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South China Sea News
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21/May/00

英国ブレア首相の生声はなかなかクるものがある。

面白そうな個人HPを探しにいくのに飽いてしまって、久しくアクセスしていなかったReadMe!のデイリーランキングを上から下まで眺めてみたところ、去年の夏からずっと更新されず、もはや終わったものと諦めていたお気に入りのHPが今年頭からリニュアル再開されていたのをみつけて喜んだ。のもつかのま、また4月から開店休業になっていた。

散漫なのが尾をひいて、かなり怠惰な週末を過ごしてしまう。ろくに着替えもせず食事もせず、ただだらだらと寝床で本を読むのも雨が降っていればまだしも許されそうな気がするが、夏になった途端になんだか薄曇るばかりで息すら重くなるような天気。古本屋で買ったきり枕元に置きっぱなしだった江戸川乱歩名作集(春陽文庫)から、初期短編の「二銭銅貨」(大正12年)「二廃人」(大正13年)「赤いへや」「人間椅子」「D坂の殺人事件」「一人二役」「人でなしの恋」(大正14年)「芋虫」「何者」(昭和4年)などをぐるぐるとめくっていく。さて「何者」に登場する明智小五郎探偵は、頭の毛がもじゃもじゃのやせ形で、無口なくせにいつもにやにや微笑しているそらっとぼけた青年でありまして、これがどのように「黒蜥蜴」のアレ(イメージ:天知茂)になるんじゃろうかと変なほうで悩んでしまったがそれはともあれ、探偵ものよりやはり奇想で猟奇なお話のほうに魅かれることを再確認ス。「地獄風景」(昭和6年)などはまさに“狂人の油絵”、なんと申しますか、うっとりと重く濁るゼラチン汁のようなもので、いっそこんな日曜には似合うではないかと更に布団に隠れてみたり。

夜半に外出した帰りに近所のコンビニで「熱飲」セルフサービスを求む。お湯と耐熱紙コップと粉末飲料が揃えてあり、レジでお金を払ってから自分で作る。カップ一杯HK$3.9(約55円)、自動販売機がほとんど普及していない香港ではなかなか便利です。紅茶もコーヒーも粉末にあらかじめミルクと砂糖が入っているのは困るけど。


17/May/00

改修工事でクローズしていたRoyal Garden Hotelのデリが開いていたので、昼休みにサラダバーを漁りに外に出ると、太陽がぎちぎちに照りつけているのだった。皮膚に葉緑素があったら周囲に酸素をどれくらい噴出するだろうか、と考えつつ計算できないのでそのまま熱いアスファルトに踏み出す。自分の影が足のほぼ真下ににじむ。もうすこししたらもっと濃く、もっと真下に、足から墨汁が染み出たようになるでしょう。最高気温は30℃を突破。南国は、夏になりました。

何故か眠れず空がすっかり明るくなる頃まで起きていたり、胃がぞうきんしぼりされたが如くに痛んでみたり、はたまた自分が17歳だった頃を思い出して、いかさまみどもも危うい子供であったわえなど冷汗をかいてみたり、旅行にいきたくなったはいいが暇が無かったり、いささか散漫な日々。胃が痛いのはしかし悲しくはならない。お腹がいたいと悲しくなります。

hkg entertainment:チバちゃん出演映画など香港映画ネタを少し。


14/May/00

人間の体のなかで一番硬いのはどこだろうねヒロシくん?歯じゃないですか先生。そうだねえ、じゃあ二番目に硬いのはなんだろう。その順番になにか意味があるんですか?それよりはやく洗濯ものを干さないと。ヒロシくん知らないんだね?知ってますよ。じゃあどこなんだい。干したらね。干すってなにを、人間をかい。先生は脳みそ洗濯したほうがいいですね、それとも脱水しすぎましたか。ぼくは思うんだが、ほらこの足のね小指の外側が、だいぶ固くなってるんだね。これなんかいいかげん硬いと思うんだよ。先生どいて邪魔です。だってねえ、歯も爪もはなっから固いのが生えてくるけど皮膚は自分で硬くなっていくんだね、これはすばらしいことだと思うんだよ。洗濯ばさみ返してください先生。

住み始めて20年以上経った実家を建て壊して新築しており、そろそろ完成だというので父親があれこれとデジカメで撮った写真を送ってくる。しかしまさに家屋のみを撮った写真ばかりで、こちらとしては「あー屋根ができたのかい」「ふーんベランダがくっついたのかい」で終わりだ。写真にもいろいろあろうが、私自身は、近しいひとが送ってくる写真にはそのひとが写っていてほしいと思う(むろん芸術作品は別だが)、せめて手なり足なり影なりと。だが母などはどこぞへ観光にでかけてもあまり撮られたがらない。「人間が写るとせっかくの風景がだいなしになる」という信条のゆえか、あるいは意地悪に考えれば老いた自分を写真で確めたくないからか。かつて母が装って写った写真をほとんど見たことが無い。もともとめったに装わないひとである。私が幼い頃の彼女はいつもひっつめ髪にすっぴんで、自分で刺繍したセーターを着て網戸を直したり庭にトマトを植えたり、はたまたママさんバレーでコート中に響く怒号を発して転げまわっていた(いかにも転げるのに適した体型なのだ)。大学に入る頃、妹が働きはじめて化粧をするようになって、母が一緒になって口紅やらマニキュアやらを買ってにこにこしているのがやけに不思議だった。彼女が結婚する前はそれはそれはおしゃれが大好きで、あまりにおしゃれに凝りすぎて父親(いまは亡き魚屋のじいちゃん)にこっぴどく叱られた過去をもつひとだということを、装うことに殊に無頓着に育ったこの娘はずっと後になって知った。小学生の頃は、母という類のひとたちは皆が皆、樽のように太って回転レシーブが巧いのだと信じていたが、実は我が母も私を産むまでは現状からは想像しがたい砂時計体型の持ち主だったことも、古いふるいアルバムをみつけて知った。独身時代の彼女はきりりと描いた眉も凛々しく、くっきり塗った唇も自慢気に、カメラに挑みかかるがごとき華やかさで写真におさまっている。この迫力ではかえって殿方は逃げっちまうじゃないのかと思われるほどだが、昭和ひとけた会社一筋地味じみサラリーマンの典型であった父が何故、かつどのようにこの猛女を妻にしたのか、それは我が家では問うてはいかん永遠の謎とされている。

少しづつ暑くなっている。夜になって風がだいぶ強く吹く。もう少ししたら立派な夏になるでしょう。

これ、URL訂正。


11/May/00

今日は仏様の日ということで香港では祝日です。イースターやクリスマスも公休日なことだし、ここはひとつイスラムの偉い人のお誕生日や記念日も休みにするべきです。真っ白くて大きくて美しいモスクが繁華街のど真中にそびえているのに、休みじゃないのはおかしいです。

広東語におきましては魚は「ゆぅ」、雨も「ゆぅ」であります。「雨が降る」は「落雨(ろっゆぅ)」と申しますし「魚を食べる」は「食魚(せっゆぅ)」でございます。もちろんこの二つの「ゆぅ」は声調が異なるのでございますが、わたくしなぞはしょっちゅう「雨が降っている(ろっゆぅ)」と言おうとして「魚が降っている(ろっゆぅ)」なぞと申しております。しかし同じ言い間違いでも「雨を食べる」のはせめても趣きがあるのではないかと。

もし雨を食べ放題食べてもよいなら、どこの国のどんな雨を食べたい?
(1)ヒマラヤの、年に二人か三人しかその姿を見ることのない峰のふもとに、春一番に降るかすみ雨(味が薄そうなのでかき氷用シロップを持参すること)
(2)ジャワのジャングルの奥深く、百年以上続くひみつの果樹園に毎晩降るスコールが、何人もの見張りに守られて密かに育つひみつのフルーツに染みてたちまちにじんだ雫(やや味が濃そうなので、氷を持参すること)
(3)日曜日、目がさめたら雨がふっていて、家族は誰もいない、おなかがすいてるようなすいてないような、窓のそとでぽたぽたいう雫がとぎれるかなあと思ってぼんやりみていると、ずっとぽたぽた落ちているので指にうけるとつめたい、寝るまえにレモンを飲んだコップにためる(飲むまでは着がえないこと)

講談社青い鳥文庫のパソコン通信探偵団事件ノートを通読したい。青い鳥文庫ファンクラブの会員になりマークを3枚集めて応募すると、夢水清志郎教授のオリジナルポストカードがもらえるらしい。おそらく文庫のさし絵と同じ方が描かれているのだろうけれど、これが実はポストカードだけのオリジナル企画で、役者さんを使った本格的ポートレイトだったりするならぜひ欲しい。

あなたのすけべ度チェック、ごく素直に答えたところ結果は122.45%。「性欲こそがあなたの取柄です。性欲こそが、あなたのアイデンティティなのです」とまで言われては是非も無い。今後はそのような方針で生きていくことにいたします。


09/May/00

一日じゅうねっとり曇ってなにもかもが二倍に重くなる月曜日。うわああんと空が鳴っているような、金属っぽく晴れている火曜日。日暮れて藍色の空を眺めながらバスを待っていると、潮風にしてもあまりに有機じみた、あなたこれ普通の空気に綿飴を混ぜたでしょう?そうでしょキムラくん?はっきりおっしゃい先生怒りませんよおっしゃいったらキムラ!逃げるな!(さぶーん!水音とナニカが泳ぎ去る気配)な淀みに包まれ、服を着ているのに皮膚の内側が濡れたように寒くなる。

ライチの初物がそれらしい値段で出回り始めたと聞いたけれど、まだ見かけない。

やっぱりStasys Eidrigeviciusの画集が欲しい。好みとしては十二、三年くらい前の画風。ポスターでも可。画家の故郷ポーランドに行けば街の本屋でも売っているのだろうか。列車でゆくなら香港から直通特急で北京に入って、シベリア鉄道(まだ走っているのかな)に乗り換えてモスクワまで行って、そこから乗り換え?

いつのまにかゆるむ螺旋といつのまにか生えてくるカビは兄弟か否か。


07/May/00

連日気温は24-28℃。日中は若干クーラー稼動が必要なれど、朝や夜は過ごしやすい。日本のGWと同じく、北京政府の決定により大陸中国でも今年はいきなり一週間の連休になって、小金持ちの方々がわっせわっせと団体で香港観光に押し寄せてきたが、それも終わりだ。ちなみに5月5日は韓国でも「子供の日」で祝日だそうです。香港でも昔は「児童節(いーとんちっ)」があっておやすみだったよね、と上司J氏(30代後半)は言うが、若き同僚C嬢(20代半ば)はすげなく「えー?知らない。なにそれ?」だって。じぇねれーしょんぎゃっぷはどこにでもアルなり。

映画を見る楽しみをもうすこしきちんと自分のものにしておきたいのです。映画館に行くことも嫌いになりたくないけれど、一方でDVDプレイヤー導入をまじめに検討してみる。ソフトは、香港で売られているもの(欧米映画なら中国語字幕入り)でだいたい一枚2,800円前後。ただし複雑なストーリーの作品は日本語の字幕がないと不安でござるので、そういう作品のソフトは日本で買えということになるけれど、はて一枚いくらぐらいなんだろう。香港で売っているプレーヤーは大概リージョンフリーなので、再生には問題無いです。最近は街のVCDショップも棚の1/3はDVDソフトで埋まっています。

週末のごちそう:あつあつの出来立て蛋達(たんたっ/カスタードタルト)。純粋プリン味でまわりはすこし中華風のパイ生地、直径6センチくらいをふたつ。今年初の冷やし中華(ちゃんと日本風)、ビール付。マンゴー丸ごと皮をむいてかぶりつき。甘くてとろんとろんで、これはちょっと…あぶない味。一個30円。

鏡に映る自分の顔を飽きずに眺める。上を向いたりうつむいたり、左向いて睨み、右向いて笑い(可笑しくもないのに!)、あかんべして眉寄せて、ほっぺたをもんだり、歯をむいたり、する。そういう時に何を考えているかはオンナの重大な(そしてオンナ以外にはどうでもいい)秘密ですが、ちょいとばらせば実は何も考えていなかったりね。考えている時は動きが止まっている。顎がふらふら動いている時は「んー、しわが」なんてことしか考えてないのである。どっちにしろそういう時は放っておくのがいいです。


03/May/00

昨日の雨で地面が冷えたのか、夕刻になると「涼しい」と「うすら寒い」の境界あたりから風が吹いてくる。通勤+昼休みの供である『剣客商売』は7冊目に突入。たまにストーリーが迷走する部分があるように見受けられるが、これは作者がしばしば「私の小説は最初を書き始めたらあとはどうなるか自分でもわからないのである」とエッセイに書いているとおりなのだろう、と思い、苦にならずにいる。4月が終わって、会社からは去年一年分の給与総額を記入した納税資料の写しが配られる。この資料が香港政府に提出されてしばらくすると、個々人の自宅へ政府から納税金額査定用の書類一式が送られてくる。それに記入し返送してまたしばらくすると(だいたいすっかり税金のことを忘れた頃だ)、いよいよ年に一度の恐怖の納税指示書が届けられるのだ。

電網漂流:国立天文台のHPにある「一般質問用電話について」。「天文の範囲を越えるもの、科学の範疇にないものにはお応えし兼ねます」(強調はわたくし)。いったいどんな「科学の範疇にない」質問が日毎に寄せられているのか想像に余るが、よほどオカルトな電話に悩まされているのか、念入りな‘注意’がその後も続く。曰く「『宿題』は基本的に自分で調べる為に出された問題です。他人に頼るのは宿題を解く手段としてはルール違反でしょう。」「質問される際、『何』を質問したいのかをご理解の上、ご質問ください。質問ではなく自己の理論の検証などは質問として対象外です。」嗚呼。純粋なのにひとこと多い、そんな貴殿が清濁あわせ飲まずしてこの世を渡ってゆくのは、さぞ容易ならぬことであろうとお察し申す。でもなんか個人BBSの注意書きみたいですぞ。

それはともかく、「惑星直列」という天文用語は無いが「宇宙年齢」という言葉はあるのですか。ぱっと聞いたところでは「うちゅうねんれい」ってなんだか懐かしい白黒テレビ風の味わいがあるよう。うちゅうねんれい〜。


02/May/00

20世紀も残すところわずか8ヶ月となり申す。銀色のドーム都市に住まいもせず21世紀とは、よもや。

夜明け前から物凄い雷雨。着替えつつ歯を磨きつつ何度もテレビをつけBLACK SIGNAL(=会社に行かなくてもよい警報<意訳)が出ていないか確かめるが、無情にもUNBER SIGNAL(黄色)なのであきらめて出動する。案の定すばらしい渋滞でバスが来ない。天がざぶんざぶんとたらいをひっくりかえして踊っているような雨。ひざまでびしょ濡れ、ズボンのたぐまったところに雨水が溜まるので引っ張るとじゃーっと水がこぼれる。傘をつきぬけて飛沫が顔にかかるので新聞をあたまから被る。がらがらごろごろと雷が鳴って、びかびかぱりぱり世界が光る。かくのごとく誰かを愛しているのは幸せなことですよ。

窓ふきが終わらない。どうしてもどこか曇っているように思えて、なんどもなんども拭いてしまう。するとその拭いた跡がまた曇っているように見えて、もう一度だけと思って拭く。するとやはりその跡が曇っているように見える。

ビデオで映画『シザーハンズ』『π』『ドライビングミスデイジー』を見る。かつて「世の中の森羅万象はすべて数式(グラフ)であらわせる、みんないつか関数になるんだわ」なんて謎なことを大人になってからぼんやりと考えていた頃があったが(電波は出していなかったのでお許しください)、『π』は思っていたほどぐるぐるではなく、さくさくしていた。しかし数というものはときどき変しい。123,456,789を9回足すと1,111,111,101になるけれど、子供の頃、そろばんに指を置いて実際に加算をしてゆくと、その「変」さがにわかに体感できて楽しかった。8回目まではどうにも味気ないがさついた数字が盤の上に並んでいるのに、9回目を足してゆくと、自分の指がまるで何かに導かれて勝手に1を作っていくのです。しかしそれはあくまで自分の指がきちんと運んでいるからこそで、わざとそこに1を置いているのではないのだ。また例えば1から順に2、3、4、…と足していって、10までたすと55になるのも、5の珠が上にふたつ並んだ形として目がおぼえています。36まで足すと666になるのも。ぴっちりと珠がむっつ並ぶ姿は何かを意味するか。しかしそれは「意味」であるか?何故なのか?そも数に対してなんで「何故」なんて考えるのか?


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