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南 国 備 忘 録
Nothing related to South China Sea regional/political issue.
Written in Japanese only.
diary index

29/JUL/01

週末はぐわんとあっぱれなまでに強く真直ぐな夏のひざし。ライトブルーの空に白い雲がもくもくとわいて、いかにも南国な風情で、こうなると暑くても嫌な気分にはならない。でも夜分には、冷房をずっとつけたままでいればカラダが鈍く澱む気がして止める→止めると今度は部屋の空気が澱んで(窓を開けられないから←開けたら亜熱帯の都会の臭気が押し寄せるため)つらい→また冷房をつける→止める…の繰り返し。体外か体内かどっちかを澱ませないと暮らせない。

『Avalon』のビデオが香港の日系レンタルショップに入ってくるのはいつ頃かな。8月のおたのしみにしています。こんな風に本の発売や映画の封切などを楽しみにするのは、どこかへ出かけるのを楽しみにするのとはちょっと違うカンジ、なにが違うんだろう、ぐぁんと車庫を開けて待ってるようなものか。本や映画なら少なくとも自分の意識がはっきりしてさえいれば読み逃しも見逃しもする危険が少ないから、そのぶん安心していられる狡さ(あるいは安直さ)もあるかもしれない。旅のさなかに感じる「他にああもできたしこうもできたかもしれないけど、自分はこれ(ルート・味・宿)を選んだ」という、“それ以外の選択をだだ洩れに逃していっている”感覚は、たいした快感だけれども、その分アブナイから。

会社の近所の上海料理レストランが昼のあいだは安いらしい、というので同僚のマダムL・マダムEと一緒にのぞいてみたところ、小ぶりの坦坦麺が一杯HK$10(約150円)なり。他にもオカズになる小皿料理がお手頃値段で、よしよしとはりきって注文にとりかかるマダムズにおまかせして見ていたら、「ごいりょん坦坦麺」と「坦坦麺」をふたつオーダーしている。「ごいりょん?」「そうよ、“ごいりょん”は美味しいはずよ」「…そうなの?(ごいりょん?ごいりょんってナニ?ナニ味?←怖くて訊けない)」――出てきた二つの坦坦麺はどう見ても同じ外見。しかしマダムズは「やっぱりごいりょんの方が美味しいわね〜」と納得顔。確かにおいしゅうございました。そして店を出る時にようやく思いついたです。「ごいりょん」とは「改良」であることを。「改良坦坦麺」。改良されているんだから美味しいはずである。

やれ、どうしますかもう8月が目の前に!8月が終わったらもう9月ですよ?


25/JUL/01

たまうさぎは25日正午時点で香港の南南西およそ180Kmを北西にむかって移動中。うさぎのわりに足が遅く、24日深夜からシグナル8に変わったまま、翌日昼になってもシグナル3に戻らず、そのまま香港全土で会社も学校も休みになった。雨はほとんど降っていないものの風がやや強く、夜のあいだに天文台近くの街路樹がばっきり折れて駐車中の車のガラスを壊したり、鯉魚門の方では建設現場の竹で組んだ足場がべろりとビルから剥けて道路に覆いかぶさったり、といった被害は出ている模様。香港仔から都会に出るバスもまったく動いていないので、おとなしく家に篭もっている。台風関連のニュースを見るためつけっぱなしにしていたテレビで、「パンダコパンダ」(英語吹替え)をやっていておもわず見る。古い作品だけど、名作です。

火の玉目撃談。「とうもろこし畑が、この火の玉によって焼かれたようではある。」“ようではある”って。もしかしたら焼かれた以外にナニかあるのか。そうなのか。

香港のクーラーはたいがい室内機と室外機がくっついているタイプで、今日は壁のむこうから風が逆流しようとしてぶおーん、ぶおーんと異音がする。


24/JUL/01

24時間つけっぱなしにしただけで勝手にsafe modeになってたmebius君におおいに不安を覚えた週末。月曜からなんだか不安定な体調で、火曜は半分サボり気味にお休みをもらい、念の為風邪薬を飲んでおとなしく篭もっていた。あえて冷房を切った部屋でうとうとしてしまい、いささかキモチワルイ寝覚めの後にテレビのニュースを見るとまた台風が近づいているらしい。夜の時点でシグナル3発令中。

今回の台風の名前は、アナウンサーの発音によれば「ユートゥ」と聞こえる。然して漢字の表記は「玉兎」。台風「たまうさぎ」接近ちゅう!


19/JUL/01

本日の疑問。
その1:お子さんがいない家庭婦人が参加してもやっぱり「ママさんバレー」なのか。
その2:ザクとグフとドムの違いは結局のところ何であるか。

近所に生活雑貨・文具・おもちゃをごちゃごちゃと売っている金物屋さんがあります。おもちゃコーナーには日本製のフィギュアやプラモデルもいくつか売られていて、「局地戦闘ドム」てのがもうずいぶん昔から陳列されてるんですが、いっこうに売れていく気配がない。ていうか香港のオンボロ団地のすみっこで中華茶碗やブリキのバケツやトイレブラシや偽モノキティちゃんノートの隣に置かれた「局地戦闘ドム」を買うとしたら、いったいその人物は何者であろうか。さらにシャア専用ザクとエヴァ3号機とダンバイン(羽はオプション)も売ってるんですけど、これはさらにつまらない方向へ微妙か。

折り紙の折り方を何種類知ってますか。私は「鶴」「紙ふうせん」「やっこさん」「ゆりの花」しか折れません(しかも一番簡単そうな「やっこさん」がかなりおぼつかない)。小学1年か2年の頃、妹がからだを壊してしばらく家で養生していたことがあって、おもちゃのかわりに母が折り紙の本を何冊も買ってきました。おかげで妹の寝床の周りはいつも折り紙の完成品と半完成品でとッ散らかっていましたが、結局今まで覚えているのは「ゆりの花」だけ。折り方は途中まで鶴と同じで、花弁は4枚。最後に花びらを鉛筆でくるくる巻いてくせをつけます。けっこうちゃんとした花っぽく見えます。


18/JUL/01

この世が地獄の上の花見であるなら、地獄の天井には遥か天空に咲く花がすこしは映っておりましょうか。

深夜残業二日・週末二日とも休日出勤・週明け二日はめりけんからの客人のアテンドでシンセン出張。日本語を喋らない日が続いた。つくづく自分の英語がなまくらなのを痛感する。会議の途中で北京語にスイッチチェンジするが相手の中国人に英語で返事されておおいにしょげる。

接待のごはんで、久しぶりにご馳走をいただいた。家鴨(いわゆる北京ダック)、鳩(鳥のローストよりちょっとコクがある)、子豚(の皮だけをかりかりに焼きあげた前菜)、がちょう(たっぷりの中華系香辛料で焼き蒸した独特の味わい)。しかしアメリカ人の彼が「美味しいね、これはびっくりだ」と何度も言及したのは、ごくポピュラーな水母(くらげ)の冷菜だった。「くらげって、海にいくと海岸にのびてるアレだろう?それがこんな味になるとはね。ワイフにぜひ報告しなくては」とくりかえす彼は、双子の息子と娘のためにレストランの箸をふた組お持ち帰りになった。

シンセンにあるHappy Valleyという遊園地(ごく小規模なユニバーサルスタジオみたいなもの)に常設されているアトラクションに、坑日戦争を舞台にしたアクションスタントがあるらしい。日本で同じようにアトラクション化するなら、何が舞台になるんだろう…と暫く考えたけれど思いつかない。外国の軍隊に侵略され必死に抵抗し遂に勝利するカタルシスを味わう場面って、日本の過去のどこらへんかにでも、ありましたでしょうか。白虎隊とか彰義隊とか(←カタルシスの種類が違う)クマソとかヤマトとか(←「日本」じゃないだろ)ああいういかにも日本的な感覚ではなくて、彼らにとって「日本に勝った」「日本を打ち負かした」場面は、もっとものすごくはっきりしたカンジを与えるんだろうと思う。戦争が終わって50年以上経った今、(暴言と知りつつ敢えて云うなら)それはたぶん黒四ダムとか富士山レーダーとかを完成させたカタルシス、結果がわかっている定形的な快感により近いような気がする。畢竟日本人はかなりしつこく「悪者」であり続ける運命で、それゆえの常設アトラクションなのでございましょう。


11/JUL/01

「世の中は 地獄の上の 花見かな」(一茶)
写真と俳句の共通点をぐるんと思い出す。

『新編江戸幻想文学誌(高田衛/ちくま学芸文庫)』に収録されている「稗史と美少年――馬琴の童子神信仰」という一編に「国家滅亡の兆(たる<美少年>現象)」や「(美少年と大入道の)挑発的な組み合わせ」についてとうとうと述べてあり、やたらと脛の傷にチクチクくる内容でいったいどうしたことかと思ったら、かつて『夜想』に掲載された原稿だった。

ペヨトル工房の本をもっと買っておけばよかったッ!とごく真剣に嘆くほどではないけれども、さりとてやはりアレとアレぐらいは買っておくべきだったか(悔)――ぐらいのレベル(?)のひとってどれくらいいたんでしょうね。

暑いの暑くないのって、熱い。夜の9時を過ぎても、お風呂屋さんの脱衣所なみにしけって暑い。きんきんに冷えたコーヒー牛乳が飲みたい気温です。超電磁ヨーヨー!って感じさ(……)。


10/JUL/01

またしても「会社に仮眠室とシャワールームがあったらなあ」状態に突入。でも夜中は道路が空いていてタクシーなら15分で帰れます。自宅の目の前にあるスーパー百佳(Park'n)がなぜか最近営業時間を深夜12時まで延長してくれたおかげで、今夜は青いバナナと葉っぱがついたままのりんごとライ麦パンと水が買えました。かみさまありがとう。

どうやら最近、香港ではパラパラが流行っているらしいです。そして「クイズミリオネア」のご当地版が大人気番組に。王菲が日本でテレビドラマに出演していることはさほど話題にのぼらず(?おいらの周囲だけかも)、反町&劉徳華共演映画の宣伝が早くもMTRに出現、画面がかなり醤油っぽくなってるのは想像に違わず。いまだに歌をうたう陳小春のプロモビデオは在日本撮影のもよう。8月にはB'zも来港公演との由。

久々に「熱」マークが出る猛暑だけれど、それでも最高気温32℃程度。毎年この時期に限っては東京や大阪の方が香港より暑そうですな。まだまだ夏は続く。


8/JUL/01

7/5-6と台風UTORが香港近辺を直撃、7/5夜から久々に台風警報シグナル8が出た。スワトウあたりから中国大陸に上陸し熱帯低気圧に変わった後も勢力は強く、翌朝は軒並みバスもフェリーも動かなくなり会社はお休みに。新界の方ではまたまた浸水騒ぎが発生。7/6午後にはシグナル3に下がったものの雨足はかえって強くなり、風もすごい。翌日はそこら中に折れてちぎれた街路樹の枝が散乱していて、清掃局のおじさんたちがてんてこまい(←「てんてこまい」って語源はなに?)。ちなみに10年ほど昔はシグナル3と8の間に5もあったのだけど、使うのをやめてしまったんだそうです。会社や学校が休みになるシグナル8にならない以上、1でも3でも5でも差不多ってことか。

台風一過のわりにまだ曇っている土曜日、あれこれ用事を足してから髪を切る。カットが終わったあと、自分の席のまわりに落ちている髪の毛を見ると、毎度妙に心騒ぐものがあるんですがそんなの俺だけですか。今回は15pくらい切ったので、かなり落ちていてうひゃうひゃ笑ってしまった。理由はよくわからない、ついさっきまで外見上も生体上も重要な私の一部だったものが、けろっと冷たい他者になっているあっけなさがおもしろいのか。自分の死体を自分で見ている擬似体験か(縁起でもない)。髪の毛が持っているあの独特の存在感の正体はいったい何でしょうか。

『大江戸美味草紙(杉浦日向子/新潮文庫)』を読んでいます。江戸の頃には「どじやう」(生きている泥鰌)と「どぜう」(調理済みの泥鰌)をはっきり区別していたんだよ、なんて話が楽しくつづく。生きた泥鰌をそのまま鍋につっこんで、煮こんだのを唐辛子や山椒ではふはふといただく料理は「どじやう鍋」であって「どぜう鍋」ではないのだ。柳川もろくに食べない自分が知っててもしょうがないぞ。

夜中に美味しいコーヒーを飲める店が近所にあれば、しあわせ度が300%ぐらい増すのにな。久しぶりに深夜の電網漂流などしつつ、ぼんやり迎える月曜の朝。こんな風に中途ハンパに目が覚めてぼんやり過ごすことも、そのうちしなくなったりするのかしら。60才になってもこんなことしてるかしら。


2/JUL/01

ダレカに似ている2000年前の誰か さくっと行って帰ってきました。中国西北航空の香港―西安線はAirbus300を使用中の模様。純粋チャイニーズと思しき美人な客室乗務員さんが、ANAもJALもくれない「搭乗記念品」を無表情にがすがす配ってまわります。開けてみたら、なかなか趣味のよいキーホルダーと小銭入れでした。

←どうも誰かに似てる気がするんだけど、いったい誰かしら。もうずっとずっと昔から、彼はそのひとに似ているんですね。これからもずっと似てる。そのひとがいなくなってもまだ似ている。いつまでもいつまでも似ている。「二千年前から既に誰かが自分に似ていた」ってどんな感じがしますか。

左は秦の始皇帝の兵士の傭(ハニワさん)です。発掘場所は西安郊外にあって、現場をそのまますっぽり覆う立派な屋根と壁が建っているんですが、大きさは横浜アリーナ並み(すんません関東ローカルな縮尺で)でした。そういうのが3つも建っていて(それぞれ戦闘部隊・司令部など兵士たちの役割が違うらしい)、まだ他にも埋まっているかもしれないそうです。二十数年前に自分のために井戸を掘ろうとして偶然この兵馬傭を発見したおじいさんは今やすっかり有名人になって、なぜか現場の記念おみやげ売り場でガイドブックを買うとサインしてくれます。椅子に座ってじっとしている実直そうなおじいさんでした。

アラビア文字の碑 右は、西安市内にある大清真寺(イスラム教のお寺)にある古いアラビア文字の碑。庭の緑とか東屋が映りこんでおります。西安は回族(イスラム系の最多少数民族で、お顔立ちは「微妙にエキゾチックな中国人」てとこですか…美男美女が多い気がする)のひとたちがたくさん住んでいて、ここから西域を辿るほどに回教(イスラム教)の分布は増えてまいります。

夜の散歩に出て回族風ごはんの屋台が並ぶ通りまで足をのばし、シルクロードスタイルのシシカバブを久しぶりに立ち食いしました。さばいたばかりの羊肉の細切れを鉄串にずらっと刺して炭火で直にあぶり、唐辛子や山椒やその他謎な香辛料をばっさばっさぶっかけて焼きつけたやつです。一串5円くらい。羊独特の臭みはまったくなくて、ほんとに美味しいです。――これを何本もがっつきつつ、ガラス粒をハンマーで粉々に砕いてぶちまけたような星空の下で(隣からちょいとヤバめな草を燃やす香りなどもしたりしつつ)ぬるいビールを壜からがぶがぶ呑んでると、まあ明日もリュックしょってバスに14時間揺られてもいいや、って気になったもので――とか回顧モードで語ってるふりしてますが、マジで旅人モードに入りそうで困惑ちゅう。ほんと、やばいって。とし考えろアタシ。


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