South China Sea News/*

[Diary Index]

MAR 28
■昨日は夏だったのに今日は初春の肌寒さ。こんな風な気温のダッチロール現象(古語)は絶対カラダによくありませんよ、ねえ先生?
(ヒロシくん、そんなことよりほら、早く洗濯物をしまって)
(はいはい。でもなんだか先生、すっかり家政夫めいてますよ)
(だってほら洗濯物を畳みはじめると熱中しないかい?)
(どういう話の展開かよくわかりませんが、ええ、そうですね)
(そうだろ? やっぱり畳むというのは大切なことなんだよ)
(先生も畳んであげましょうか?)
(やあ、そりゃ嬉しいね。ひとつ頼もうかな)
(じゃあそこに横になって。眼鏡ははずした方がいいでしょう)
(うーん、でもそれじゃあ畳まれた私が見えないよ、ヒロシくん)
(贅沢なひとですねえ、まったく…)
■閑話休題。最近どうも全般に煮えきらない、完全煮沸消毒しきれていない感覚に悩まされております。不完全燃焼というのは火事やら爆発やらを起こして他人様にご迷惑をかけることはさほどないでしょうが、恐ろしいのはその半焼け半生状態がじわじわとデフォルト化して、機会あらば燃えるはずだったものすらいつのまにやら不活性な、エントロピーの低い、生乾きのまま取り込んでそのまま夜になってもまだぬっとりしている洗濯物のようなだらしない感じになってゆくことです。
■閑話休題2。コドモの頃の夢=森羅万象の理を学ぶ、というのは、やはり楽しい目標であるのです。脳味噌があと30個くらいあっても全然足りないかもしれませんが。外付けHDDみたいに脳味噌をくっつけられればいいのにな。その場合、外形は映画「エイリアン」のあれみたいにデフォルトの内蔵脳味噌の後ろにこう、だれん、と背中に頭巾が垂れ下がるようにくっつけるのか。カバーが必要です。
■くっつけた脳に十分な血液や栄養を供給するために、肺とか心臓とか消化器系は強くならないといけないだろう。重くなった頭をささえるために首の骨や背筋も強くならねば。髪はどうなるか。平安時代のひとみたいに。というより馬の鬣みたいな。美容院代がちょっと大変。
■いくら脳を増やしてもCPUの速度が遅けりゃ意味ないよ、とおっしゃる向きもあるでしょうが、私はそう思いません。この世にわからないことは一個だけで、その他にわからないものはない、と思ってます(勿論とてもわかりにくいものはすっごーーーくたくさんあります)。遅くてもいずれ計算は最後まで辿りつくんです。そしてその一個だけわからないもののまわりをぐるぐると廻り続ける。と現段階では考えているのですが。如何。

MAR 26-27
■金曜日に湿気がぶり返し、土曜日はほとんど真夏に近い日差しと蒸し暑さで、半袖でいても歩けばうっすら汗をかくほどだった。午後からCauseway Bayに出て髪を少し切った他は特になにもせず、ぼんやりした一日。
■本日の豆知識:▼珈琲といふもの。真っ黒な液体の謎に迫る一学生さんのつぶやき。
■モノクロメルヘンで夜のひととき:▼Night−Marchenさんで連載中の「列車物語」(正統派こんぺい糖的不思議系)「街人食夜話」(薄闇派弱血臭輪郭曖昧系)。各章から次章へ進むのに文末の「もどります」をクリックするとトップ表紙まで戻ってしまうので、ブラウザの「戻る」ボタン→次の章のリンクをクリックするのがやや面倒かも。既アップ分がたっぷりあるので、時間がある時にぜひ。
■彼個人に対しては「何か理由があったのだろう」としか思い至らない。でもちょっと好きだったから、知った時は悲しかった。少し時間がたったら何故かたくさん悲しくなった。まるで意味がないのかもしれないけど、ほんのちょっと泣いたりして。
■すこぅし濃い目のマニキュアが欲しくなりました。

MAR 25
■香港に於いては、ボーナスは年一回、月給一ヶ月分を旧正月前に支払う「ダブルペイ」が慣例である。給与賞与とも通常源泉徴収されないし、私の場合残業代その他の手当類は一切出ないので、年収はきっちり13×月給となる(大変計算しやすい<それだけ)。本日、4月の昇給時期を前に社長が各平社員を個別呼び出し。会社はそこそこ業績を上げているが、そこはそれ経営者の常套区「世相を鑑み」で予想どおりベースアップゼロの宣告。こいつはヒジョーニキビシーーーッす。かわりと云っては何だが年度末の特別賞与をもらう。それを月割り計算すると、一年で5%程度のアップにはなるが、同時に退職金制度を発足するとやらで5月から月々いくらか天引きされることに。香港政府の決定で、春から各雇用者はそのような制度を設置しなければいけなくなったとも聞く。いわゆるレッセ・フェール型(死語?)香港雇用関係に、ほんの少しお上指導の変化が生じるのか。ともあれ、さしひきやっぱり実質昇給ゼロ。先日の臨時立法議会(香港における議会)で来年度所得税減税が行われることが決まったようだが、それでも吐血ゲージは明度20、対ショック対閃光防御!である。
■まあ、金は天下のまわりものであるからにしてからに。仮にたくさんあっても使い道を贅沢に知っているわけじゃなし、本と旅行と電網と妄想を消費するための資金として使うだけ有ればそれでよい。もちろん残業でも内職でもしてより稼げるものならガンガン稼ぎたいが。誰かオイラに仕事くれよ。俺の今までの主な経験職種は:ファンクラブのおねえさん。飛行機の掃除。赤ペンチェックマン。よろしくぅ!
■最近新刊と古本で購入した本。積ン読増加速度加速中。
▼うずまき猫のみつけかた(村上春樹/新潮文庫):猫の写真は可愛い。
▼古事記と日本書紀(神野志隆光/講談社現代親書):もうちょっと柔らかいのにすればよかったかなと思いつつ。
▼江戸切絵図散歩(池波正太郎/新潮文庫):御大による江戸と東京のクロスオーバーガイドブック。お茶と煎餅を用意してさらっと読みたい一冊。
▼鬼平犯科帳(1)(池波正太郎/文春文庫):やはり読まねば。
▼万葉の人びと(犬養孝/新潮文庫):万葉集の歌をざっくばらんな講義口調で解説してある。解釈すると云うことの楽しみを期待して。
▼夕潮(日影丈吉/創元推理文庫):晩年の長短編3つを収録。作者死去により絶筆となった「黄服(=服に鳥が並ぶ一文字)楼」の舞台は日本占領時の台湾である。謎の六亡星が記された道教(しかしチベット風)の廟で起きた毒殺事件に絡むテン足の美少女。輸送隊将校の「私」は知らずしらず事件に巻き込まれてゆく…といった出だしだけが残されている。切ない。
■古本屋で「香港漫書節TG同人誌特区」というチラシをもらい、そこにURLとしてhttp://members.xoom.com/tinaguyとあったので覗こうとしたが2回連続でモジラ死す。まあ開けても中国語フォント文字化けの嵐なのだが、どうも悔しい。
■開花速報なんか嫌いだ。

MAR 24
■半期に一度のコストリダクションレポート作成のため、50枚ほどのExcelワークシートと戯れる一日。朝方はまだ薄ら涼しかったが、午後になり日が射したと思ったら一挙に真っ白い霞が世界に充満(おそらくスモッグ)。天気も体調不良か。
■本日の電網漂流(まだ音楽づいとります):▼「沖縄 うた・祭り・放浪芸」。1975年4月に録音された、小沢昭一・照屋林助・竹中労の三氏が沖縄の芸能を巡って展開した激トークをテキストに起こしたもので、何故か妙に訛ったタイピングがオモシロイ。音は西からも南からもやってくるらしいです。
■「日本人は思想したか」(吉本隆明・梅原猛・中沢新一/新潮文庫)読み中。思想の大家が揃って中国の遺跡やらアイヌやら沖縄やらジェロニモやらと話題があっちに飛びこっちに飛び、合意しているのか反論しているのかよくわからず当然消化不良だが、私のような学問素人にとっては、さだめしサーティワンアイスクリームの全フレーバーをひとつづつ詰め合わせたアイスボックスのようなもので、後からゆっくり味わうネタ本と云うところか。アイスと違って本は溶けないので、いつでも食べ直せるのが有難いっすね。縄文と弥生の対立ではなく混在(追い払われて山人となったのではなく、内なる仏性により山へ入る人々)という視点が印象的。
■来週の金曜日から5日間連休。うふふ。

MAR 23
[ゾーエーを音波の形に物質化する行為=音楽]
(いったいいつ、だれがどうやって、何をつかって、「弦」というものをこの世に創造したか。張った糸や紐状のものを指ではじくと音がする、弓で擦ると音がする、長さをかえると音も変わる、音をつなげるとなにかがそこに来る。それらを最初に做したのは、どの村のひとであったか)
■ネタ切れにつき「胡」に関してpart2。▼某高校生グループの夏休み研究発表ページで、西域から中国を経て日本に伝わった楽器の代表格である琵琶が、いかに日本人の身体に合わせて小型化していったか、という地味な研究(の一部)が述べられている。そこにあった面白い記述。
**引用始まり**
「胡琴」の「胡」は、(中略)唐代には、中央アジアのイラン系ペルシャ民族、西トルキスタン、ソグディアナ地方に居住した国の総称。当時「湖」であったところが干上がって「胡」になったところを意味する。
**引用終わり**(太字化by me)
■漢字ってフレキシブルですね。ヘディンも真っ青。
■ちなみに14・15日に書いた「胡」の話は「鬼平料理帳」から得たネタでした(ついでに辞書で調べたらニンニクの古語を表わす中国語も「葫蒜」と書きやはり西域渡来であることを示している)。音楽やら食物やら大切なもののいくつかは、そうして今はない枯れ湖の向こうからはるばるこちらに運ばれてきた。あるいはウラルを越えてもっと西の彼方へ運ばれていったわけですが、それにしてもペルシャ、中央アジア、ユーフラテスのあの辺りは、どうしてそんなに深い源でありえたんでしょうか。ってまた疑問形で終わりかよ。
■本日の豆知識:▼オーケストラ・アジアのページ。中国・韓国・日本の代表的民族楽器をそれぞれ弦楽器(弓)・弦楽器(爪)・打楽器・管楽器に区分して解説している。写真入り+非常にシンプルかつ興味深い由来説明で、数分もあれば読んで廻れます。
■本日の体調:午後から謎のだるさにまとわりつかれる。おばちゃん最近疲れやすいんだよっこらしょ。と、梅酒のお湯割を寝酒にいただく薄ら寒い春の宵。しかし眠気はやって来ず深夜チャットのお題は有料えろさいと、ってもー終わってますこのヲンナ。

MAR 22
■むちゃくちゃ寒いよ冬だよまたしても!どこが南国やねん!!ふざけんな北回帰線!チェストーーーー!(徒手空拳)
■ふと覗いてみたサイト。寒色系でまとめたシンプルなデザイン。ほんのりインテリめいて辛めの口調が適度に鋭い「オレ」主語日記。そんな大人ちっくな彼のHP表紙をめくると、引き締まった黒色背景にくっきりと白文字で記された宣言:
99年12月●●日よりスタート

■未来日記はこんな風にあなたのそばに潜んでいます。

MAR 19-21
■土曜日は20時間睡眠。最近の経験から察するに、部屋の温度や騒音などの条件にも依りますが、惰眠も12時間を超えると、数時間おきに覚醒することはあっても、その後は意思の力で身体を起こさない限りずっと眠っていられるのではなかろうかと。排泄の欲求とか空腹感とかはどうも時間が経てばたつほど弱くなっていくように感じられる。そのうちおだぶつか。とほ。
■冬に戻ったような日が続いたなと思ったら三日ほど前から今度は大湿気帝国と化した南国香港である。除湿機2台フル稼働中、朝晩ざぶざぶ水を捨てております。湿度が高いということはそれだけ空気の中にたくさんモノがありこちらにぶつかってくるわけで、空調の効いたビルから屋外に一歩出た途端、グゥっとなにかそこに在る、そこにもあもあとたむろっている邪険なモノどもにぶつかりつつかきわけつつイチャモンつけられつつ歩き出す感じがする。こんな風な温水プール内歩行がこれから半年以上続くんである。とほ。
■やや雑把な考察と謎:現在我が部屋の床に散乱している物体(としか云えない数多くのソレら)の中には、かなりの数のビデオテープが混じっている。その筋のファンが見たらマジに泣きが入るようなイヤな感じにディープなコレクションに混じって、普通にテレビ番組を録画したものも随分ある。そのなかの一本はまだ生のビデオテープが一本1000円近くしていたころのもので、何度も重ねて上から録画された雑多なナゾ映像の中に、1982〜83年ごろのヒット作のMTVがちらほらと、Reflexの前半だけとかDo they know it's Christmas time?全部とか、これなんぞ見る度にどきどきするが、まあそんな風にあの頃がそこに残っている。然て、このように「放映当時に録画した画像」と、「99年の今何かの企画で当時の映像を放映したものを録画した画像」は、まったく同じであろうか。西暦2015年にネットテレビでリバイバル放映されるX-Filesと、今夜空中を流れる電波の形に還元されてFOXから飛び出し北米大陸を浮遊しているモルダーは同じだろうか。視聴者主体の主観内での相違、それに物性(磁性)上の劣化など物理的なものをはぶいて考えてみた場合に、この2本のビデオテープに記録されたそれらは同じであろうか。それをはっきり考察できないスキル不足な馬鹿脳みそが恨めしいが、しかし何か違う気がする。きっと何かが違う。「リバイバル」という行為現象が私に与える一種の興奮は、その相違から滲んできているように思える。過去がよみがえることのおセンチな感傷にまぎれてあっと云う間に消えてしまうが、そこに確かに滲むもの、その正体はいったいなんだろう。
これ全部欲しい。誰か買ってください。
■宋美齢・故蒋介石夫人が100歳になったと云う。100歳まで生きる女というのもそれだけで何か特異なものを帯びると思うが、蒋介石を夫に持った女の人生ってどんなだろう。冥利はあるのだろうか。あったのだろうか。って今日は尋ねてばっかりですが。
■聞いて聞いてー。telnet立ち上げたらQuadraが電波節を歌うんだよーー。ぴぴ〜がが〜〜ぎちぎちぎぃいい〜ぴょろひょろ〜げげげ〜、だってさ。ちょっと音痴だよQuadra。

MAR 16-18
■腰痛と肩凝りがいまだかつて無いほど酷く、苦しい。思い余って薬を飲み始める。胃もひっくりかえりそうに痛くなったりして穏やかでない。更に仕事大失敗中でかなりロー。ローローローヤボー、ジェントリダンザス…(いつも歌うと思う、このdown the streemって絶対字余りだぞなもし)
■東大の松浦寿輝センセイ(表象文化論)と多摩美大の松浦寿夫センセイ(美術史)は、お二人とも1954年生まれでお名前もなんだかとっても似ている気がする。どういう関係があるか(ないか)を無性に知りたくなりぐるぐる流れているうちに、天才美青年(金髪メッシュ)のHPに辿り着く。最近愛読し始めた世間で流行りのメタ自虐系若人馬鹿日記に対して、この金髪まじり君のエッセイは「直線性」(彼がよく使う言葉)100%に対極にあり、文学哲学言語学用語で五重にも八重にも包まれ、かつそのデコレートはきちんと作用している。次元とかベクトルとかはわからないが、しかし同時に自虐バカ日記と同じ温度をも私は感じる。私にとって青年の体温は誰であれ変わらないからか。
■翻って松浦センセイズであるが、微妙な掠れ方で現代芸術あるいは現代文化の顔を削げ合うおふたり、全然関係無いのかと思ったら雑誌で対談してらっしゃる。しかも一回だけではない。一冊2400円もする(誰が読むのよ)雑誌「建築文化」はまだいいとして(何故)、地方の劇場のマイナー機関誌でまでも。もしやマツウラ一人二役か。そしていつも小林康夫センセイが二人のそばにいるのは何故か。双子だったらどうしよう?モデルニテってなに?などと更にがふがふ潜っているとどうしてもいつもひっかかる東工大のアカマセンセイって誰よ!マツウラウォッチャー?
■ところで寿輝氏は今日(3/18)45歳のお誕生日であった。こういうのをレッドフィールド的「予言」のひとつと解釈するか否か。まあどちらにせよ遠い世界に住む方々ではある。
■たまには汚れ系日記→▼「絶望の世界」。ただの稚拙な邪ゲロか、あるいは産廃になりかけの宝か。

MAR 15
■寝ないで夜更かししていると悪い鬼が来るんだったらよい。怖くてちゃんと寝るから。
■昨日の答え:見たまんまで「胡」の字。何故この文字が共通に使われているかと云えば、胡椒も胡瓜も胡麻も胡桃も、遠い遠い昔に西域を経て西から中国に伝わってきたものだから。胡とはその昔、あの辺りからむこうにいる人達のことを指して中国の人たちが使った言葉。すなわち胡の人々が齎した瓜。胡の人々が食した桃に似た木の実。古代の日本に伝わった時もその呼び名のまま渡ってきた、いくつかの異国のたべもの。
■それから1000年経ち、更に何百年か経った。胡の人たちはもういない。でも日本には「胡椒」という漢字がこうして生きている。そのことがおいらはとても面白いと思うし、好きなんです。って、それが云いたかっただけで。スマヌ。
■本日の電網漂流:ちょいと重めですが、▼The Gastank 2001さんは、建築ないし建造物に人格を感じることが好きな方におススメかと。おいらもガスタンクのあそこ、歩いてみたい。すごく。

MAR 14
■ぐおーーーCGIうごかねーーーー!!俺の何がいけないって云うんでえっっ!パーミッションか?改行か?まさかMacだからって差別してんじゃねえよな?そうなのか?え?はっきり云えよ!なあ!友達だろ?友達だろーーー?(モニターをがふがふ揺する)
■そんな冷えた春の日も四日目の日曜日。でもくじけないよ、俺。
■人と話していてふと旅に出たくなったり。キャリーバッグをがらがら引いて歩くのは好まないけれど(何より不便だし)、リュックを背負ってバスを乗り継いで…というのも、もう体力的にキツいかなあ。「ジプシーみたい」と人に云われた、あの頃は自慢じゃないが似合っていたと自分でも思う謎の流浪人的格好も、もう出来ないかもしれない。まあ、それは正にジプシーみたいなことをしていたから似合っていたのであって、一週間かそこらの旅じゃあ到底無理なんですがね。
■昨日のアンケートでメールを送ってくださった方々、ありがとうございました。引き続き募集中なのでおひまな方は実験にご協力ください。
■本日の簡単な問題:胡椒(こしょう)、胡瓜(きゅうり)、胡麻(ごま)、胡桃(くるみ)。共通しているものはなあに?

MAR 11-13
■この三日間、香港は冬に逆戻りしている。太陽は厚い白灰色の雲の向こうに隠れたまま、冷たい小雨がずっとぱらついている。気温は15度近くまで下がり、一度タンスにしまい込んだジャケットをひっぱり出す。会社の窓から見える香港島サイドの摩天楼、中国銀行ビルやセントラルビルは霞の傘を被っている。音の出ないテレビで地味なドキュメンタリーを見ているような、セメントちっくな眠気を誘う景色。なにもかも鈍い鉛色に沈んでいる。
■旧正月明け、発注元の平社員に対して受注側メーカーの社長が利是(ライシー)=お年玉を配る。この香港風の習わしについては去年の日記でも書いたが、一人当りの金額は大概HK$50〜100(日本円でおよそ750円〜1500円)というのが相場。もちろんいちいち「これだけA社からもらいました」などと会社に報告する必要はない。平社員のささやかな福利である。しかし、今年の某社は俺(某社担当)とP嬢(某社への支払担当)にHK$1000(約1万5000円)も包んでくれた。こうなると業務上収賄じゃないかという非常にみみっちい怯えが我が胸を走り(というか、お年玉袋を開けてぎょっとしたところを別の同僚C嬢に目撃されてしまったのだ)、嬉しいより不気味である。返すわけにもいかないしさっさと使ってしまおうということになり、社長と部長が出張で留守にしている金曜のお昼、近所の「大上海飯店」で平社員一同で御飯を食べ、俺とP嬢が奢ることにした。11人で15品程度をぺろりと平らげる。デザートに久しぶりに杏仁豆腐を食べながら、黄色いお札(=1000ドル札。滅多にお目にかかれない)はこういう風に使うと福があるかなあとぼんやり考えた。
■おまけ。香港のお札についての▼メモなど。
■閑話休題。「諸般の事情で」というフレーズは、「一身上の都合により」に比べると多少穏やかで無味無臭度も高く、かつその事情とやらをあれこれ詮索させないような、何か一歩そっけなく突き放した感もあってなんとも便利なものです。さて諸般の事情により、これから自宅でネットに接続する時間を減らさねばならなくなりました。いい機会なので「ウィークデイは一日2時間まで」とか「土日は一日6時間まで」とかお約束したらよかろうものでござンすが、精々一週間も守れなさそうでもあり。果たして他の皆さんは一日どれくらいネットに接続していらっしゃるかしらんと思い、唐突にメールアンケート。

主に何を見てますか?やはり日記?お気に入りは?

送っていただいた内容は公開しません。メールアドレスが俺にわかっちゃうので「わたくしは空気。わたくしは誰にも気づかれない神秘の存在。マヤ、あなたにこれが演じられますか?」な方は送らないでねん。って、こういうの一回やってみたかっただけなんス。
■より唐突に:電信柱っていうのは、何かとても重要な存在ですね。あらゆるものが巻き込まれ依存し続けている、何か非常に不気味な意味があの柱には有る。香港が何故こうで日本がああであるかの由縁と云えば電柱の有る無しが大きなファクターであるのは言わずもがなです。そのうちちょいと考えてみたいモノであります。
■「知の技法」引き続き読書中。でも「ベルメゾン家族」の通販カタログにも萌え萌え〜。

MAR 9-10
■仕事場の席が変わっただけでもかなりの気分転換になるものだなぁ。たとえ新しいマイPCが中古ノート型ぺんちあむ133+16MB(48MBにいつかは増設予定)+2GBなんていうへんちくりんなスペックでも。
■ICQでもIRCのように無差別攻撃的なCMが届くことがあるのか。初めて知らないひと?団体?から「ほらボブ、これが例のURLだぜ」という英語メッセージが届き、ひやかし半分に覗きにいったら"TRIBESTAN -- Better than Viagra"のページ(脱力)。男女双方に効き目があるそうです。
■5年前に出版された東京大学教養学部文系の基礎演習用テキスト「知の技法」(東京大学出版会)を某所で借り、読んでいる。「大学で学ぶとはどういうことか」「学問とは何か」から始まり、文系の学問を修めるにあたっておよそ必要便利とされる各種手段(「翻訳」「史料」「解釈」「フィールドワーク」等々)について、それは何か、それで何が出来るかを各講座担当のセンセイ方が噛んで砕いて優しく説明した書。非常に面白い。昨年4月にはその後継書である「新・知の技法」も出版されており、佐藤良明氏(「ラバーソウル」以来なんとなくぼんやりとファンである)も一編書いているようなので、こちらも読んでみたいものだけど…どうやって発注しようかのぅ。
■その前に「池波正太郎・鬼平料理帳」(佐藤隆介編/文春文庫)を読了。鬼平シリーズに登場する四季の料理を紹介解説した一種のファンブックであるが、しかし和食好きの向きは騙されたと思って読んでみるべし。ぜひ読んでほしい。いや、読め。読まないと人生の損かも(大袈裟じゃないぞ)。いくつか「これは」と唸った品を左のフレームで紹介しちゃいます。
■電網漂流はおやすみ。やあ、眼福眼福。

MAR 8
■昨夜は日付が変わったあたりからばうばうと強い風が吹き始め、明けてみればしっとり冷たい小雨がぱらつく天気。妙に明るいねずみ色の、あまり重くなさそうな、そわそわした、しかし向こう側は透けて見えない雲がたんたん流れている朝。などとメルヘンしている私はちょっと寝坊+ちょうどエレベーターが降りていってしまった(うちは23階)+バス停に並んでしばらくしてから財布を部屋に置いてきたことに気づいた+戻ってきたら長蛇の列で違うバスに乗ったら超渋滞で大遅刻。でもこういう天気だとなんだかあんまり罪悪感が深まらない(深めろ)。
■桂花烏龍というお茶のティーバッグが会社にあったので飲んでみる。なんとも甘い花の香りがする。きんきんに冷やして冷蔵庫にいれておくと、ほんわり甘みと香りがなごってよいかもしれないな、と思うが、中国の人はそんな飲み方はほとんどしない。何故ならお茶とは熱いものだから。 最近コンビニに冷たい烏龍茶のボトルが売られているが、それはどう考えても日本からの逆?輸入。
■今日はなんとなくうろうろして「言葉のよろずや」さんの▼「下町の路地裏」でしばらくなごみました。懐かしいものというのは、子供のころのごくあやふやな記憶にはさまれて向こうの方にゆらゆら立っているから、なおさら懐かしいのかのぅ。
■ちょいと時間が経ったけれども香港にディズニーランドが出来るかもしれないという噂がある。場所の候補はランタオ島。数年前までド田舎だったが、新空港が建設されたため高速道路と空港快速(地下鉄)で香港中心部と結ばれた大きな島。その北部、と云うから空港とさほど離れていない場所が候補地らしい。もし本当に建設されれば、中国と東南アジア全域、それにオーストラリアやニュージーランドの人には近くて便利だ。流通通貨は香港ドルと米ドルか。どちらにせよ両替所がわんさか出来るだろう。説明板も8ヶ国語くらいで書いてあるだろう。ミッキーも8ヶ国語喋っちゃってもうどこの国のねずみなんだかわかんねえありさまで。いや彼はディズニーという国のねずみだからいいのか。いいんですね。そういう何か浸透する力のある娯楽、もうどうでもいいくらい力のある娯楽、圧倒的な娯楽を日本は持っているでしょうか。
■ギャルゲーか?(16t落下)

MAR 5-7
■暑いのぎりぎり一歩手前な陽気でございます。気をつけないと牛乳とかレタスとかすぐ傷みそうな、そんな初夏ちっくな湿度80%な三月です。窓開けて扇風機回して、ぬるめのインスタントコーヒーにミルク入れて、葡萄パンかじって、知らない人のWEBページをぐるぐる廻る休日。半ばナイス、半ばだるい。だるいのは体調のせいなのでほうっておくとしても、なにせ三月ですんでキグルイ入ってます(でもだいぶ削りました)。でもかなり長いです(ニセウミガメの愚痴のごとく)。というのもぴかぴかの綺麗な乙女ページとか汚臭ふんぷんたるアニメ業界暴露話とかで微頭痛起こしまして。いかしたCSS遣いのひとのページはCSSをオフにしてもやっぱりいかしてたし。結局センスなのか。か。じゃなくてそーなんだっての最初から。
■紙媒体への妄愛というか未練というか、そんなのがふっと湧いてみたりする蚕じゃないよ懐古な春でもあります。「ペーパー」。ル・パピエ。やっぱり日本語は縦書きだと思う。ふとPageMakerをいじりたくなる。縦書きと横文字の混じった紙面がモノクロのレーザープリンタでびしっと印刷されて出てくる時の快感。あれは美しいですよね?うつくしいものをきらいなひとがいて?はあ?
■「ワナビー」って最近日本で流行ってる用語なんでしょうか?どういう用語かわからなくて探してみた結果が何故かこれ→▼seti@home。見つかるんでしょうか異星の知性。話題ずれますがオイラが中学に入った時の理科の資料写真集には火星の写真が載っていませんでした。それが中学2年か3年の時、火星の地表の写真がどかーんと出ました。「うわーほんとに地面赤いよ!でも月みたいに空が黒くないのはなんでだ?そうか空気があるからか!」と驚いたもんでござった。バイキング一号だか二号だかは忘れたけれども。そういう「うひゃあ」な体験というのは、今時のお子様は持ってらっしゃるんでしょうか?NASAの予算次第?
■あともうひとつよくわかんない用語が「girly」。なんすかこれ。girlishじゃなくてgirly。にんにく味のことかと思いました最初。いやそれはいいんですが、girlyに対する反対語ってなに、boyly?と言葉先にありきでいいのかわるいのか。教えろ誰か。
■唐突ですが。「無断リンク」あるいは「リンクフリー」という言葉は矛盾していると思うんです。何故ならリンクというのは常に無断で行われるものであると思うからです。これはWEBが持つひとつの性質で、リンクする(あるリソースが在る場所(URL)をAタグではさんで表示する)というのは、本屋さんが入荷した本を棚に並べるのと同じ行為であって、そのページを閲覧するのと同じくらいに無断でおこなうものだと思うんです。WEBにページをアップする(=本を出版する)というのは、随時知らない人から事前事後告知なしにリンクされる(=いろんな本屋さんの軒先に勝手に並べられる)可能性がある媒体を使った、ということではないんでしょうか。不特定多数の知らないひとが自分のページに来てほしくない(=一般の本屋で取り引き禁止。直接著者の許可をとってからでないと閲覧不可)の場合は、リンク禁止というより、パスワード制にして自分のページへのアクセスを制御するはずですしのぅ。
■「リンクしたら後で教えてね」も変しく感じる。何故教えなければならんのだろうか。「相互リンク」という言葉も妙だ。「たまたま相互に張ってました。奇遇ですね」ということをわざわざアピールしているのか? 一番不思議なのはReadme等に登録しつつの「無断リンク禁止」。知らないひとに「りーどみーですっげえヘボサイト発見!みんな笑ってやれ!」などと毒吐かれてリンクを張られたら泣いちゃうから「勝手にリンクしないで」なのだろうか?ってうがちすぎ?でもそんな人ははなっからWEBサイトなんか作るわけないし?うーん、謎でござる。にんにん。
■地獄の釜の縁に腰かけて、ゆっくり眺めているのよ血の色の日時計を。ってな感じでここ三日ほど密かにじっとりと蒼ざめておりましたが、時計は止まってませんでした。こんな風にどろんとしているときに哀しい青少年小説など読むと、いっそうラリれていい感じでした。一生に一度も逢わないし顔も声も本名も知らない、今この数ヵ月だけしか覚えていないだろうネット依存青年の素直な鬱日記などを数時間かけて全部読んで泣けてみたり。でもキグルイもこのへんで終わりです。
■恋しとるかぃ、そこの君?←蛇足

MAR 1-4
■恒例月ごとのデザイン変更なんですが、どうもまだまだ勉強不足でございまして。数ヵ月に一度まっくろけ病がやってくるようです。然してフレームとCSSは共存出来るのでしょうか。窓の大きさを変える=読み込み直すと、CSSが無効になる?ようなのはNNだからかな。などなど、試行錯誤中。
■春はあけぼの。ひねもすのたりのたりかな。最近は夜半も23時を過ぎるとたまらないほど眠くなってしまう。我慢して画面に向かっていても、気づくとがっくり首を垂らして目を閉じている。折れる直前の角度は車中の居眠り状態に等しい。ヒトとして正しいありようなのか、これが。春だからいいのか。街路のツツジは三分咲き。
▼第23届香港国際電影節(23rd Hong Kong International Film Festival)が今月末から4月中旬まで開催される。▼作品一覧を見ると相変わらず100本以上は上映されるようである。日本からは20作品ほど参加する模様。「『スプリガン』は、聖書を神の摂理ではなく現世の神秘主義を生む源として扱うことで、アメリカへの怒りと憤りを表現した警告的物語である(直訳)」ってほんとかのぅ。見に行きたいぞ。


GigaHit