南国備忘録
[South China Sea News]

◆May 1997◆




1997/5/31(Sat) 返還まで、あと31日。

a day in the life
Here comes the Mirror Man!! He is always watching you through his magical looking glass, be sure girl, he is always looking after you on the way back home.

 今日は長いです。だらだら日記です。たまにはいいよね。
 午前中早めに起きるつもりが(いつものことながら)11時起床。今日は銅鑼灣(Causeway Bay)の美容院に1時に予約を入れてある→11時半には家を出なければ。しかしどうもぼうっとしている。結局7-11(当地では「チャッサプヤッ」と云ふ)でパンと牛乳なぞを買い、香港島行きのバスの中でもそもそと摂取。味がしない……
 何故そんな遠いところの美容院に行くのだ、と自分でも思うが、香港で最初に髪を切ったのがここで、以来ずっとお世話になっている。料金が香港ドル建てである他は、店内のシステムはまったく日本の美容院と同じ。来る都度日本の女性週刊誌をがぶがぶ読みあさっているのだ。今日はカットとヘアマニキュアをお願いして、まあそれは別に問題なかった。で、最後にシャンプー&リンスをしてもらっている時……のことだ。
 きっとヘアマニキュアの薬剤(色)が間違って付着してしまったのだろう、左耳のつけねのあたりに何かのクリームを塗って、指先でそっと擦って落としてくれている様子である(こちらは上向いて顔の上に例の顔隠し用の布というか紙(あれ、なに?)が被せられていて、まるで身動きできない状態だ)。やれやれ、たのむよお兄さん、と最初は平気だったのだが、そのうちまずくなってきた(笑)。
 あかん、そこはやばいねん……ちょちょちょっと、いかんぞこれは……うへええ。いやーん。きゅーきゅー。やーめーてー。
 目を閉じて動けない状態でそーゆうことされちゃう感覚(笑)を味わってしまった。指先が持つ驚くべき効能(笑)を知った一事件でした。

 その後本当はタイムズ=スクエアに行って夏用のお洋服だのサンダルだの鞄だの買うつもりだったのだが、土曜午後の銅鑼灣ってのは週末の渋谷と新宿を足して割ったようなもので、最近人間恐怖症気味(笑)の俺様は即座に作戦変更。そごう10階の旭屋書店に行き、たまに行くと必ずそうするように、やはりどかどか日本の本を買いまくる。「Beginner's Mac」の最終号、デイリーコンサイス英和・和英辞典、倉橋由美子「夢の通い路」、THE RULES の日本語版、いっぺん読んでみたかった(笑)中谷彰宏、などなど。倉橋由美子は、私が自ら読む気になる数少ない日本人女性作家だ(あとは栗本薫……わはは)。中1の時に「スミヤキストQ」を読んで、以来その時の砂っぽい焦れた読後感が忘れられず、たまに買っている。
 旭屋書店での収穫を抱えたまま、せめてもとBody Shopで口紅も買った。新しい色を試す勇気も情報もない(泣)ので、またしてもComplere ColourのBrackberry(3本目)。それとLip TreatのBerry Treat。安い(1700円くらい)わりに落ちにくいので、どっちも愛用中です。
 そして急に空腹感を覚える我が胃の府。以前にSさんに教えてもらった麺屋を目指す。ビルとビルの隙間、幅2メートルもない細長くて真っ暗で汚い(笑)空間に無理やりテーブルを並べてプロパンのボンベを持ち込んで営業している名もなき食堂……とも云えない、屋根があるだけのなんともスバラしい店なのだが、とにかくここの大根の煮つけが絶好調に美味しいのだ!(日本語が変だ!)。ついでに魚片と魚旦が入った麺も頼む。けっこうお腹いっぱいで22HK$。

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明日は民主系政党主導で六四の追悼デモ行進が計画されている。そばで見てみたい気もするが、たぶんテレビのニュースだけに止まるだろう。はたしてどれくらいの一般参加者が出るのだろう。4日には恒例のヴィクトリア公園での追悼集会だ。今年は日本でも報道されるかもしれない。

朝食 = 寝てましたん/ 昼食 = チーズハムパンと牛乳/ 夕食 = 魚片魚旦河粉&大根煮つけ


1997/5/30(Fri) 返還まで、あと32日。

a day in the life
If someone needs your help, how can you run away from him?

朝食 = できたてほかほか玉子サンドとコーヒー/ 昼食 = チャーシュー&鶏肉ごはんwith スープ/ 夕食 = スイギョウザ入の麺。お先にすみません……


1997/5/29(Thu) 返還まで、あと33日。

a day in the life
London bridge is falling down, falling down, London bridge is falling down, falling down onto your head.

朝食 = ハムチーズパンと牛乳/ 昼食 = 牛丸魚旦河粉と菜心(走油)/ 夕食 = Super Sandwichのジャガイモ


1997/5/28(Wed) 返還まで、あと34日。

a day in the life
Imagine there is no forbidden things in our steam room. How you can go without them?

 仕事のためにやむをえず深夜自宅からアトランタに電話(Nさんは親切な人だった……ほっ)。十数時間の時差がある向こうのオフィスアワーになるまで、ぼんやりと某チャットルームの会話をROMる。ああ、命短し恋せよ乙女。
 非常に面倒くさいデータ操作を「お互い忙しいんだから助けあいましょう、いいですよ、あたしやりますよ」と引き受けたが最後、丸一日費やしてしまう。そんな時に限って重要かつ緊急かつ上司がチェックしてくる(ここがポイント)事柄が山積していて、「ああああ、ハマってるぅ、こんなことしてる場合じゃないいいい」と胃を痛める。しかし一度手をつけたものを途中で「出来ませんでしたッ」と突っ返すにしのびなく(非情に徹するならば、それは手伝った相手のミスが原因なのであって、「あとは自分でやんな」でも別にかまわないのだが)、結局それを片付けた後に自分の仕事をして、当然終わらず、しかも深夜の帰宅。こういう暮らしがイヤでトンズラこいたのではなかったか、我が祖国から(涙)。でも今日は取引先の奢りで豪勢なランチだった……ほぅ。ヘイチンロウは日本から香港に逆進出してきたパターンだ、と聞いたことがあるが、たいへん美味しゅうございました。めいっぱい食べて、夜まで空腹感なしまま。
 それにしても、情緒不安定気味。もしや更年期障害か??ががーーん。そんなのやだよぅ(涙)。

Today's MENU in Hong Kong
●時間切れアウト。まとめて明日以降。トルコが香港SARのパスポート承認、トンちゃんが、「返還以後も香港市民は自由に出入国できる」と発言(おいおい)、などなど。

朝食 = クリームパンと牛乳/ 昼食 = 北京道ギャレリア3階のヘイチンロウで豪勢な飲茶/ 夕食 = 食べてないなあ


1997/5/27(Tue) 返還まで、あと35日。

a day in the life
Dear, it's already tough to me to keep me dancing on the top of table, the table surrounded by six men with black tie, singing the songs that you sang before.

 残業手当が支給されない場合、いかにてきぱきと仕事をこなして定時に退勤するか、というのが香港おーえるたる我輩のおおいなる関心事であるのは言うまでもない。今日は惨敗とは言わないまでも、なんだかよくわからないままに机から離れられず、帰宅がやや遅くなってしまった。
 日曜夜から泊まりにきているSさんは、明日からの授業にそなえて予習に余念がない。いいな、教科書広げて辞書引いて……去年の今頃は自分もそうだったのだが、なんだかもう遥か昔のようだ。一年というのは、それくらい遠いものだろうか。
 明日からはまた気ままなひとり暮し。お風呂上がりにとんでもない格好で出てきたまま、冷蔵庫から冷えた缶ビールを取り出して、カシ!プシュ!ぐびぐび、がまた出来るようになるのは、ちと嬉しい。ふふん、おやじモードで何が悪い。

Today's MENU in Hong Kong
●釣魚台号続報だらけである。詳しくは明日。日本でどのように報道されているのか、知りたいところだ。
●夜の気温25度、湿度80%。窓を開けていると、すうっ、と心地よい風が入ってくる。蛙の鳴き声もかすかに聞こえる。そして朝はきらきら輝く光と一緒に、蝉時雨がふりそそぐ。初夏が過ぎてゆく。もうすぐ6月になる。

朝食 = オレンジ&チョコクリームサンドとオレンジジュース/ 昼食 = La Rose Noirのパストラミハムサンド/ 夕食 = 魚旦牛南麺と菜心


1997/5/26(Mon) 返還まで、あと36日。

a day in the life
La fatigue. Elle est une chance d'or, Mon amour, you may not see what I mean tonight. Why can you do it to me like this, dear?

 シンクロニシティ、という例のアレについて、実は一昨年あたりからちょくちょく本を読んでいたのだが、今日はまさにイヤな(笑)ソレがあった。忙しくなるぞ、と自分で覚悟することと、他人から「忙しくしたまえ」と告げられることの大いなる相違は、その後の疲労感の深さに如実に現われる。ふははは。はー。
 今日から日記追加画面が変わったぞ!新しく「題名」の欄が出来ている。紅茶さま、ひそかに開発を続行していらっしゃるのですね。ふむふむ。

Today's MENU in Hong Kong
●日本でも報道されているのだろうが、件の「釣魚台号」は釣魚台(尖閣諸島)沿海にまで接近したものの、日本の海上保安庁の巡視艇(香港側の報道ではおよそ60隻、とのことだったが)に取り囲まれ上陸は果たせず。どういう具合か海上保安庁の船に船頭をぶつけ、乗員ふたりが相手の船に乗り移って意味なく甲板上をうろつく(海上保安庁の人が「こ、これこれッ」と後ろから追いかけている様が何故かのんきである)行動に出る。そのまま船は台湾の基隆港に帰還、まもなく香港に帰ってくる予定。ちなみに釣魚台号は五星紅旗(中華人民共和国の国旗)を掲げて出発したが、台湾から出た船は当然のことながら全て青天白日旗(台湾政府側の国旗)を掲げていた。その大いなる矛盾と混沌を、中国人の誰かがいつか、わかりやすく説明してくれないか、と切望しているのだが……。

朝食 = チョコ&ピーナツクリームサンドとトロピカーナのオレンジジュース/ 昼食 = チャーシュー&鶏ごはん(スープ付)/ 夕食 = 粉菓ふたつとチャーハン少し


1997/5/25(Sun)

a day in the life
Something looks unclear feeds you till the end of the world, though, dear, it needs you deny such kind of system goes.

 いつ起きたのか覚えていない。たぶん、午後2時頃だったと思う。昨日と同じパン屋でまた同じピザパンを買う。いつもそうだ、食べ物にしろ店にしろ、消費するものに関して、あまり冒険をしない。一度体験して「ああ、いいんじゃない」と思ったものを、次回からも飽きずに注文する。たまには違うものを味わってみればいいのに、と思うこともあるが、いざその場になると、面倒でたまらないのだ。怖いのかもしれない。
 手に入れられるかどうかわからないものを手に入れようと努力する、それは称えられるべきでもなんでもない行為だが、実際自分は滅多にそれをしないので、それが出来る人が羨ましい、というのも正直なところだ。
 夕方、今日から我がフラットに泊まりにくるSさんと、近々香港仔(アバディーン)に引っ越してしまうのでなかなか会えなくなるもうひとりのSさんと、3人で食事。Sさん1号は明日から学校が始まるのだが、もうちょっとウキウキしていてもいいのじゃないか、と余計な心配をしてしまうくらいに真剣かつやや悩み気味だ。せっかく長年の勤めをぽーんと蹴って留学したのだから、香港での日々をめいっぱいドシドシ楽しんでほしい。Sさん2号は、もう知り合って10年にもなろうかという、元職場の先輩にして香港おーえる(笑)同盟の同志である。これまですぐ近所の沙田に住んでいたのでしょっちゅう行き来していたが、香港島の南側に引っ越してしまうので、ちょっと寂しくなる。
 自分で自分に暗示をかける。「明日からは忙しいんだ〜、もう寝るんだ〜、夜更かしするな〜」……すごい。ちゃんと眠くなったじゃないかい! やればできるもんだな。

Today's MENU in Hong Kong
●「釣魚台号」は台中港に入港、物資補給などを終えたのち、既に先行して基隆港から出航している台湾・米国の保釣活動家たちの船(およそ100隻というが実際は不明だ)に追い付くべく、直接釣魚台領海に向かう予定。日本の海上保安庁も50隻ほどの船を準備している、というが……途中悪天候のために船内で負傷した活動家ひとりが、台中から香港に帰還。花束で大歓迎する地元人たちである。彼は勇士なのだ……ろうね、やっぱり。「出ていけ!日本」の赤い文字も鮮やかなお揃いのTシャツを着て意気逞しい彼等を、どう見ればいいのだろう。


返還まで、あと37日。


朝食 = 寝てましたよ/ 昼食 = ピザパンとハンバーガーパン、牛乳/ 夕食 = 近所の日本食レストラン「NANIWA」で焼三文魚(甘めの焼鮭)セット


1997/5/24(Sat)

a day in the life
Dear, I read a book named "Can You Dig It?" yesterday. Guess what it said to me?

 午後1時に起床。おかしいな、10時くらいには起きるつもりだったのに(笑)。朝&昼食を食べにいったら、お気に入りのセットメニューを出しているお店が改装工事中で、しかたなく近所のパン屋でピザパンなどを買って帰ってきた。それに、熱々の「たーんたっ」(笑)も。ほんとは「だんたっ」の方が発音としては近いのよ、織ちゃんおjunちゃん
 明日の午後からSさんが泊まりにくるのだけれど、……片付いてないなあ、この部屋は……。ふふふ(泣)。

Today's MENU in Hong Kong
●キャセイパシフィック航空とドラゴンエアーが、いきなりA330型エアバスの使用を中断。過去引き続いて事故が発生していることを重視しての措置だが、本日いきなりの発表となり、予定された飛行機に乗れずやむなく別の飛行機に乗り換えなければならない乗客が続出。北京に赴いていた香港特別行政区区長就任予定(つまり97年7月以降香港で一番偉い人になる予定の)トンちゃん(董建華/トンケンワァと読むと一番近いか)も急遽乗り換えを余儀なくされるありさま。
●タイが香港特別行政区のパスポートを承認する11番目の国家に。
●小室ファミリーが香港滞在中だ。アムロやtrfは当地でもそれなりに有名である(avexが金使ってるからね)。今夜は彼らをゲストに迎えた特別音楽番組も放映されるらしい(でもきっと見ない……)。
●改めて出航した「釣魚台」号は、台湾と大陸(福建省)とに挟まれた海峡あたりで悪天候に遭遇、乗員一名が負傷したもよう。大事をとって台中に寄港する予定。釣魚台到着は、いつになるのだろうか。そしてまた海上保安庁の高速艇と追いかけっこを展開するのだろうか。


返還まで、あと38日。



朝食 = 寝てました/ 昼食 = ピザパンとネギハムパンと、コーヒー/ 夕食 = このままいくと食べないかも


1997/5/23(Fri)

a day in the life
You said "See, here I got the answer" but I know you also see nothing in it, dear, if you need your question to be answered, you must be stuck in the big-black-box and meet SWAMI, the old man in steam room.

 いよいよ2週間の長きに渡ったふーてん社員期間(笑)も最終日。ほんとにロクに仕事しなかったな。来週からは精進せねばならない……とりあえずその努力はしてみるつもりだが。異なる事業部どうしの連携は国内ですら面倒な場合が多々あるというのに、顔の見えない海外にいると尚更その「情報の通りの悪さ」を実感する。いや、それは我が社独自の問題なのか?(我が社、とか言ってみて、やや鳥肌。きもちわるい)ま、どうでもいいことっす。
 例の株を同僚のP嬢(おいらと同い年なのだが、たいへん見かけが&性格も若いローカルスタッフさん。定時の5時30分になると、なんとも羨ましいことに必ずボーイフレンドから電話がかかってくる。この彼氏がまたどうもオタクが入っている人らしい、ぜひ会ってみたいのだがP嬢は照れて会わせてくれないのだ)も購入申込をしたらしい。今や香港中の6人にひとりは申し込んでいそうな勢いだ。申込をしても実際に株を購入できるかどうかはクジで決まるそうで、こうなると完全に「ラッキードロー」の世界である。香港には六合彩(マーク・シックス)という18歳以上なら誰でも買える人気の宝クジがあるが、どうもそれに似てきた。先日の競馬の3Tといい、儲け話となるとドッと元気が出てわっさわっさ活動的になる、これぞ香港人。こういったゲンキンなところに眉をひそめる向きもあるかもしれないが。俺はもう慣れたぜ(笑)。
 またしても天気は悪い。冷蔵庫のチルド室にいる気分。

Today's MENU in Hong Kong
●香港のティーン500人にききました。18歳になったら何がしたいですか?→(1)車の免許取るに決まってんじゃーん!(2)18禁映画見まくるぜ!(ちなみに男子より女子の方が「えっち映画見た〜い」の声多し)(3)六合彩でしょ、競馬でしょ、カジノも〜〜!……いずこも同じっすねえ。
●勇ましくも雄々しくも正義と国義のために出航した「釣魚台号」だったが、悪天候のため8時間後には香港に戻ってきました。


返還まで、あと39日。



朝食 = チョコ&ピーナツクリームパンとコーヒー/ 昼食 = 酸辛魚旦米線(すっぱからいスープでいただく米で作った麺。魚ボール入)/ 夕食 = 近所の食堂の西芹炒鶏柳定食(セロリと鳥肉の炒めもの、スープ付)


1997/5/22(Thu)

a day in the life
Like as you do, dear, I also have some plans to be fulfilled in near future, so that I know what I should do in each moments in my life, in my days, in my painful dreams(even), but please just tell me, dear, who do know what it goes, what it changes, what it makes anything come true.

 工作上今天都没有特別的事情、六点就下班了、回家的公共汽車上我睡了半個小時、没見夢。
 今日も中途半端に冷えた雨とぬるい湿気の混ざった空模様。まもなく始まる大きめのプロジェクト(ビデオカセットの海外生産委託)に関して、日本に出張中の社長から電話があり、宿題を出される。がーん。いやじゃー。面倒じゃー。しかしこんなヤクザな俺さまを中途採用してくれた恩義には報わねばならん。昼間、会社の端末で京極関連のチャットに出没してるし(笑)。はて、しかしいったいどこから手をつけたもんか皆目見当がつきませんばい……。
 ずいぶん長い間はまり込んでいたある場所から、もうすぐぬけ出せるような気がする。たぶん。疲れてはいるけれども、嫌な気分ではない。あとは体力勝負だ。

Today's MENU in Hong Kong
●万馬券ならぬ六千万馬券がついに出た。
●イギリス統治下では最初で最後となる「六四」関連の決議(「八九民運六四事件必須平反」)が、賛成29票対反対1票で可決。発議人である支聯会首席・司徒華氏は、討議の結果を立法議会のタイムカプセルに入れて十年後に再び世に問い、世人の採決を求めたい、としている。今回の議決には親中国派の民建聯、港進聯、自民聯などに属する議員はもちろん不参加。自由党所属4人は棄権、独立系議員ひとりだけが反対票を投じた。平反とは、名誉回復あるいは再評価、と言えるか。中国独特のいいまわし。
●北京の某国営企業の株が香港株式市場に上場することになったが、儲けは確実とあって、会社を休んでまで株購入の申請書を手に入れようとする人たちがどっと繰り出す。二日で百万枚の申請書がはけた、という。株はたいへん身近な財テクなのです。
●釣魚台(日本では「尖閣諸島」)の中国主権を主張するため、有志が購入した木造船「釣魚号」が香港を出航。先に台湾の基隆港に寄港し、台湾/米国の「保釣(=釣魚台主権は中国に所属する、とする運動全体を指す、たいへん便利な短縮形)」運動家の船と合流、日曜朝には釣魚台領域に到着し、日本の中国領土侵略に対する抗議行動を行う予定。ちなみに日本の某国会議員のマヌケな行為には、香港在住日本人はみな「ファッキュー!」だったぜ。主権の在りかは会議で決めろって、たのむから。


返還まで、あと40日。

朝食 = クッキー2枚とコーヒー/ 昼食 = La Rose NoirのParma Hamサンドイッチとミネストローネスープ/ 夕食 = TOROPICANAのオレンジジュースとソーセージ


1997/5/21(Wed)

本日のわたくし。
 しかして完全徹夜という行為は、人間の身体に、殊に大脳に対してどのような影響を及ぼすものですか、養老先生。
 本日も第2ルートで出社。サンドイッチ屋が度々の検挙にびびったか姿を消していて、さみしい。
 曇り空+薄く冷えた風+粒の大きい雨、「湿ってぬるい初夏」の一日。命懸けで空調する香港のオフィスにいると、いつか凍えて死ぬんじゃないか、と思う。暑いのに寒いなんて、なんか間違ってる気がするんです、養老先生。
 身体が眠くなっても、心が、眠れない。そういう時は、なんだね、起きてるしかないもんだ。

本日の香港三面記事。
●行方不明の主婦が、半裸で手を縛られ、猿轡をされた遺体で自宅ベッド下の物入れから発見される。第一発見者は、夫。ありありっすねえ……。
ミニマム一枚10HK$で当たれば2億HK$、という競馬オッズ。職場の女子トイレで競馬新聞ひろげてる二人組のおねえちゃんたちの気持ちもわかる。
●イギリスサッカープレミアリーグを制したマンチェスター=ユナイテッドと地元サッカークラブ「南華」との対戦カードのチケットを求めて、サッカーファン徹夜の行列。気持ちわからなくはない。
●公務員のベースアップ、9年来最低の伸び率。公務員組合、文句ぶーぶー。なるほど。でも俺はまだ香港政庁に税金払ってないからノーコメント(笑)。


返還まで、あと41日。

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朝食 = チーズサンドビスケットとコーヒー/ 昼食 = チャーシュー&海南鶏飯(スープ付)/ 夕食 = 魚沼せんべいと缶コーヒー


1997/5/20(Tue)

本日のわたくし。
 ほんの少し寝坊してしまった。いつもは最寄りのバス停から勤務先近くまで直通のバスで座ってゆくのだが、今日は仕方なく第2の通勤ルートで出社。最寄りの九廣鐡路(KCR)「大学」駅までバスで出て、鉄道で「九龍」駅まで。そこで無料のシャトルバスで会社のそばまでゆくのだ。連絡がうまくいけば、満員電車でしばらく我慢しなければならないことを除けば、第1のルートよりもいくらか通勤時間は短くてすむ。大学駅前で違法販売している出来たてハムエッグサンドを買うこともできる(あつあつで7ドル。ふわふわたまごたっぷりでお気に入りなのだ)。
 でもやっぱり来ない。バスが(泣)。九龍駅バスターミナルはコンクリートうちっぱなしのだだっぴろいスペースだ。南国の朝日は容赦なく照りつける。……暑いよ、おかあさん……。
 ふと見ると、九龍駅コンコースの新しいビルがいつのまにか完成している。ガラス張りの巨大な箱だ。波の意匠をかたどった屋根が藍い(青い、ではない)空ににじんでいる。

 ここのところずっと仕事から逃げている状態だ。急ぎの書類を作る以外、なかなかじっくり取り組めない。原因はわかっているのだが、解決方法が自分でよくわからない、あるいは解決したくない、のだ。来週社長が日本から帰ってきたら、いよいよ大きいプロジェクトが2つ動き出す。忙しくなることはわかっている。それまでになんとか自分のオツムを「仕事ばりばりモード」にシフトアップしておかなくてはならないのだが……。

 本来、僕は眠ることが大好きです。許されるなら、永久に眠ってしまいたい、といつも思っているのですが、なかなかお許しが出ません。


本日の香港三面記事。
「中華人民共和国香港特別行政区」(略称=SAR)のパスポートがいよいよ発行される。
●訪港中の元北京学生運動リーダーのひとり柴玲(すごくきれいになった)の発言(りんご新聞より)。自分が香港を訪れる最後の海外在住民主運動家になるとは思いたくない、7月1日以降も再び香港を訪れたい。トーショーヘイ亡き今、「六四」運動が再評価されることも期待できるが、すべては今秋に開催される中共の第15回代表大会の判断次第。……だと。
●先月21日の第一陣10名に加えて、19日午後に香港駐在人民解放軍先発部隊第二陣66名が到着。落馬州(香港と中国との境にあるポイントとして有名だが、誰も近づけない)から陸路入ってくるのね、やっぱり。第3陣は今月末に来るそうだ。
●北京香港直通列車、5分遅れで到着。5分で済んだのはスゴイと思う。


香港返還まで、あと42日。

朝食 = クッキー3つとコーヒー/ 昼食 = 牛南河粉と菜心、ダノンのマンゴーヨーグルト/ 夕食 = 炭火焼煎餅


1997/5/19(Mon)

本日のわたくし。
 朝の6時前に気絶して7時過ぎに無理やり起きる、なんて暮らしはやはり改めなければなるまい(笑)。
 我がフラットのある馬鞍山から、勤務地の尖沙咀(チムシャツイ)までは路線バスでおよそ1時間。狭い香港の中ではなかなかに長い通勤時間だが、朝は最寄りのバス停留所からの始発になるので、必ず座れる、というメリットもある(でなければ引っ越さなかっただろう、こんな田舎には)。
 が。今日は一歩遅くて満席。がーん…。冷房のきいたエアコンバスだったのでまだしも耐えられたものの、これで「自然換気バス」(笑)だったら、獅子山トンネル付近で気絶part2だったかもしれない。走っているあいだ、絶え間なく熱風に近い空気がぶわぶわと車内に渦巻く「我慢大会バス(いわゆる普通のバスの夏期バージョン)」は、通勤時に睡眠を補充している俺のような人間にとって、マジで拷問マシーンだぜ。いえい。  だったらもっと早く寝ろ!←他人様に言われる前に言ってみました(笑)

 同僚が「今日の昼は皆で飲茶に行こう」と言うので、職場の全員(5人しかおらん)で隣のビル(港威大厦/Gateway)3階にある「福満楼」へ。四川か上海料理の店だと思うが、なかなか小稀麗で値段もそこそこ、それなりに美味しい、という口コミを耳にしていたこともあり、期待して着席。
 本来飲茶は広東料理の一種(?)であるから、四川・上海系の店で飲茶するのはおかしい……なんていう律儀な食文化はご当地香港には、もちろん、無い(笑)。やっぱりおいしいところは何でもおいしいのである。飲茶サイズ?なのか、ごくごく小ぶりな小龍包が激ウマ。葱油餅や春巻もイケイケ。私の大好物である排骨は、ピリッと唐辛子が利いていて、甘すぎず、たいへん気に入った。満足度高し。が、オフィス街にあって昼時はめちゃくちゃ混みあうためか、注文してから出てくるまでの時間がちょっと長すぎるのは欠点。しかも一部ぬるくなってるのはアカンだろう、フロアマネージャ。

 なぜ世界には異なる言語が存在するのだ、といつも呪わしく思う、英文レター作成時。簡単な用事なのに、書けないのね〜。んあ〜。泣く泣く仕上げてみたらば、たかだか20行。日本に帰れば?あたし?(泣)。


本日の香港三面記事。
●昨日の事件は、少年犯罪だった。未成年の男子6名女子2名が殺人の疑いで逮捕され、他に3名が自首してきた。被害者(15歳の少年)とは元々地域の縄張り争いでイザコザがあり(香港ではそれぞれの地区にマフィアというかヤクザさんたちの支部みたいなものがある。若き兄弟たちは、まず自分が住んでいる地区の支部へ弟子入りするのだ)、それがエスカレートしての殺人、ということのようだ。現場検証のため連行されてきた容疑者は、みな黒い袋(目の部分だけ穴が空けてあり、まるで中世の死刑執行人のマスクのようだ)を被っている。香港では、殺人事件の被害者の遺体や交通事故現場の悲惨な光景を撮影した写真がどんどん新聞に掲載されるが、容疑者の顔隠しは徹底している。なぜだろう。
●まもなく六四だ。柴玲がひそかに香港に来ている(「あくまでもプライベートな訪問です」と彼女は言っているらしいが)。今年の六四はどうなるのだろう。実質的な最後の活動となるのだろうか。
●コレラが発生している。合計18件になった。これからますます気温も湿度も上がっていく時期に、面倒なことだ。
北京発香港(九龍駅)行き列車の第一便が昨日の朝7時30分に北京西駅を出発したそうだ。香港までは29時間55分、途中6つの駅に停車。定員450名。高級軟臥1両、軟臥3両、硬臥5両。硬臥で十分。乗ってみたい。
 

朝食 = 空気とブラックコーヒー/ 昼食 = 「福満楼」で飲茶/ 夕食 = 青島俾酒と「たがね餅(煎餅)」


1997/5/18(sun)
xgag備忘録、開始。

はじめのひとこと。
 京極MLの仲間である紅茶王子改め紅茶王宮の宮大工(しかして密かに王政復古の悲願を胸に秘す)・山口さんが開発されたAuto Diaryのモニターに申し込んだ。前々からずっと考えていた「香港返還に関する備忘録」を作るためである。
 とは言っても、おそらく普通の(?)日記のように、身近に起きた出来事も同じように記録するだろうし、あるいは妄想話(笑)やオツムのネジの緩んだ話も記すだろう。タグの練習もすると思う(笑)。
 なにせ初めてのことばかりでもあるし、しばらくは非公開とし、続けられるかどうかを自分で確かめるつもり。
 ……口調もころころ変わるでしょう(笑)。書いている間に定まるのかもしれないけれど。

 山口%紅茶さま、ありがとうございます&お世話になります。よき店子となるよう、精進します。

本日のわたくし。
   日本から香港インディーバンドの実態調査で来ているTさん、先月から留学のためこちらに滞在しているSさんとお昼の約束。ちと遅刻してしまった。てっきり飲茶かと思っていたら、「飲茶は昨日したから、ホテルのランチビュッフェにしよう」という話で、ハイアットリージェンシーに。味は普通……。Sさんの進学祝いと遅刻のお詫びを兼ねて、奢る。(イタイ)
 食後、旺角の某所にあるCDショップ「MONITOR」へ。インディー関連が充実しているところで、昔はしょっちゅう覗いていたのだが、久しぶりに来てみたらカセット類が姿を消してCDだけになっていた。ちと残念。TさんどかすかCD買いまくり。取材のためとは言え、自腹なのに。
 その後ファーストフード店で休憩、ふたたびオタクの殿堂「信和中心」へ。地下の中古レコードショップをチェック。懐かしいやら気持ち悪いやらのジャケットがどっさり在庫されていて、しばし無言でざくざくと点検しつづける我々(笑)。Tさんまたしても怒涛の買い物。持って帰れるのか?
 Tさんとはそこで別れ、Sさんと一路馬鞍山へ帰宅(Sさんは結局同じ馬鞍山に住む知人Oさん宅にホームステイすることを決めたらしい)。誘われるまま、早めの夕食も一緒に。中国人(香港人)と日本人のメンタリティの相違について、たらたら喋る。私は裏切りものだから。


本日の香港三面記事。
チンピラが喧嘩相手を殺害、その死体を燃やす、という事件。らしい。
これからはこのxgag備忘録(笑)のために、新聞とニュースチェックはかかせないな……でも、今日はおやすみしちゃおっと。

朝食 = 空気/ 昼食 = Hyatt Regencyのランチビュッフェ/ 夕食 = 肉絲湯米とアイスコーヒー


■DIARY INDEX■