南国備忘録
[South China Sea News]

◆June 1997◆




1997/6/30(Mon) 祝福された土地などこの世にはない、されど

A DAY IN THE LIFE
 午前2時から続いたチャットを閉めて、9時ごろに29日分の日記をアップ、よたよたと食事に出る。非常に安っぽいメニューだが、僕は香港の食堂の朝食セットのファンだ。この場合の「食堂」とは、ガイドブックにはまず載りそうもない、ただの中華料理屋ないし粥麺専門屋を指す。もう少しましな「レストラン」とは違い、テーブルにテーブルクロスはなく、給仕もろくにされず、茶碗の類はどこかしら欠けていて、相席は至極当然、会計は自分でカウンターに行き、しばしば油べとべとの請求書を示して払う。こういう食堂の方が実は香港の「たべものや」の大半を占めているのだが、ともあれそういった店にはたいがい、「朝食セット」なるメニューがある。多少バリエーションがあるが、普通は目玉焼にトースト、それに薄切りハムが乗った塩茹でスープマカロニがセットで、必ず飲み物がつく。このあつあつの塩ゆでマカロニが大変おいしい。味よりも、その暖かさだけでいただくようなものだが、やみつきになる。で、その朝食セットを、りんご新聞(一面題字は「植民地香港最後の一日」)を読みながら食べた。はたから見たら香港人だったかも(笑)。
 買い物をして帰宅、連休中にやろうと思っていた部屋の片付けにほんの少しだけ手をつけるが、まるで鉄筋の3階建て校舎を金槌ひとつで取り壊そうとしているようで、落ち込む。チャットと読書に逃避。「彼岸先生」(島田雅彦/新潮文庫)を一気に読了。過去の知人のイメージに重なる登場人物が複数いて、やや錯綜しつつも(笑)楽しく読む。40歳前に一度狂っておくのはなかなか良い手かもしれない。またいつか再読したい。倉橋由美子も何冊か怒涛の勢いで読みあさり、しばし満腹(やはり桂子さんである、まったくもって桂子さんだ……鬼になるなら桂子さん!三十路突入後のヲンナはすべて桂子さんを知れ!(笑))。いよいよ次はスチュワートか? 
 深夜、仕入れてきたビールを飲みながら返還中継チャット(苦笑)。しかし日本でもほぼこちらで中継しているのと同じ映像を見ることができたらしい(いや、それ以上にいろいろなゲストを集めた企画がめじろおしだったのだろう、こちらの番組はただずっと返還式典会場の様子をアナウンサーが中継しているだけだったが)。返還に関してまったく何の感慨もなかったのは昨日の日記に記したとおりだが、さすがに英国と香港の旗がポールから降ろされるその瞬間には、繰り返されないものを目撃している微かな戦慄めいたものが、みしみしと後ろの方から迫ってきた。植民地香港はたかだか155年の歴史しか持たなかったが、その始まりと現在とを比した時に、世界の姿になんとまあ大きな隔たりがあることだろう。傲慢で美しかったImperialismのなれの果てを見よ、Gentlemen。しかし精彩のない皇太子(ネクタイがゆがんでたぞ(笑))はそれでもRoyal Highnessなのだ。なんともはや。
 返還されたらいきなり北京語で宣誓式だった。アンチョコを見ながらつたない北京語で「われわれ中華人民共和国香港特別行政区職員一同は……」と高級官吏たちがやっているのを、きっと市民は「へったくそでーー!!」と笑いながら見ていただろう、そういう彼も実のところとんでもなく訛った北京語しか話せないだろう。そしてその宣誓を満足気に受け取るのは北京からやってきた偉い人々だけだけれど、その彼等でさえ、香港をどうしたものか、どう食べたり嘗めたり噛ったりしたらいいものか、まだまだ考え中なのではないか。少なくとも明日から何かが変わることは、やはりないのだ、と、思う。

 背中の穴がふさがるまで、あとどれくらいかかるかわかりませんが、しかしですね神様、もしこれがキミの冗談なのだったら、即刻中止してくださいよ、頼みますよ。こんな風にこんな風にこんな風にこんな風にこんな風にこんな風にこんな風に砂を食べて生きていくのはもうたくさんです。けほけほ。げー。せめて夢オチにしてくれ、あみーご(長い夢だなあ)。

朝食 = そのセット/ 昼食 = 食べるの忘れた/ 夕食 = 野菜クレープ


1997/6/29(Sun) ないないない、なにもない

A DAY IN THE LIFE
 よく覚えていない一日(笑)。午前9時過ぎに就寝。起きたのが翌日午前2時。……15時間睡眠?ほんとか?……ほんとらしい。うーん。
 知らないうちにイギリスからチャールズ皇太子が来港していたり(笑)、世の中は香港返還の瞬間に向けて動いている、ようである。しかし、これは会社の同僚や香港在住の友人たちと何度も口にしあい、その感覚を確かめ合っているところだが、実際にそこに暮らしている身の上の者たちにとって、香港の中国返還が「歴史的瞬間」である、という感慨は、いっさいない。そこにはいつもと同じ日常の連続があるだけで、ただお上の方針で返還当日をはさんで5日間が休日になり、なんとなく儲けたような気分になっているに過ぎない。もちろん各種報道機関は返還(当地では「回帰(広東語でウィクァイ、北京語でフィグィ)」と言う)報道花盛りであるが、どれもみな「本日の何時からここ湾仔の展覧会場で行われる英国の告別儀式は……」といった内容で、予定されたものをそのままなぞっている感が否めない。つまりニュースではないのだ。新しいものは何もない。ここ一ヵ月ばかりの間、過去の中国香港の歴史を回顧する番組が続いていたが、それらもまた精彩欠くことこの上なかった(あまり見てはいなかったが)。
 ああ、おもしろくないのだ。言ってしまえば。まったく面白くない。それはなぜだろうか? 1984年の中英合意の瞬間から、この日を目指してぐいぐいと引き絞り捻り出されてきたはずの何か力強いものが、いよいよという段になって、ぼわん、と弛緩しているような感がある。おまえはいったい何を期待しているのだ、返還祭典の最中に過激派のテロでもあれば面白いとでも言うのか、と叱られそうだが、敢えて答えるなら、そのとおりだ。「大英帝国植民地香港の終焉」? 何が終わって何が始まるのだ? 
 ところで日本では、香港返還に関する特別番組が各局で放送されるらしい。イギリス人と中国人のやってることなんですがね。

 神様、腕や脚でなくなぜ命でしたか。眼や顔でなくなぜ歌でしたか。それはなぜ嘘でなく真実ですか。もう許してくれてもいいのではないですか、いつまで待てばいいのですか、列車はとうに出てしまったし、タクシーを拾うにはここはずいぶん田舎です、お金もそんなにありません、雨が降っているのに傘も買えません、困っております、ぴーぴー。

朝食 = なしなし/ 昼食 = ねむねむ/ 夕食 = 没吃了


1997/6/28(Sat) まもなく始まる大レース……

A DAY IN THE LIFE
 またのちほどゆっくり更新したいが(笑)本日は午後起床の午後出社、のほほんと残務処理をしてぼんやり帰ってきて、ビールと桃サワーもどき(?)を飲みつつチャットに溺れ、さまざまな方と話をして……日曜朝にすばらしくバカなミスをし、しばらく笑っておりました。ああ。
 某MLのMさんと、ヲンナの深層心理について(?)非常に濃厚な(笑)話をした。たいへん興味深く刺激的なテーマながら、なかなか同性同士でもざっくばらんに語ることが難しい話題だったが、それをさくさくっと話のまな板にのっけてぽーんと語りきれるMさんはカッコいい。引きずられるように、いろんなことを白状してしまった。うへー(笑)。
 かくして連休中は昼夜逆転生活を送るのだろうか。ううむ。ちゃかぽこちゃかぽこ。

 「〜〜べき」という考え方はなるべく用いないようにしよう、と日頃から努力しているのですが、ふとしたはずみに背中の穴からこぼれてしまうことがあります、とりかえせるものならば何を引き替えに差し出すべきだったろうか、もちろんそれは自分の命であって、さもなければ神様はああして平気で計算間違いをほうっておくのですから、たいがいのものではうまくいくはずがないのです、砂を飲みながら考えても考えつきません、教えてほしいものです、だれか。

朝食 = なしなし/ 昼食 = 野菜クレープと牛乳/ 夕食 = ハムチーズパンとコーヒー&ビール、ぽてち、その他(それは食事か?)


1997/6/26(Thur) ゆく川の流れは絶えずして

A DAY IN THE LIFE
 とうとう仕事先でげげーん!ががーん!な事態が発生、どっぷり落ち込み。頭ごなしに怒鳴られるよりはマシだが、しかしこれにより「これだから、どうせ女は」的思考の対象になっちゃったらどうしましょう、という危惧も生まれる。うけー。
 でもヨイこともあった。遠縁の(?)関連企業でいつもお世話になっているM社の「若いの」が返還連休中(香港は明後日6月28日から7月2日まで五連休である)のイカ釣りに誘ってくれました(笑)。まぁイカはどうでもよくて、目的は船を出して酒を飲むことにあるらしい(参加人数が多ければ多いほど、船のチャーター代の個人負担が少なくなるのだ)。その「若いの」U氏は中国で遺跡発掘をするのが夢で、中国語を勉強するために日本の就職先を捨てて香港に渡り、一応中国語を勉強したもののお金がなくなりいったん香港で働いています、というなかなか「あんた若いわ、ほんと」な人物である。将来内モンゴル自治区の遺跡発掘を手がける時にはぜひ呼んでくれ、と言ってあるが、第2・第3のノイン=ウラは果たしてU氏に微笑むのだろうか。
 それから、語言研修所時代の同級生Hさんの御母堂(彼女自身も現在研修所の学生である)から、7月1日の返還記念花火見物を兼ねた自宅ディナーパーティのご招待を受ける。要は英語と中国語と日本語チャンポンが出来て皿が洗える奴として目をつけられたのだ(笑)が、Hママは元家庭科教師だけあって正統派ごちそう料理が期待できるし、恩師の何人かも参加されるというので、「行きます」と返事。Hママ宅はヴィクトリア湾が一望できる高級マンション群の中にある。毎年正月に行われる花火もまだ生で鑑賞したことがないくらいなので、その正月の数倍は打ち上げられるという返還記念花火大会は、楽しみである。

 電話をかけてみようと思って番号が思い出せない、という寂しさについて、故人はさほど深刻に考えていなかったように思われます。なかなか納得できないところではあります。神様、たいがいのところ、こういう「反則技」は厳しく処さないといかんです。

朝食 = またしてもDセット/ 昼食 = タイ風焼ビーフン(ケチャップ味)/ 夕食 = 沙汰牛肉公仔麺と目玉焼にミルクティー


1997/6/25(Wed) 一日の中に夏がある

A DAY IN THE LIFE
朝、青い空が雲間にのぞいている。バスに乗る。どんどん曇ってくる。雨が降り始める。いきなり大降りになる。嵐になっていく。バスが都会に着く。雨は止んでいる。路面が濡れて黒くなっている。太陽が顔を出す。一気に蒸していく。日差しが強くなる。影が濃くなる。熱した空気がどっさり残る。夕焼けが輝く。夜バスに乗る。都会のネオンがべたべたする。郊外に入る、遠くの空に雷光が瞬く。闇空に黒い雲が出ている。夜中、雨が降り、蛙が鳴く、そしていきなり窓の外で稲光と雷鳴が笑う。くりかえす。

返還記念のネオンがすごい。すごい、と言うだけではすまないのだが(笑)、やはり一年に一度は巡ってくるクリスマスや旧正月とは違って(それもまた美しく派手はでに街が化粧をするのだが)、香港返還は何と云っても「もうこれっきり」なイベントであり、かつどうやら各企業やグループの面子保持欲を非常に刺激する出来事らしく、とにかく金を出してネオン広告(返還を祝し、今後の香港発展を祈願するもの)を作らせている会社が多いと見た。バス停も丸い顔に「香港祖国復帰おめでとう、九龍バスはいつもあなたと共に」というスローガンの入った御化粧まわし(?)を被ってすましている。ネイザンロードの分離帯はほぼ2キロほどに渡って、ネオン管が描く龍やら鳳凰やらで埋まっている。おそらく香港島サイドも同じようにネオンネオンしているのだろう。

神様、夏にはやはりたくさん雨を降らせるべきでしょうか。または太陽をめいっぱい働かせるべきでしょうか。コンクリートの内側にまで充分な熱を運ぶためには、太陽はどれくらい働かねばなりませんか。あなたはあの時計算を間違えたのですか。

朝食 = Super SandwichのDセット/ 昼食 = La Rose Noirのツナサンド/ 夕食 = ワッフルとテキサスチキン芋(笑)


1997/6/24(Tue) あと一週間だが、しかし……

A DAY IN THE LIFE
Nothing seems to be changed! She said, dear, it's no doubt that THEY have paid a very "blanc" efforts against the thing been here for over thousands of years, means how are you earning money next to next, I don't have any reasons not to agree with her, dear, money, you like it, hah?

 6月はライチの季節だった。香港の街中ではこの季節になると、たわわに実ったライチを枝ごと切り取った束の格好で売っている。シンセンが原産地らしく、シンセン帰りの人々が手に手にライチの束や篭詰めされたものを抱えているのを見かける。土曜日の出張で土産にもらった(正確に言うなら、先方の社長が自分が食べたくて買ったが余ったのでくれたのだ)ライチを冷蔵庫に冷やしてあったのを思いだし、食べてみた。……うまい(笑)。冷凍されたものしか見たことがない同行の日本人のおじさまたちは、「へえ、ライチって茶色いんじゃないの?」と言っていたが、冷凍されたから皮が茶色になるのであって、枝ごと今朝切ってきたような新鮮なものはもっと明るいエンジ色をしている。生のライチは、ぷりぷりしたミルクホワイトの果肉がびっくりするほどジューシーである。固い皮に爪を立ててめりり、と剥がした時の、果肉の見え方がちょっとエッチだ、と思うのは僕だけだろうか。
 仕事はあいかわらず忙しい、というよりうんざりするほどたまっているが、今日は夕方にまたしてもTさんが妙なことをしでかしてくれたので、怒りや呆れを通りこしてペーソスあふれる笑いのレベルに達し、思わずそのまま帰ってきてしまった。たのむからファックスを壊さないでくれ、Tさん。2台もあるのに2台とも使えなくする、その見事なまでの手腕を、頼むから本来の輸送手配業務に生かしてくれ。ああ(泣)。

 さあ神様、最後の一週間がやってきました。雨の夏にしますか、それとも月の夏にしますか。お守り袋の紐も色をそろえるのでしたね。

朝食 = コンビーフ&エッグサンドとコーヒー/ 昼食 = ココナツチキンカレーとライムジュース/ 夕食 = 魚旦牛丸河粉と菜心


1997/6/23(Mon) 蓮花碧傘まであとすこし、回帰祖国まではあと8日

A DAY IN THE LIFE
I sat on the bus in this morning and suddenly felt the air outside is wet by the raining with green and green and greeeeeen, like a heavy wet sheet to be dried at your garden, of course you know it dear, but if it were a little bit chill than it was, I would remember the another scenery with silver wheel and the -- dear, that awful color -- green cover sheet on his body.

 朝、雨があがったばかりの山沿いの道をバスが走っている時に、二階(大概、自分は二階建てバスに乗る場合は二階席に座る)の窓からふと外を見ると、目の前の緑色の連なりの上の方に白い雲がひっかかっていて、そのまま湿り気をあたりにどさどさ落としまくっているようであった。散歩途中の爺さんがぼんやりとその山を眺めていた。朝日が当たらない間はまだ空気も涼しく、蝉の他に蛙の声も聞こえる。濃い空気の中には水分彼等の声以外にも何かがまさしくみっしりと詰まっている感じがする。いったいそれはなんであろうか。
 土曜日の夜から今日(月曜日)の午前にかけて、および今日の夜もしばらくの間、「ping flooding」という現象(というか犯罪)のためにWWWの接続がひどく脆い状態が続き、日記もチャットもあったものではなかった(……といういい言い訳を得て日記をさぼっていたのだった)。土曜日は慣れない通訳もどきに変身。ザ・女工哀史まんまの工場(そんなものはシンセン中至るところにあるのだが)で磨けば文字どおり玉女(=美人)になるはずの少女たちが無言無表情でコイルを作っている脇で、生まれて初めて見る部品の説明を受けつつ英語に訳し……訳せるかってんだ、俺はだからそんなもん見たことも聞いたこともないんだよ(泣)。背広のカールスモーキー石井は思ったとおりひどくいい人なんだが腰が低すぎて要領を得ず、もう片方の紳士はオイラが最も生理的に嫌悪する喋り方をする人だった。頼みの綱の同僚Pさんは風邪引きで真っ青な顔をして黙り込んでいるし、途方に暮れながらひたすら仕事が終わるのを待った。日が落ちてしばらくした頃に香港に帰ってきたものの、疲労コンパイで飲み会はパス。とりあえず電話を入れ、次回も誘ってくれるよう挨拶だけ交す(美青年S氏はいつのまにか仕切屋S君に変身している模様である)。
 日曜日は昼すぎに起きて食事を取り、ぼんやりと洗濯をしながら「交歓」(倉橋由美子)を読了。桂子さんと入江氏の××な関係にうっとり。続いて「ヴァージニア」を読み初め、半分ほどで眠くなって、そのまま就寝。
 そして本日は残業デー。やってもやっても終わらない、800点近くの部品番号と個数の照らし合わせ……まるで自分も機械になったような快感が確かに感じられて、「おやまあ」とつぶやきながら作業。9時頃帰路につく。ネイザンロードまで出てくると、おそらく外国からくる観光客はかならず目にするはずのWATSON'Sの巨大な看板があらかた丸焦げになって消えていた。あらまあ。
 ということでまたしてもToday's MENU in Hong Kongはお休み。このまま返還当日までいっちまうんでしょうかね。はたして。

朝食 = ベーコンをはさんだベーグルとコーヒー/ 昼食 = おかずセレクト型お弁当/ 夕食 = 食べそこねたみたい……


1997/6/20(Fri) 死の淵より生還・・・

A DAY IN THE LIFE
 今回はマジで苦しかった(泣)。普通、発熱しても一晩寝れば下がるものだと思っていたが、どうにもこうにも……木曜朝もまだ39.3度。ようやく電話のある場所までよたよた這っていき、「ずみまぜん、ねづがででじまっだのでずごじやずんでがら出社じまずぅ」とだけ言い終え、即ぶったおれる。
 眠れ眠れ眠れ……誰か助けてくれ……(しーん)……そうだよな、俺ひとりぐらしだもんな……などなど妄想がふわふわ浮かんでは消え(笑)……
 昼過ぎにふと目が覚める。……ま、まだ苦しい?! なぜだ!! がーん、38.8度だと。全然さがっとらん。薬飲んでるのに。全然身体が動かんじゃなかとね。どぎゃんすっと!!……もはや電話もできず、会社無断欠勤状態(泣)。
 ここで「なぜさっさと医者に行かんのだ」と東方からお叱りの声が飛んできそうだが、なんと申し上げたらよいものか、当地で医者にかかるというのは異邦人にはなかなかプレッシャーを感じさせる行為なのです。少なくとも、駐在員のような恵まれた身分ではない現地採用のぺーぺーにとっては、費用も時間も言葉も何もかもが関門なのです。
 しかしこのまま38.8路線続行では本当に身体がぶっこわれる、といささか真剣に考えた結果、もっとも単純かつ効果的と思われる方法を採用することに決定。すなわち、「たくさん水を飲んでたくさん汗をかく!」。これしかないでしょう。前にもこれで高熱を無理やり撃退したことがある。きっと今回もなんとかなるっぺ。うりゃ。

 ……なんとかなったようです(笑)
 結局丸まる一日ベッドでうなり果て(なぜか一晩中、頭の中に「Night Head」のテーマソングが鳴り響いていた……)、夜中も一度も起きずに、ただ水だけ飲んで布団を被ってうがうがやっておりましたら、今朝にはけろりと37.5度。やったね。ごーごー! ちょっと遅刻したけれども、なんとか会社に復帰。あとは頭痛と微熱が残るばかりなりよ。
 しかし明日は本社からの出張者に同行して、シンセンの向こうにある福永にあるW社の工場見学。休日出勤だぜ、いえぃ。……こんな体調で広東省の田舎に突撃しろというのか(泣)……でもまあ、付き添う相手のひとりが「たいへん腰が低いカールスモーキー石井(背広バージョン)」(笑)なので、可としよう。うふふ。早めに香港に戻ってこられれば、飲み会のお誘いも入っていることだし……明日はもっと体調が上向きになっていることを神様にお祈りして、おやすみまーや。ぐー。

朝食 = ハムねぎパンとオレンジジュース/ 昼食 = 焼肉+ビビンバ、etc/ 夕食 = ぶどうぱんとコーヒー


1997/6/18(Wed) You have something to say? Shout it Now!

A DAY IN THE LIFE
 究極の悪事、会社で日記更新(笑)。
 会社の机で下を向いて書類に向かっていると、ぽた、と透明な雫が顎を伝って落ちてゆく。
 何を泣いているの、あたし?
 え?泣いてる?泣いてなんかいないよ。……じゃあ、これは?
 それは……。 ひえ〜。いや〜ん、ティッシュティッシュ〜!
 もう身体がどんよりどっぷりと「風邪引きさんの底無し沼」にはまって動かない。ルルがこんなにダウン系だったとわ。熱がないだけ、ましか?……と思っていたら、帰りのバスの中でどっと悪寒が襲ってきた。かくもしっかりした「これはまさしく悪寒!」と言えるような立派な悪寒(笑)は、一昨年の2月に後楽園ホールで行われた新日の昼夜連続興行を観戦した時以来だ。天山が長州をピンフォールしたあの衝撃的な一瞬、「95年冬の革命」と後に伝説となったあのエポックメイキング(死語かも)な情景を目撃しつつ、アタシの体温も瞬間沸騰していた。俺は今風邪を引いている〜!と叫びたくなったものだ。
 それにしても、ぐるぐる回る視界にも困るが、勝手に震え出す体もどうにかしてくれ。だから今日は寝ます、と、思うが、思ったそばから、思い出して苦笑いする、約束やぶりなあたし。
 誰のせいだと思ってるんだろうねえ、神様は……。

 おとなしく9時ごろベッドに入ったけれども。なんども妙な夢を見て目が覚める。京極MLの主な面子が総登場し、「おまえの発熱を諌めてやろう!」とさまざまなメールを送ってくれるのだ。ありがたいことだが、熱は下がらない。数時間うなされ、とうとう横になっていられず、起きて時計を見たら、まだ0時半!?……うそだ、もう朝じゃないのか? なんでだよぅ、あんなにメールやりとりしたじゃないか(←だからそれは夢だって)……ぼけた頭で熱を計ってみた。  39.3度?   なかなかやるじゃないかえ。37度台でフラフラになるおいらなのに。EVEを飲んで某チャットルームを覗くが、誰もいない。みんなどこにいったんだ。イエモンか。そうか。ぐぅ。

He sang so well, nobody said it would be good to stop him. But he has had a invitaiton from somewhere else beyond the fringe, and he, it was a great day, dear, went away with all of his songs.

朝食 = ピーナッツロール/ 昼食 = 鶏肉と栗の煮物ぶっかけごはん/ 夕食 = Super Sandwichのおいもwith豆とソーセージ


1997/6/17(Tue) Who does really understand what the Reunification is?

A DAY IN THE LIFE
 今日も一日中雨。寒いなあ、冷えるなあ、と思っていたら、午後からどんどんくしゃみが出るようになって、夜には完全に鼻みず止まりましぇ〜ん状態。おまけに喉にもなんとなく不気味な荒れアレの気配が。いや〜ん(泣)、今風邪をひくのだけは勘弁して……げほげほ。
 日中の某チャットルームで、京極ML仲間のAさんが実はオイラと魂の双生児(笑)であることが判明、お互いに異様に盛り上がる。おまけに同MLの某管理人さん(笑)をAさんと一緒にからかって遊ぶオトナのための遊戯(笑)も発見。今後の密かな楽しみがひとつ増えた。
 帰りのバスがまたしても大渋滞に巻き込まれ、2時間かかって帰宅(泣)。おかげで「交歓」(倉橋由美子)を半分近く読破。主人公の桂子さんが、ヨすぎる……(ほぅ)。「理想のタイプを各種フィクションに登場するキャラクターの中から選ぶなら誰?」という質問を友人に連発して顰蹙を買っている俺さまですが、男性の理想像は遥か昔からはっきり確定しているキャラクターがいるのに対して、女性のそれは空白のままだった。しかし今後は桂子さんに決定だ! ああ、桂子さんになりたい。桂子さんになりたい、今すぐに。

 真夜中、歌を聴いた。涙は出なかった。
 

朝食 = たまごサンドとコーヒー/ 昼食 = Deli Francaiseのチキングラタンデニッシュとアーモンドロール/ 夕食 = 雑會湯麺(いろいろ具入りらーめん)


1997/6/16(Mon) あと二週間だ!

A DAY IN THE LIFE
 ふたたびかなりの睡眠不足。今日は朝から大雨で、結局一日じゅうざぶざぶ降り続いていた。我がオフィスの冷房設備は外気温に対して盲目らしく、結果本日の室内は冬に戻ったような酷寒。同僚のP嬢と共に「サムイ!好凍!(ホゥドン=寒い、の意味の広東語)!!」を連発。朝から湿ったままの足先がどんどん冷えてゆくが、どうしようも出来ず。しかし帰宅時には窓からの湿気を嫌って冷房バスを敢えて選んだ。……大失敗(泣)。雨のせいか、すさまじい交通渋滞で馬鞍山にたどり着くまで2時間近くかかり、その間冷え冷えの室内に閉じ込められる按配に……。とろとろとゆっくり忍び寄ってくる眠気は、はたして読書の故か、はたまた命の灯火が消えかけている故か?!寝るな!寝たら死ぬぞ! ……でもぐーぐー眠ってしまった(笑)。おまけにそんな状況で見るにはあまりにそぐわない、せつない夢を見た。
 それにしても、これだけ雨が降ったら、必ず土砂崩れが起きているはずだ。香港の山は崩れやすいようだ。毎年どこかで豪雨が原因の災害が発生している。
 そしてもうすぐ台風の季節がやってくるのです。

(あと二週間で六月が終わる。最後の一週間をささえてください、神様。最後の日を、今度こそ本当に最後の日にできるように。)

朝食 = ブラックコーヒーとクッキー/ 昼食 = チャーシュウ&焼鴨弁当(スープ付)/ 夕食 = 魚香茄子鍋定食


1997/6/15(Sun) 返還されるのかなあ、ほんとに

A DAY IN THE LIFE
 今夜は飲んだ。よく飲んだしよく語ったし、それより以上によく話を聞かされた(笑)。相手は大学の同期生にして古い友人のKさんだ。バブル華やかなしり頃、卒業しても就職せずぷらぷらしていたオイラと違って、Kさんは大手百貨店にビシッと就職、以来がむしゃらに働きまくって現在それなりのポストを得るに至っている。今回は久しぶりの休暇を取って香港を訪れているのだが、やはり仕事上の悩みが相応に溜まっているらしく、「ごぶさた〜(前回会ったのは昨年夏、オイラが一時帰国した時にやはり同期生であるR子宅でパーティを開いた時だった。その時のKさんは今や専業主婦となったR子相手にやはり仕事上のトラブルとその解決方法をげしげし語りまくっていた)」と再会の挨拶を交した直後から数時間、怒涛の勢いでわしらの「ここ10年間の出来事」総括論議が展開されたのだった。
 夕食を「糖朝」でめいっぱい取った後(やっぱり揚げカスタード饅はウマい……)、早々と8時過ぎからシェラトンホテル17階の「Sky Lounge」へ。ここはビクトリア湾と対岸の香港島の夜景を180度ぐるりと一望できるラウンジバーで、眺めが非常に良いわりにたいして混んでいない(ゆえに窓際の席が取りやすい)。ただし、妙な日本語の歌なんか歌ってくれるライブ演奏があり、あまりロマンチックではないのが玉にキズ。だがそんなヘナチョコな歌などものかは、Kさんの強力にして豪快なよもやま話はとぎれることがなかった。シゴトとシゴト、シゴトとヲトコ、シゴトとヲンナ、シゴトとレンアイ、そしてヲトコとヲンナ。よくもまあこんなに語ることがあるものだ、と内心びっくりしつつ、実はこちらもいいかげん話しまくったような気がする(笑)。いや、楽しかったよ、Kさん。
 帰りの深夜バスの中で、日中銅鑼灣(Causeway bay)の日本書籍専門の古本屋で買った漫画「人形はこたつで推理する(1)」を読む。河内さん、絵柄変わったのう。そして今日は、またしても倉橋由美子を買ったのだった(「聖少女」「ヴァージニア」「交歓」新潮文庫)。どうも最近倉橋由美子がマイブーム(笑)らしい。何故いま倉橋、と自問するが、彼女の作品にたゆたう倒錯/官能/死のぐるぐる巻き巻きテイストが、今の自分にはめっぽう美味しく感じられるのだから仕方がない。この味わいをタニス=リーのそれと比べてみたら面白かろう、とも思うが、もちろんそんな力量は今の俺にはありましぇん。そういえば、ついでに「致死性ソフトウェア」(グレアム・ワトキンス/新潮文庫)も買った。いつ読むんだろうか(笑)。通勤鞄の中には、「彼岸先生」(島田雅彦/新潮文庫)が入っている。まだ一頁目だ。

朝食 = なしなし/ 昼食 = 銅鑼灣で飲茶/ 夕食 = 糖朝で点心いろいろ


1997/6/14(Sat)

A DAY IN THE LIFE
ものすご〜く久しぶりにたーーーっぷり寝た(笑)。なんと昨夜の7時ごろから、今朝の8時ごろまで……。途中、一度も目を覚まさなかったところをみると、よほど睡眠不足だったということか。驚いたのは、この大睡眠の後だと化粧のノリが全然違うのだ。最近ずっと「なんか顔色悪いなあ、クマさんもいるなあ」などとノンキに悩んでいたわけですが、さすがにこれだけしっかり睡眠を取った後に鏡に向かったところ、「おおお?!」くまさんがいないじゃないかい? おまけになんだか目がでかい(笑)。ってことはなにかい、今まで目が開いてなかったってことかい?

今日は中文大学語言研修所時代の同級生のZhong GangさんとXi Tian(ワシもXi Tianじゃが、別のXi Tianさんだ)さんとおフランス料理のランチ。そのあと、香港仔(アバディーン)に引っ越した友人Sさんのお部屋片付けを兼ねて、Sさん宅にお泊まり。香港仔はまだ行ったことがない地区なので、楽しみだ。明日Sさん宅を出たら、今度は香港滞在中の大学時代の友人のKさんとデート(笑)。忙しいじゃないかい、キミ。


1997/6/13(Fri)

A DAY IN THE LIFE
朝から絶不調。起きたけれどもやっぱりダメ。会社休み。
日中、某チャットルームに少し顔を出す。そろそろ例のアレは収束の気配か。たいした発言は元から出来ないけれど、今回は脇から(たいして事情を理解しているとも言えない状況の中で)チャチャを入れてばかりで、今ごろになって反省している。某T君が今回の動きの中で何度か口にしていたように、やはり自分も参加して(MLであれば投稿という行為を実際に行って)自分の意思を明らかにするのが真っ当なのだろう。某MLとは建て前上(いや、システム的にもか)まったく関係ない某チャットルームで当該MLの指針(?)に関する話し合いが行われているのを見ていて(いや、自分もそこでチャチャを入れていたのだ)、どこかでうっすらと(見当違いも甚だしい)後ろめたさを覚えていた。
ともあれやっぱり基本はメールを読んで楽しいレスを返すことじゃん、よ〜し、たまったメールを読むじゃん!とメールボックスを開けて、未読のメールを最初からガシガシ読みくずしていく……お、終わらねえ(泣)。 4桁たまってるかもしれん。しかし自分の性格からいって、「途中のは捨てて最近のだけ読めばいいや」とはならないノダ。どうもこの、all or nothing な性格は、ことメール処理なんていう一事情に限らず、あたくしの生活、いやさ人生そのものを左右しておる……と、またボケた論理がコロンでゆく……。
寝たほうがいいのか(笑)。そうしよう。

朝食 = たべナかった/ 昼食 = たべテないなぁ/ 夕食 = 寝てましたね(笑)


1997/6/11(Wed) 返還?なにそれ

A DAY IN THE LIFE
  公開したはいいけど、どうにもボロボロな更新状態で笑える(笑うなって)。香港のニュースを見ずに眠る日が続いているのだ。
今日もなぜか夜9時半頃まで残業。といっても、しばし某チャットルームの会話の成り行きを見守っていたりした時間も含まれているので、あまり威張れない(笑)。

明日はいきなり合コンだあ! こんなばーさんを担ぎ出してまで人数合わせしなきゃいけないのかねキミタチ、と思いもしたが、取引先のちょっと夢見がちな美青年(笑)S氏も参加するとあって、イエスの返事をしておく。たまにはこうして新しい人脈探検に出かけなくては、いつまでたっても知り合いの日本人ばかりで固まってしまう。さて、何を着ていこうかな。
などとルンルン気分(超死語)で帰宅の途についたら、いきなり帰りのバスで隣の席の男に非礼(痴漢)された(泣)。寝たふりをしているうちに膝に置いた手をゆっくりずらし、いつのまにかこっちの脚を触っている、という何ともくだらない行為そのものにも腹が立ったが、何がショックだったかと言えば、その手をひっつかんで怒鳴りつけてやろうにも適当な広東語が出てこない、という自分の言語限界が……。これでも元香港映画ファンゆえ、あるいは某不良な香港ミュージシャンの知り合い(笑)もいる身の上、多少は汚い罵り言葉も知ってはいるが、どうもそれらはこのシチュエーシンにはそぐわない気がする。かといって、英語や日本語で怒鳴って、必要以上に恥ずかしい思いをするのもイヤだった。結局低い声で「ナニシテンダヨ」といった意味の広東語をつぶやいて男の手を思いっきりツネりあげ、行為をやめさせるぐらいしか出来なかった。ああ、なさけない。奴め、覚えてろ、顔は忘れないぞ。

ああ神様!どうか明日はいいことがありますように(特に夜以降に(笑))!

朝食 = ブラックコーヒー/ 昼食 = パスタ+ポークチョップ/ 夕食 = 食べそこねたっす


1997/6/10(Tue) 返還まで、、、

A DAY IN THE LIFE
いよいよ秒読みの香港返還当日まで、そしてその後も、地道にこのメモを書き続けていく覚悟がようやくついた。で、本日から当「xgag備忘録」を「南国備忘録」と改め、公開することにした(大家の紅茶さま、いろいろお手数おかけします。いつもありがとうございます)。
しかし「公開だあ」と言うわりに情報量が激少でみっともないな。残業のせいにしたくなっちゃうが、してはいかん。おまけに直前一週間ばかりが空白(笑)だが、これはおいおい埋めるつもり。

で、そんな話題とは全然関係なく(笑)、今日はちょっとした想い出のある日なので、情緒不安定にも磨きがかかります。はー、ごしごし。
昨夜は某「みつしり」の仲間になぜかいきなり深夜電話をかけまくる、という暴挙に出た。シンガポール、京都、浜松、大阪。いったいいくら請求がくるのか(泣)。でも、とても楽しかった。誰かの生の声を聞くのがこんなに楽しかったことは、久しぶりだ。みなさん、ありがとう。

朝食 = クランキーチョコと牛乳 昼食 = ローストチキン&エッグサンド 夕食 = ハムねぎパン


1997/6/2(Mon) 返還まで、あと29日。

Today's MENU in Hong Kong
返還当日の儀式、式次第発表。6月30日午後4時30分、最後の香港総督が総督邸を去る。午後6時15分、総督が香港を去る告別の儀式。英軍による表演。午後7時45分、返還記念大花火大会開始。午後9時15分、返還儀式準備開始。夜の11時30分、返還儀式開始。ほんとに夜中にやるのね。となると、7月1日午前0時0分をもって人民解放軍香港駐屯部隊が入ってくるというのも本当なのかな。そうだろうな。
●本日の香港株式市場は各銘柄の買い殺到で平均株価大幅アップ。トンちゃんいわく「香港経済の前途は楽観できる」。そうかね。
●その一方で、不動産市場の高騰ぶりはあまりに不健康である、とする一部議員の建議の動き。確かに異常な値上がりぶりである。販売だけでなく、賃貸価格もどんどん値上がりしている(馬鞍山近辺は、半年で一割近く高くなったようだ)。

A day in the life
 なんとか早寝早起きになりたい、と真剣に考えているのだが、果たせない。某所では最近「眠らない女」とまで言われたテイタラクだ(寝てるんですよ、ほんとは)。かくも夜更かしな人間になったのはいつからかと思い起こせば20年近く昔(うへえ)、中学生の頃にラジオの深夜放送にハマったからだった。非常によくある話ですね。いったいどんな番組を聴いていたのだっけ? 確か男女ひとりづつの出演者が演じる毎晩読み切り(聴き切りか)のミニSFラジオドラマをやっていて、お気に入りの声優さんが出ることを知り、カセットに録音して何度も聴いたのが最初だったか。声だけしか知らない憧れの声優さん(後日「ああ、できれば顔は知りたくなかった」とヲトメの涙をこぼしたことも多々……ある。ないとは言えぬ)が、不思議な一夜物語を語る番組にあっというまにハマって、以来他の深夜番組(特に声優さんがパーソナリティーを勤めていたもの)をガッシガッシ聴き始めたのだった。親も妹も早々に寝入った深夜、やがてノート(たしか表紙はお気に入りのロボットアニメの柄だった。そしてそのロボットアニメは、最近「超スーパーロボット大戦」で復活した(笑))にちまちまと妄想話を書きつらね……時代は変われど、やってることは全然変わってないんだろうなあ、こういう遊び……たいがいこのようにして「あたし小説書きました」少女が誕生するのである。
 ということで今さら自爆しても遅いが、あたくしはいわゆる「アニメファン」がまだそう呼ばれる以前にソレだった、黎明期アニメオタクです。古いアニメが好きな人はお友達になってね(笑)。
 さあ、今夜こそ早く寝よう……たまには楽しい夢を見たってバチは当たるまいて。

朝食 = チョコ&オレンジクリームパンと牛乳/ 昼食 = La Rose Noirのローストチキンサンドイッチ(激ウマ)/ 夕食 = 雲呑麺と菜心(走油)


1997/6/1(Sun) 返還まで、あと30日。

Today's MENU in Hong Kong
●民主派主導による「六四」追悼デモ。時折小雨がぱらつく蒸し暑い中、およそ7千人が参加したらしい。「平反六四(1989年6月の天安門事件を再評価せよ)」「跨越九七(1997年を越えて(この自由を保持するぞ))」などの黒地に白文字のプラカードを手にした人々がしずしずと(団扇をぱたぱたさせつつ)行進してゆく。おおむね平和裡に終了した様子だが、新華社香港支社(香港における実質的な北京政府の出先機関)門前で、棺の模型を持ち出してシュプレヒコールを叫んだ一部活動家たちと警官との間で(よくあることだが)おしくら饅頭状態があった。
●社会や他の市民の生活に不安や危害を与えない限り、この種の活動は返還後もなんら制限されることはない、と言われてはいるが、はたしてそれが本当かどうかを確約できるひとはいない。おそらくトンちゃんですら、仮定的表現でしか発言できないだろう。これは外国人ゆえの傲慢な意見であることは承知しているが、その“仮定”にどのようであれ何がしかの答えが出た時、臨機応変さにかけては図抜けた香港人たちがいったいどう反応するかが、非常に興味深い。

A day in the life
She might see some strange image in the box that made her crazy for a while, Dear, you never need her to see a doctor, nor mind her since now she is in peace with silent.

昼過ぎまでうだうだと寝ておりましたが、どうも眠りが浅いです。ぼんやりと洗濯をして、チャットをしてたら、もう夕方。しかたなく(なぜだ)晩ごはんを食べに行く。途中、近所の本屋に寄り道。馬鞍山はヤオハンが牛耳っている地域なので、日系企業がけっこう出店している。この書店も「BOOKS KUMAZAWA」という日系のお店なんだけれど、日本の雑誌や書籍はほんのちみっとしか置いてない(泣)。どうやらananの今年後半の星占い特集号を買い損ねたらしいので、くやしくて占い特集をしている「AR」という何だかよく知らない日本の雑誌を買う。ごはんを食べたら少し元気が出て(やっぱり食事は大切だね)、Watson'sとWelcomeで買い物。帰り道、何の気なしに不動産屋のディスプレイを見ていたら、店から営業のおにいさんがにこにこしながら出てきて話しかけてきた。いいえ、そんな高い部屋にはあたし住めません、じゃなくて、その前にあたし広東語話せません(泣)。

朝食 = おやすみまーや/ 昼食 = ソーセージパンとぶどうデニッシュとコーヒー/ 夕食 = 炒猪柳定食


■DIARY INDEX■