南国備忘録
[South China Sea News]

◆October 1997◆




29/10/1997(Wed)
Sleep with your tag.

Whatever you say, the truth would never change till being vanished by your hand with your blood. The scene was saw, the script was done, how you cam stay here till the end of dawn.

しばらくおやすみしていましたが、ぼちぼち復活しましょうか。

まずは引越しネタ。
引越し先も日取りも決まった。金曜日に前家賃やら敷金やら不動産屋への手数料やら を支払って鍵をもらう予定。
こんどの部屋は香港島の南区の香港仔にある団地に決めた(そこに決まるまでの顛末 はまた後日)。香港仔は別名アバディーン(Aberdeen)といって、日本のガイドブッ クには海上レストラン「ジャンボ」がある場所としてよく紹介されている元漁村であ る。引越しは11月8日の予定。
こんどこそ素敵な部屋にして「いつでも泊りに来い!」と大好きなひとに言いたい、 もうミサトさんみたいなあんな暮らしはいやだいやだぜったいいやでもきっとそうな っちゃうんだちがうだめだめいまからそんなこと考えててどうするでもきっとまたこ らこらにげちゃだめだにげちゃだめだに

久生十蘭集はなかなか読み終わらない、というのも非常に美味しい文章なので自分に しては珍しくゆっくり味わいながら頁をめくっているからだ。「顎十朗捕物帳」の登 場人物たちが語るセリフがとても粋で和風でおもしろい。

風邪ってネットでうつるもの?(笑)


14/10/1997(Tue)
You saw what I hear, I saw what you wispered.

日曜日、大家のChuさんから二度ほど連絡があって、それぞれ数人の家族連れが家を見にどやどやとやってきた。大慌てでそこらを片付けはしたがボロがでまくりの有り様、もうどうにでもなれィとしまいに自棄になって付き添いの不動産屋のお姉さんと「最近は家賃が値上がりしてますねえ」「不動産人気はあいかわらずなのよ」などと挨拶をかわす。あぁ、あんまり見ないで、恥ずかしいから(泣)。

Chuさんに「やっぱり引っ越しますね」と申し込む。すると「ちょうど友達が鑽石山(Diamond Hill)の地下鉄駅の真上の団地に部屋を買ったばかりで貸し手をさがしているはずだ、紹介してあげよう」との返事。はたしてどれほどの広さと条件なのか皆目不明だが、ともあれせっかくの厚意なので部屋を見せてもらうことにする。

以前にも書いたが、香港の不動産の賃貸条件はまさに大家次第だ。家具や家電をきちんとメンテナンスして貸し出す大家もいれば、前の住人がろくに掃除もせず出ていったまま手入れを省いて、「好き勝手に住んで」と店子まかせの人もいる。部屋によって家具(たいがい香港人の妙にメルヘンチックな、あるいはロココ風な趣味が反映されたパステルカラーに金キラ飾りの棚やらベッドやら)があったりなかったり、新品のクーラーを取り付けてくれてラッキー!な時もあれば、シャワーの蛇口ひとつ付けてくれない場合もある。政府に払う不動産税を店子が負担する場合もあるし、逆に管理費(普通は店子が払う)を大家が出してくれるケースもある。全ては入居時のねばりづよい交渉によって決まるのだ。自分はそういう交渉事がたいそう苦手なので、引っ越し先の新しい環境に対する期待もあるものの、やや気が重い。

今日、ふっと仕事のきりがついたので、残業を一時間ほどで切り上げて試しに鑽石山に行ってみた。会社があるチムシャツイから地下鉄で旺角まで北上、そこで別の線に乗り換えて6つ目……ち、近い(泣)。会社のドアから鑽石山駅までおよそ30分だった。現在住んでいる馬鞍山まではバスで一時間、Door to doorなら時に一時間半はかかっている。やっぱり九龍地区なんだなぁ……ほぅ(憧)。
鑽石山にはつい最近新しいショッピングセンター「Hollywood Plaza」がオープンしたばかりと聞いていたのでついでに覗いてみたが、広いし奇麗だし、なかなかの充実具合だ。映画館もある(馬鞍山にもあるのだが一度も行ったことがない。考えてみると自宅から徒歩10分かからないところに映画館がある、というのは贅沢なことかもしれない)。
肝心のマンション団地の方もぶらぶらしてみたが、築10〜15年といったところ。可もなく不可もない普通の団地といった見かけで、本当に地下鉄の出口のすぐ真上ににょきにょきと建っていたのがびっくりだった。立地条件としては決して悪くない。う〜む、はたしてお家賃の方は……。明後日部屋を見にいき、詳しく話を聞く予定。
ちなみにDiamond Hillといったって、ただの山沿い地区というだけです(笑)。

創元推理文庫の日本探偵小説全集8「久生十蘭集」を読み始める。まだ最初の短編「湖畔」しか読み終わっていないが、なんだか生姜入の甘露飴で作った飴細工のような文章で、ひどく美味しい。


11/10/1997(Sat)
Something strange has happened around here part2.

昨日は親台人士(親台湾派の人々)が雙十節を祝う催しを開いたのだが、やはり青天白日旗は掲げられず、ただ風船を空に放ったり孫中山の銅像に敬礼したり、といった内容であったらしい。それ以外のマイナーな活動では、しっかり台湾の旗を掲げた活動家たちもけっこういた様子だ。中には議員の身でありながら「中華民国成立八十六周年」を祝う横断幕を掲げて街頭デモをした勇気ある(?)人物もいたようだ。これが中国本土なら死刑もやむなしだが。結局大きな混乱もなく、皆警官に諌められて終わったのだが、その辺りがなんというか、下手に自棄にならない中国人っぽくてイイなあ、と思ってしまう。

彼等にとっては、辛亥革命から現PRC(中華人民共和国)成立までの中国近現代史は、歴史というよりまだ生々しい現実でもあるのだけれど、私にはぼんやりとしたセピア色の世界にしか見えない。生々しく感じろと言われても無理だ。それは本当につい最近のことなのだと頭でわかっていても、なんとなく覚えている毛沢東死去を報じる新聞の見出しくらいにしか感じられない。この鈍さはもしかするとイケナイことなのかもしれない。特に東南アジアでは。
そも歴史とは何でありましょうや? その時代に生きていた人が皆死に絶えた後に歴史は歴史になる、と感じるのは間違っているとは思うのだけれど、どうもそんな錯覚が身についてしまっていて、そりゃだめだろう、と思ったりもするのだけれど。

自分を意識するってどんなこと、ですと?
キミはそんなこともわからないのかね。
鏡を見たまえ。それでおわりだ。


10/10/1997(Fri)
Something strange has happened around here.

日本は体育の日で祝日。香港は雙十節で祝日。これも香港が中国に返還されて増えた祝日。台湾では今日が国慶節(建国記念日)で、昨年までは香港でも青天白日旗を掲げた家をちらほらと見かけたが、今年はそこまでやる人はいないだろう。……そう、きみも僕も三連休さ。

ゆうべはやや遅くまで夢うつつにチャット。それからとよよん、と溶けるように気持ちよく眠って、かつ二度寝三度寝の快楽を思う存分貪りまくったので、起床は午後2時。いやぁいいねぇ、これが休日のあるべき姿だよ(違うって)。それからいったい何をしていたのかよく覚えていないけどいつのまにか夜中になっているあたりが、また休日っぽくてたまらないね(しっかりしろ)。これでおいしいお酒があっておもしろい本があればもう鬼に金棒さ(例え方が違うだろ)。

ということでさっき地元のコンビニでアルコールを仕入れてきた。初めて買ったドイツ製とおぼしき缶のテキーラレモン(なんだろう、これ)はイマイチだったけれど、梅酒があるからいいのさ……つまみはカレーフレーバーのインドネシアえびせん(新製品。最近食べたスナックの中では最高に美味しい)。さて、何を読もうかな……。ああ、お休みの夜が更けていくじゃないかい。

誰かのものになることと、誰かを自分のものにすること。あなたはどちらが好きですか?
なに、どっちもですと?(笑)
わたしもですよ。


08/10/1997(Wed)
Dare to sleep with me?

Sleeping, it is the most important thing in my life, but somehow somewhere sometimes, it turns to be not so fun, especially when I was without the one I need to be my side, when I saw a dream like that I saw this morning.

小学校低学年のころ、家でハムスターを飼っていた。名前をつけていたかどうか、おそらくつけていたのだろうその名前すらもはや忘れてしまったけれど、けっこう可愛がっていたはずだ。ときどき籠から出して部屋のなかに放し、ひまわりの種を餌に遊んだ記憶がある。追いかけっこをしているうちに、彼(彼女だったかもしれない)が火をつけていない石油ストーブの内部に潜りこんでしまったときは、肝をひやしたものだ。最後の一匹は、夜中に自分で籠から抜け出して本棚と壁の隙間にもぐりこみ、どうした具合か身動きがとれなくなって、翌朝そこで死んでいた。

さて、それ以来我が家ではこのペットを飼うことをやめたのだけれど、今朝見た夢には一匹のハムスターが出てきた。彼(彼女ではないらしい)は夢の途中、どうやら私の不注意によって道端の排水溝に落ちてしまい、冷たく凍えてしまったのだ。慌てて手のひらに抱え、息をふきかけ指でさすって暖めようとしたのだが、今度は毛皮がどんどん硬くこわばっていき、まるで蝋で固めたようになって、しまいに木彫りの人形のようになってしまった。

動物が出てくる夢をたまに見る。よく覚えているのは、鮮やかなマンゴー色のカナリヤが二匹、鳥かごの床にじっと横たわっていて、その身体にはたっぷりとメープルシロップがかかっている、という夢だ。綺麗な琥珀色のシロップに全身を浸らせて、黄色いカナリヤはぴくりとも動かない。そんな夢を幼稚園のころに見た。

眠ることは好きですか?
私は大好きです。
あなたも、大好きでしょ。


07/10/1997(Tue)
The moon will be gone.

中国に返還されたおかげで、10月1日と2日が国慶節(中華人民共和国の建国記念日)の連休だった。それに10月4・5日の土日を加え、金曜日は有休をとって、10/1から10/5までみっしり五連休。まさに命の洗濯じゃぶんじゃぶんざっぱ〜〜〜ん!!ぷは〜〜!!飲め飲め〜〜!な日々だったのだが、その分仕事はたまっていて、職場に復帰した昨日はいきなり深夜残業となった。
残業手当も出ないのによくやるなあコイツ、と離人症ばりばり状態で午前2時過ぎまであれこれ片付け、タクシー代をけちって深夜バスで帰宅。けっこうな人数が乗りあわせているのだが、誰も口を開かず、車内はし〜んとしている……ぶろろろろ〜とバスは人気のないネイザンロードを北上してゆく。馬鞍山に着いたのは午前4時近くだった。

で、そんな日の翌日(じゃなくて当日)となれば、一日中巨大眠らせ猿軍団がぐわしぐわしと我が身をゆさぶり続けていて、本当はやはりもう数時間は作業して終わらせた方がいいハズのもろもろをがっさり机上に残してさっさと帰宅。これから眠ります。夢で会いたい人がいるからね。

ちなみに連休中、ようやく、やっと、世間に遅れること2年余り、「新世紀エヴァンゲリオン」のテレビ放映分をまとめてビデオで見ることが出来た。鑑賞中は「ははぁ、へえぇ、ふうぅううん、ほぉおおおお、おぉ? おお! はぁそうですか、うーん、なに? うぅむ? ぬぅ?」とまあ、煩いことうるさいこと。きっちり謎も残ったし(笑)。今夏公開された映画を見ていないので、今ここで結論を出すのは早急か。ということで感想は秘密。
ちなみにその後あらためてかの有名な「らぶらぶ心理チャート」をやってみたら、第一弾がカヲル君で、第二弾はリツコさんだった。う〜ん、俺ってそうなのか?(笑)

Well, you stay there and catch the train goes to the town you live, dear, no matter you like or you don't want or you never imagine, it is a true dream, the steel ring will never let you be alone.


05/10/1997(Sun)
Someone will keep on loving you.

やれやれ10月だ。秋だ。
秋は好きですか?わたしは好きです。
理由:
きれいな季節だから。
深い季節だから。
何かがもうすぐ終わる季節だから。
何かがそのままひっそり続く季節だから。


■DIARY INDEX■