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南 国 備 忘 録
Nothing related to South China Sea regional/political issue.
Written in Japanese only.
diary index

31/JAN/02

あれやらこれやら(と滞納していた支払いを済ませるための)用事を足すので半日ほど外に出ていた。どっこいしょとMebiusくんを鞄に入れて行ったけれども結局どこでも開くこともなく肩が痛くなった、でもイヤな気分ではない(ノート型PCを持ち歩く癖をつけたいから、かも)。古本屋でいくつかホンを買った、『村上朝日堂ハイホー!』(村上春樹/新潮文庫)は、夕方のお茶とその後の夕食中に読み終えた。一冊の本をその日のうちに出先で読み終えるってことをあえてやってみたんだけれども、別に特別どうということもない(最後の方を読んでいるあいだに飲んだ檸檬茶がどうも味が薄くて、そればかり気になっていた模様)。一緒に「あえて勉強のために」とはっきり自分に言い訳して買った『ナージャとエミーレ』(山口椿/祥伝社文庫)は、後半部分に収録された「唇いろのソファ」という短編集が面白そうだった、ので、帰宅して鞄を置いて、そのまま袋から出して頁をめくって首をひねっているうちに立ったまま全部読んでしまった(感想:冷たくて口に入れても額に置いても気持ちいい、でも15分くらいで傷まっちまいそうな人魚の生肉。)自分の家の中で一時間も二時間も立ち読みするってのも間抜けな話かもしれないけれども、これはしょっちゅうやっています。立って読んだ方が頭にするする入ってくる。特に小説の場合は。

買わないつもりでいた『恋人たちの森』(森茉莉/新潮文庫)も安かったので即購入。『ナージャ』に続いてぱらぱらめくる。厚さ5センチのレアステーキを貪った後に、こんどは砂糖とミルクとバターてんこもりで造ったクレェム(これだ)をスプーンで掬って果てしなく食べるようなもので、こういうのを一日二日採り続けただけで見映え悪くだだ太りしそうな、基礎代謝の低い自分のおつむがたいそう情けない(でも放っておく)。ちなみに村上春樹はどうも自分の中では焼海苔の美味しさに通づるものがある。池波正太郎は渋茶。

昨日からようやく青空とお日様が戻ってきて、日中はほくほくしています。でも夜はふつうに寒い。


29/JAN/02

美しく透み切った秋晴れの空におひさまがからりと笑ってはいるものの、ビルに阻まれて陽が届かない冷えたススキノの裏通りで、真っ黒い大きな鳥たちが私のすぐそばを黙ってゆっさゆっさ歩いております。郵便ポストの上にわさりと乗った一羽に鞄の中のパンを千切って差し出すと、「おえー、なんだよ、パンか?パンかよう?」みたいなちと不満気な首の傾げよう、しかしすぐに「んじゃ、ごっちー」とばかりに嘴を伸ばしてまいります。もぐもぐと私の手からパンを食べているその烏はどう見ても人格がありそうでなりません。いっそ名前を聞いたら答えそうだったけれども、ちょうどパンチパーマのオアニイサンが通りかかったので、出来ずじまい。

なんかそんなことをふと思い出しました。その頃のススキノの気温よりもっと低い気温の毎日が香港では続いております。亜熱帯とは云え、一年のうち今時分だけはどうにもみしみしと冷えてなりません。この週末から公開される「The Lord of the Rings」を見にゆくことだけが楽しみっす。予告編を見るに、ギムリがちょいとゴツ過ぎるんじゃないかとか、ガラドリエル様はもっともっと美しいひとじゃなきゃ!とか、瑣末な注文はいろいろあるんですが、見てしまえばうっとりするのはわかりきっておるのじゃ。


24/JAN/02

ときどき、検索でこんなところまで迷い込んでくる方がいらっしゃるんですが、最近のダントツな「残念!はずれ」な検索ワードは「妹と一緒にお風呂」。すんません画像のひとつもなくて。

香港の住宅街に住んでいると、どんな季節でも星があまりよく見えないのが残念でした。ビルの隙間とか裏通りはずいぶん暗いわりに、繁華街の夜空ときたら薄い墨色の蓋が被ったようなあんばいで、だいぶ明るいです。海の上に出れば違うんだろうけれど、クルーズ船で外洋に出るような暇もお金も、ついぞ没有でござった。香港からは、近場の外国(マレーシアやシンガポール、台湾など)を巡る豪華クルーズツアーがしょっちゅう出発しているみたいです。観光で来た方は見かけることがあるかもしれません。タグボートに護られてVictoria湾をずずずずずと進む真っ白い巨象のような客船。あれです。

あ、でも香港の月はでかいような気がする。なんか妙に大きいですよ?気のせい?

どうやったら昼より前に起きられるのか教えてください。


23/JAN/02

今の気分→ ヽ(´ー`)ノ ちょえーい

無事離職した途端、予想どおりとは言え、一気に果てしなくだらしない生活に陥りかかり、逆に恐怖心がわいてきました。ネタをまとめる時間がうまく作れないのでメモ:Inland Revenue Dept(税務署)で楽しいビル内たらいまわしの末に無事税金を納めたこと。hotmail.comのHPデザインのダサさに唖然としたこと。マカオ行き深夜フェリーで乗り合せた、ちょっぴりノワールで怪しげな乗客たちのこと。NHKスペシャル『空海の風景』をうっとり鑑賞し、学生時代に訪れた冬の高野山と、11年前と昨年に訪れた西安を思ったこと(底は浅いが、幼稚園の頃から空海ファンでございます)。

少し寒い日が続きましたが、明日あたりからまたぬくくなるらしい。そろそろ街角は年末の雰囲気がひしひしとしてまいりました。


13/JAN/02

土曜日午前中にInland Revenue Departmentで「離開香港的人士(香港を出ていくひと)」としての税金清算申告をし、ついでにImmigration Officeで就労ビザがexpireするタイミングと香港を出たり入ったりするタイミングについて確認。日曜日は珍しく青空が広がる綺麗な冬晴れで、美容院(オレンジのカラーリングをしたけどそんなに目立たないぞ)とMUJIで買物+STARBUCKSで一服。MUJI(無印良品)は数年前に一度香港市場から撤退したものの、最近になって復活したのです。銅鑼灣のLee Theatre Plaza3階の店舗はけっこう広くて、大型家具以外のアイテムは日本と大差無い品揃えに見えました。若いカップルや中学生ぐらいのお嬢さんグループで賑わっていて、MUJI好きの世代やカンカクはきっと東京や倫敦とそう変わらないんでございましょう。小さいお菓子9個と月間見開きのクラフト紙のスケジュール帖、CDファイルを買いました。

父親(今年70歳)が、年末年始に伊勢志摩に夫婦で旅行に行った際のデジカメ写真をメール添付で送ってきたのはたいへん楽しかったんですが、次いでエアメールで届いた封筒を開けてみると、A4サイズ片面印刷の「しんぶん」第六号が。ミニコミ編集ソフトを使いカラープリンタで刷った「今回は旅行特集」号であります。まさかこの年で自分の父親の随筆?を読まされるとは思ってもみなかったです。ていうかもう第六号ってどういうことなの。まさかアタシの同人好きは親父様の血だったのか!

ビザが切れる17日の深夜に、いったん香港を脱出しなければなりません。行き先はマカオの予定。真夜中にマカオへ船で乗り込むなんて、ちょっぴりノワールだわ(実際は24時間フェリーが運行されていて誰でもいつでも行けるのです)。

なんか脱力〜な書き間違いしてました。今年は2002年だってばね。


7/JAN/02

香港のマンション団地は、戸ごとに大家が違うのが常です。そのビルが建つ時に、部屋ごとに売買され、買ったひとが自分で住む場合もありますが、まずは普通に賃貸に出します。カーテンレールを換えたり、鏡をつけたり、造り付けの戸棚を加えたりと部屋を改造する大家もいれば、壁紙も電灯もいっさい手を入れない大家もいます(よって、同じ間取でも、その手間ひまの分だけ家賃が異なる)。また、自分でいろいろ改造して住むひともいる。私の部屋の真上の階に住むひとは、おそらくその「セルフハウジング」型の一家です。

今宵突然、天井から歌声が流れてくるようになりました。今までも深夜にいきなりドリル音を響かせて室内改築?を敢行している住人さんでしたが、もしや素晴らしいAVシステムを設置するため特殊な音響効果をもたらす壁に改良していたのかもしれない。そして今夜、遂にその苦労が報われてのカラオケ三昧。というくらいよく歌が聞こえました。

そして香港の人はカラオケをよく好みますが、それは好きだからであって上手だからではないことが往々です。


5/JAN/02

新年あけましておめでとうござます。

大晦日は、Hotel Marco Polo Hong Kongの、対岸・香港島の中環(Central)と上環(Sheung Wan)の夜景を綺麗に望むハーバービューのお部屋が一泊朝食付きお一人様約12000円、というプロモーションプランを楽しんでまいりました。
上環の海べりに、建物全体を包むネオンがゆっくりと虹色に変化(へんげ)する高層ビルがございまして、常ながら異様な立ち姿ではあるのですが、午前0時になると同時にこのビルがものすごいスピードで虹色を循環・明滅させて、なんだか巨体ごと気が違ったような突拍子ぶり。ちょいと昔のMTVの「サイケ」表現がそのまま現実に現れちゃったようで、楽しいというよりびっくりでした。中環には地上数十階の壁面をそのまま電飾でデジタル時計に模したビルがあり(←けっこう凄い眺めです)、この時計がどういうプログラムかカウントダウンをきっちりこなしてみせたのは見事でした。ビクトリア湾に浮かぶ船の汽笛が、窓ガラス越しにのんびり聴こえました。小さめながら、どこの会社か役所かわかりませんが、花火もあがりまして。平和な年明けでした。

居民(resident)として香港に滞在する日も、あと残り2週間を切りました。その後は、訪客(visitor)に戻ります。
年越し、と言っても、どうも自分の中では「区切り」の雰囲気が感じられず、そのままうち過ぎておりました。「区切り」を強いて感じるなら、その「居民でなくなる日」なのかな、と思いますが、どうもあまりドラマティクに「嗚呼さよなら香港!」とか「今までの6年半、ありがとおぅっ(by堀内孝雄)」とかそういうのは全く無いです。全然無いのはちょっと変かも、と思うけれども。何故といって、おそらく香港が自分の中で過去になるヨカンがしないからです。無論このヘンテコな港湾都市が自分のふるさとになったわけでは到底なく、あくまでも私はこの地において全きなる異邦人であり、「繋がり」を感じることはほとんどないのですが、好きも嫌いもないこの街が、しかし自分にとってはもはや東京より居心地がよいのは確かです(注:居心地がよいこと=良いことではない)。
しばらく離れてみると、東京はこの街に比べてたいそう巨大で、横に広大で、肩幅があり、口がおおきく、底知れなく、やや固く、死ぬほどではないにせよ誤ってぶつかると痛そうです。そして膨大な数の色と物と言葉が、すこし汚れながら、機能することを忘れずに、しかしそのほとんどはあっという間に忘れられつつ、在りつづけている。世界にも稀なパワーがあり、器用で親切でちょっと恥ずかしがりな(しかし英語はあまり話せない)ひとがたくさんいて、常になにかが低く唸りながら動いている(ダイナミックにではなく、しかし悠長に流れるようにでもなく、部分的にめまぐるしく、部分的に非常にひそやかに)。それが大きい都市の標準の姿であるなら、香港はまぎれもなく畸形で、脆弱で、安いし、いいかげんで、骨がありません。肝心なところが弱く、だらしない。しかし、あきれるほど柔軟で、時としてあっけにとられるほど未来的で、淫らで、胆力はあり、そういうイミで、美しい。生来意気地の無い人間である自分みたいな奴には、この街は楽でたまりません。

読んでいる本は、いろいろ迷ったすえ、初心に戻る(?)つもりで『今昔続百鬼』(京極夏彦/講談社ノベルス)。去年、半年も続かず放棄してしまった「マイブック」(新潮文庫で出している、白紙の文庫本スタイルの日記帖)への記録を今年もチャレンジ。とりあえず毎朝の体重と、毎日食べたものを書き、あとは日々のメモに。体重を毎朝計るのはいいことかも知れまへん。昨年前半は、毎日記録することと、さほど苦にならない程度のダイエットで6キロ落ちたので、これを今年も期待。いまの体重から6キロ落ちても、まだまだ先は長いのだけれども、千里の道も一歩からじゃよ、ヒロシくん。

さてさて、香港ではまだ年は明けておりません。まだ蛇年なのです。


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