武の奥さんだったのは忘れてました(←ヤバいことかどうかもわからないあたりがヤバそう)。額田王がこの兄弟どちらもの奥さんになったのは忘れていたというより知らなかったり。いやこの兄弟のドラマも凄いがこのふたりのヲンナもかなり凄い。女冥利につきる人生。って話は別ですがこの「女冥利」って言葉が大好きでして。曖昧で甘くて熱くて凍りそうでしょう。
■電網漂流計画。日毎に変わる「ReadMe Japan」のDaily順位で、その日にこの日記をはさんで上下に表示された二つのサイトを見に行き、自分が面白かった方をここで紹介する、という非常に広がり度の低い極地的試みを思いつく。主に全体順位の真ん中より少し下のあたりから、その半分の半分の半分ぐらいまでを日々たゆたう、限りなく影の薄いマイナーサイト巡り。ゆうべはミクロ系眼鏡ッ娘狩りに余念が無い▼大黒屋さんの日記と並んでいたが、この方の切なくも冷えた大人のダジャレ波状攻撃日記は、日付が変わる頃合いに読むにはなんだかちょうどよい脱力ぐあいで楽しかった[順位/アクセス数不詳]。
■で、本日は▼Fineday but Monday,さん。大友克洋データベース・ゲーム(全米発禁ゲーPOSTALのレヴュウが可笑しい)・バイクそして妙なReal Audio音源ファイル。それに弱めに病気風を装ってみてるけどどうせ装ってるのはバレてるよねーでも他のスタイルもかったりぃしさーでもネ俺だってたまにはちょっとくらいは面白いこと考えついたりもするんだよ?な若者日記。リンクページの分類で「たばこ系」というネーミングがなんだかミニマムに可愛的で一気に評価5(←なに点数つけてんだ)[順位/アクセス数不詳]。
■ってこうやって感想を貯金していくことに意義はあるのだろうか。なさ過ぎそう。なさげ過ぎ。

April 25
■「J禁」で検索してはるばるこんな南国マイナー日記までやって来たひとがいるらしい。ご愁傷様デス。っつか同病相哀れんでマス。ドラマとか漫画やゲームのキャラクターの18禁ホモパロ(どうも「やおい」と云いたくなくなってきた)サイトに比べると、さすがにJ禁サイトは少ないっす。ということを最近もっぱら下水道潜入型になってきた電網漂流で感じ始め、一方では▼こんなリンク集/検索頁もあると今更に知るばあやな日々デス。品性落としてマス。カハハ。
■アニメ雑誌の表紙で初めてヒゲGを見る。どこらへんがどういう風にシド=ミードなのかぜんぜんわからないのは俺の素養の無さ故か。そういえば本屋でいたはししゅうほう描くところのダイターン3の漫画を収録したコミックスを見かけて、迷ったけれど結局買わなかった。やっぱり万丈はヒノちゃんみたいな顔してるんだろうか。
■と、固有名詞(この場合は「いたはししゅうほう」「万丈」「ヒノちゃん」)を集積することで、それを知らないひとを排斥すること=多分にOTK的atitudeの自覚無自覚について▼ぱらでぁす・かふぇさんの日記(4/24)で読み、「ふむ」と考えてみたりしている初夏なんです。暑いです。冷房いれまくりです。そうそう、気温と天気報告のバナーは▼こちらからいただきました。
■蛇足:オタクが「OTK」ならヤオイは「YOI」?いっそ「Y」に縮めてY-NovelにY-Comicとか。Y-MagazineにY-Movie、Y-DramaにY-TV。あ、Y-Channelのほうがカッコイイね。
■「古事記と日本書紀」(神野志隆光/講談社現代新書)ようやく読了。これまでは「大昔の日本にそういう神話があったから古事記とか日本書紀に収録したんだべ(byひえだのあれ)」となんとなく思っていたが、この著者に拠ればそんな事実(?)は後世の研究者らが勝手に創造/想像した設定に過ぎず、古事記と日本書紀に著された物語は、それぞれ別個のテキストとして当時の日本人が「作った」コスモロジーの表れであり、つまり日本最古のフィクション小説であって、それを認めないといかんということらしい。結局その「解釈間違い」の指摘に紙幅が取られて「日本に神話は存在しているのか、もしくは存在した過去があるのか」というthemeが中途半端に残ったままのように思うが、だいぶ勉強になった。
■で、学者先生の情熱的説法がちょっと鼻についたりもしたので、ここらでフィクションに遊ぶべく織さんから廻してもらった「Brain Valley」上・下(瀬名秀明/角川書店)を一晩で一気に読み破る。決して手放しで絶賛というわけではなかった各所のレビューを拝見した後では先入観無しで読むのはなかなか難しかったし、文章全体がなんだか先に映画があってそれをノヴェライズしたような味わいでしたが、逆にそれでSF娯楽映画を見ているようなつもりでガガガガと読み破れたのかもしれない。ハナちゃんには泣いた〜。何より脳味噌大好き人間としてはこのウンチクは有難かったッス。
■それにしてもハードカヴァー上下を一気に読み進む、その世界に沈むのではなく意識してぐいぐい泳ぎ進むような、読むことで運動するような読み方を最近していなかった。そういうのもたまにはしないと、カラダじゅうの読書筋が鈍りますな。読書筋て今考えたんスけどもね。

April 19
■近況:仕事なぜか多忙。腰痛復活いと辛し。土日二日間で34時間睡眠。湿度高し。除湿器2ヶフル稼働中。可愛的Color Classic II、酷使に耐えかね毎晩三度の爆弾が癖になる。月曜朝、出かける直前に窓から覗いた時は降っていなかったのに、エレベーターで地上に下りたら空に穴が空いたが如き大豪雨。一瞬後「あ、これが呆然とするってやつだ」と気づく、が、あまり笑えない。そんな感じ。
■「踊る」の青島×室井から何故かSMAP(木村×中居)に流れつつ、WEB上のやおいパロディを漁って読み倒す日々が続く。ひさびさに同人的妄想遊戯世界にずっぽり身を浸し溺れている。たいへん楽しい。かつて自分を永くとらまえていたこの麻薬的快感の懐かしさたるや、如何にもあらがえぬ。読み物としては依然として「おぜうさん小学校戻って作文練習しといで」なレベルのオハナシも多いけれど、胸がえぐれるくらい悦楽のどん底につれていってくれるコトバを紡いでいるコもけっこういらっしゃるようだ。なによりまずWEBと紙媒体(同人誌)がちゃんとリンクした、かなり広い世界(彼女たちのアクセスカウンタの数字を信じるなら)がいきなり目の前に開けてきていて、唖然としている。自分は今までかなり狭い世界にこもっていたらしいと気づかされる。そんな感じ。
■そこで翻ってそれらのマイ妄想(…)を日記のネタに第三者の笑いを誘うまではまだまだ至らないあたりが修行も足りないし意気地がない。自分には(妄想としての)ロリコンとかレイプとかメイドとかの属性も無いしその楽しみも脊髄反応的には(当然)わからないけれど、「おっおにいちゃん…ッ」な日記(←ばればれ)でくすくすウケちゃってる自分を考えると、これは借りが大きいデス。っていつか返せる目処も立ちませんが。
■このごく一部のオンナ(とごくごく一部の男性)だけが楽しむ(やおいという名でよばれるものから得る)悦楽を味わうたびにふと思うのですが、オトコのひとたちは、えっち系妄想を前向きに健康的に楽しむ時に「いやあ、やっぱオトコに生まれてよかったっすー」といちいち思うのでしょうか。
■ところで「やおい」という用語、発音、はあまり好きではない。口のなかに意地汚く残るもさもさした語感があって嫌いだ。何故すなおに「ホモパロディ」といい続けなかったのか?ってそれをそうしなかった当事者のひとりなのか、俺も。はっはっは。

April 13
■ちょうど具合がいいよりもほんの少し余計に涼しいってぇと、そら、そのちょいと余計な分が罪っぽいじゃあないですか。あたしゃ好きなんですよその後ろめたさがね、ええ、好きですともさ。電気代?知るけぇそんなものぁ!(とすっかり支払を忘れていて先月電気供給を止められそうになったのはひ、み、つ(…))。
■ここ二日間の湿度と気温の高さ、それになんといっても日差しの強さは、もはや完璧に夏でござンす。まっぴるまに外に出ると、自分の影がひどく短く、そしてぐっと濃くなっていることがわかります。
■週明けは週末の昼夜逆転が直らずいつも寝不足でして。ところがしゃかりき(←どんな漢字?)になって船積書類を作らなければならない月曜日+上司揃って中国出張+会議は踊るよ全員集合(…)なので、強制覚醒せざるをえずなんとか乗り切る、ってなもんで旦那、見てやってくだせぇよぅこの書類の束をよぅ、厚み一尺はありやすぜ、へへへ、いいですかぃこいつに油をね、こぅたらぁりとかけやしてね、さぁさぁよってらっしゃい見てらっしゃい、なんてぶつくさ独り言を言ってるうちに日が暮れてどっと眠気復帰。撚れた軸を宥めるため手っ取り早い方法として本屋へ。安易。
■今まで読んだことがない作者の小説を読むのにいささか意気地を必要とする、というのは、本好き(そんなにたくさん読んでいるわけではないので「本読み」と自称するのはオコガマシイ)としては何やら寂しい空しい心持ちなれど、そこで無理をしてもますます歪む(何が?)だけなので素直に以下を捕獲。「弓形の月」(泡坂妻夫/双葉文庫)「終章からの女」(連城三紀彦/双葉文庫)「ノーライフキング」(いとうせいこう/新潮文庫)「中世小説集」(梅原猛/新潮文庫)。現在は「古事記と日本書紀」を読み中。それが著者の学説でもあり紙数の関係でもあるのだろうが『記紀を「天皇神話」として視る』方向にやや強引に持っていく論調がいささか鼻につくけれども、ずっと曖昧にぼんやりとしか記憶していなかったイザナキイザナミの出現のくだりやニニギだのムスヒだのといった用語を軽くおさらい出来たので満足。
■さて恐らく96年の京極作品以来なのでほぼ3年ぶりということになるわけですが、久々に我が大妄想フィルターがびりびり震えて臨界点近くまで来ておりますby 踊る大捜査線。検索しまくり。いやはや時代はインターネットなのですなあ!けっこうイケてるそっち系Novelがタダでたくさん読めるんですから、いい時代になったものだふぇふぇふぇ(歯抜け嫗、画面いっぱいに笑う)。ってことで今週は下衆街道爆進を決意。たのむ、俺をおいていけ。
■メモ:WPS18禁HPを巡ってみた際に、複数のサイトで、アクセスした人に簡単なパスワードを返答するCGI機能を使った「入場審査」を見かけた。WEB上でセクシュアルないしポルノグラフィカルなパロディ、あるいはオリジナルでも成人指定を必要とする内容を無料で展開する場合、良識ある?ヲトナサイトでは「当HPは成人指定の性的描写を含みますので該当しない人はこの先に進んではいけません」という警告文を掲示しているようだが、そういった文面以外の、例えばこのCGI使用式パスワードのような、あるいはE-Mailで隠しURLの所在を問い合わせるような「柵」を設けたところで、果たして未成年を不必要な性的描写から守るのに有効か…といえばまったく実効性は無いわけで。例えば米国のポルノサイトが、一般的に成人でないと所持出来ないクレジットカードの番号と名義のフォーム入力・送信を以って、その入力を行なった者を成人と見做す方法(有料サイトの会費徴収への入り口でもある)に比べれば、当人が18歳以上であることを証明する公的・準公的なものの提出をなんら求めない上記「パスワード」「隠しURL別途告知」方式は、花壇のレンガブロックほどの柵にもならない。よね?
■つまりこれは18歳未満ないしは「やおい・ホモポルノパロディ嗜好を受け付けないひと」を濾過する措置、というよりは「一応こうしてます」的スタイルのひとつなのか。かの「J禁」とおなじなのか。どうなんだ。…どうでもいいか…。
■なんだか今ごろになって納得いかなくなってきた。否、納得とか了解とかそんな風な形で乾かしたくないだけなのだけど。

April11
■へぇ旦那、おっしゃるとおりで面目もねぇ。復活節の連休は全てぶったおれておりやしたし、明けて三日分のお勤めにこの週末も、臍から力ぁ抜けっちまったみてぇなていたらくで、どうにもダルくっていけません。おまけになんですかぃ、ここんとこお天道様もたいがい意地の悪ィなさりようで、それでなくてもこう何でもかでも嫌ァな感じに湿気ったところへ、いかにも中途半端に照りなさるンで。いっそもちっとガツンと照らしてくれりゃァ、おいらもかえって気に張りが出るってもんでさぁ。そいつがこう篭ったように生ぬるっちぃんじゃぁ血圧は低がるわモノはうまくねぇわで、へぇ旦那、わかっておりますよ、精進精進。
■さてものぅ、いつ吾が室の冷房を入れ始めようか、それが気塞がりでおじゃるのよ。夏場と冬場の電気代は、冷房の有る無しでまさに桁違いに差が出るでのぅ。なるベく使う時期を後に延ばしたい、さりとて湿気と熱気に浸っておれば体力より先に気力が奪われる。ほれ、今も開けた窓からはご近所様のクーラーが、ぐぉんぐぉんと重たい音をたてて働き始める音が聞こえてくるわぃ。姦しいのう、香港の住宅用冷房機は日本のそれのようにおしとやかではおじゃらぬでの。動き始めた途端は鬼が怒鳴るような大声で「ぐわん!」と叫びよるし、止めるまでは「ぐぉうぐぉうぐぉう」と唸りながら冷気を吐き出すしか能が無い、なんとも無骨極まりない工業機械そのものじゃ。麿は暑いのは嫌いじゃがうるさいのも煩悶しいでのう。せめて今月中はスイッチに手を触れずにおりたいが、おそらく無理じゃろうのう。ほぅ。
■ウス!故あって▼「踊る大捜査線」テレビシリーズ全話を今更ながらビデオで一気に見たッス。いろいろ噂は聞いてたッスが、自分もなるほど多くの人がハマったのも肯ける癖のある味だと思ったッス。ただ主な女性キャラがどうもヲンナとしてはあまりに普通でだらしなく見えて、いささか残念でしたッス。演出の雰囲気にどうも既視感があるなあと思ったら、チーフディレクターが「Night Head」のおきに入りエピソードを演出していた本広克行氏だったんで納得したッス。彼が箱の中に創る独特の「空間」感触は、自分大好きッス。映画も見てみたいッス。といってビデオ化されたものが香港の違法レンタルショップに並ぶのはいつの日のことか、自分には見当がつかないッス。
■ウス!自分は、オダギバの組み合わせはなかなかおいしかったと思うッス!と言うかもう古傷がしくしく痛んで、自分どうしようもない下衆ッス!WEBで探そう、とかホンは今でも売ってるのか、とか夏に帰国出来たらそのジャンルの列舐めるようにチェックだとか、もう自分死んだ方がいいッスか先輩!あ、もちろんギバオダじゃなくてオダギバッスよ!この点は譲れないッス!
■たいしたことない事情により連休中にマシンをQuadraからColor Classic IIに替えた。8MD/150HDD/漢字Talk7.1という古色蒼然たるスペックだが、とりあえずNetscape Navigator2.02が動く。メーラーはEudora-J。Ircleも軽いのでなんとかネスケと並立出来る(これ重要)。9インチCRTはなんとも狭いが、なんですか、ソファにねそべってかちゃかちゃやるのもたまにはいいですね。
■で、非常に久しぶりにEG Bridgeで入力するはめになったが、2年に及ぶことえり使用になれてしまった指には、懐かしくも使い勝手の勘は戻りにくく四苦八苦ちゅう。しかも昔の脛傷というかなんというか妙な短縮登録がしてあって、突然思いもかけぬ変換がされるのには閉口する。「わ」→「華仔」はまだしも、「が」→「學友」「れ」→「LEON」なんて飛び出てきた時には誰も見ていなくても思わず画面を隠したくなった。だが「ちゃう」→「周星馳」だの「とにい」→「梁朝偉」になるともはや「すげえ」と思うしかない、というかこんなものを登録していた過去をすっかり忘れている自分の呑気さに拍手喝采。このぶんでいくと「まぎい」→「張蔓玉」「がーふぁい」→「梁家輝」も入っているかもしれん。しばらく傷とともに歩んでみようかと思う今日この頃。
■途中経過:まぎい、は入っていなかった。でも「じゃっきい」→「成龍」が入ってました(泣笑)
■ユーゴ紛争とか黒人女性候補とか静かに考えてみたいことはあっても鈍ったオツムじゃだめだめ。ところで新しくなった▼asahi.comのデザイン、私は歓迎です。理由は、トップページに表示されるニュースの見だし数が、今回の変更で各分野ごとにどかんと増えたから。おかげで欲しいもの読みたいものを見つける時間がずっと短縮出来るようになった。読みにくさもさほどひどいとは思わないです。
■備忘録:デジタルとアナログ。情報と表現。オリジナルとコピー。などなど、非常に楽しいヒント。技術なのか芸術なのか。たぶんずっとたくさんのひとが、まだしばらくはくるくる泳いだり見透かそうとしたり齧ったり抱かれてみたりしている二律?楽しまないと損だと思うし、楽しめるひとが面白い。焦っているがゆえの面白さを自ら楽しみながらこちらにも楽しませてくれるひとは少ない。
■マンゴーがシーズンです。そして西瓜も。窓の外はこの春一番の雷雨。薄紫に煌めく閃光と神々が打ち鳴らしその度に切り割かれて地上に墜ちてくる銅鑼。灼熱の音を焼き冷やす雨煙、夏の始まり。

April 3
■いやはや脳内庭園にて惚けの花満開中でして。
■近況:この時期香港ではどこの会社でも行われる会計監査。2月決算で得た財務会計報告の内容は、毎日監査会社からやってくるスペシャリスト(Auditor)たちによって朝から晩まで入念にチェックされる。会社はこの試練を乗り越え監査証明書を入手し、政府に提出しなくてはならない。しかしヤツラは抜打ちで「この請求書に該当するP/Oを見せて」「この取り引きのB/LとI/Vは?」「何故この取り引きだけグロスマージンが20%もあるのかな?んー?(銀縁眼鏡の奥の眼きらーん)」と慇懃に攻撃してくる。それを受けて立ち「ほうれごらんのとおり、怪しいことは何もしてないアル〜見逃してほしいアル〜(←逃げてる)」と証してみせねばならぬ息の抜けない一週間。という事情に加えて月末+連休前でもあり、ここしばらく会社に早朝一番乗り&深夜の戸締り係でがしがし働いていたらばがたんと疲れちゃいました(トシかのぅ<って疑問形にするまでもないが)。今年最後の大型連休(香港ではイースター休暇の直後に「清明節」の祝日が続いて合計五連休)がようやく2日から始まったけれど、最初の二日間は家でぶっ倒れてました。寝ても寝ても死ねないゾンビの如く。かなりキビシイっす。
■最近の朝日コムの表紙に「朝早くから無言で求人票に見入る人たち」というキャプション付きで飯田橋の職安(ハローワークと云うのかな)の様子を紹介する写真が載っていたが、普通ひとりで求人票を見る時はどんな場合でも無言じゃないかと思う。わざわざ「無言で」という形容を加えることで「失業の不安を胸に」「焦りに沈んだ心で」といったニュアンスを表わしたかったのかもしれないけれど、その安易度8割増くらいのセンスにだいぶげんなりしたざンす。とまあ、些細なネタな上にそんな感想は失業しているひとの気持ちとはぜんぜん関係無いですが。しかし日本もいよいよ失業者300万人時代だそうで、「もう香港なんかやだ、日本に帰る〜!」と駄々をこねても前途はおおいに多難。でもいいです。だって日本に帰ったらもうお勤めしたくないンです。働かなくていい状態で帰国したいンです。もちろんそれが「あたし宇宙飛行士になりたいんです」とか「やっぱり猛獣遣いになりたい。いやまてよ、アマゾン上流の水先案内人もいいな」と言ったりするのと同じくらいもよんもよんなことは承知してます。言うだけならタダです。しかし「働かなくていい状態」と云ったら、何人かは「じゃあ結婚?」とかまぬけな質問をしてくれます。私はその考え方には賛成できないので、そういうひとが身近にいたらいやだが、遠くにいてもやはりいやです。男でそういう考えをするひとは嫌いだし、女でそういう考えをするひとはもっと嫌いです(無軌道嫌悪感表明の巻)。
■納税局から不気味な封書が届く。いったい何事?と開封してみればなんと「退税通知書(=税金還付通知)」。先日日記に書いた「今年度の所得税減税」は「昨年度」の誤りで、景気対策のため納税者に一律10%づつ税金を返しているのだった。いくら香港の人口が600万人でそのうち納税人口は何割かしかないとは云え、ずいぶん手間賃のかかることをするものだ、と思うが、実際こうして小切手でいくらか返ってくると、いやな気持ちはしないです。妙なクーポン券をもらうより嬉しいかもしれないです。
■メモ(1):冬樹蛉さんの▼間歇日記(3/30)で突発的に発明された「対書籍有効可処分所得圏」というタームは非常に有効じゃないだろうか、自分でも勝手に使ってみようと思ったです。
■メモ(2):(30代の善男善女のみ)Macromedia Shockwave for Directorで▼Jiro's Guitarを聞け!そして泣け!Let them hear his play-the-guitar-to-surprise-the-monsters atack! そしておもいきり明後日の方角な感想だが94〜95年の蝶野の魅力はつまりハカイダーのそれだったのだと思い当たってみた。
■自分が奇麗なひとは、あまり自分の奇麗さというものを自覚していないことが多いのだなあ、とつくづく思う。まあ普通に暮らしているひとのほとんど(特に日本のひと)は、たいがいある程度の謙遜や自己謙譲を身につけていて、「アタシハクライヒトダカラ、サ」とか言ったり書いたり唄ったりするもののようだが、中には実は非常に美しいひとがちらほらいて、ふとした瞬間にぱあっと周りにその美しさを零し散らしたりする。そういうひとは男性に多いような気がするけど、おいらが女だからそう感じるのですかね。

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